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「創作落語論」所感

2009年08月26日 06時52分54秒 | 落語・講談・お笑い
5代目つばめ「創作落語論」読了。

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# かわら版には「中公新書」と書いてあったのだが、
 見つからなくて困った。
 正しくは「河出文庫」。


書きっぷりの雰囲気が堀井憲一郎に似ている、とまず思った。
(勿論、時代は逆だが)
思っていることを細かく点描していく感じ。

「創作落語論」というタイトルではあるが、
別に新作に限った話ではなく、
古典落語を聞いたり演ったりする時にでも役立つような話が
けっこうある。
内容は全体的には、まあ、そう違和感はない。
書かれた当時とは状況が変わっている、ということもあるだろうな。

引っかかったのは、「落語は大衆と共にある」というところ。
これが筆者の根底にあるようなのだが、
どうもこの「大衆」という表現には納得しづらいなあ。
具体的な存在として想定できない存在では、と思う。
結局、「大衆と共にある」状態を具体的に作るのは無理で、
「ある定席でこういう話をするとよくウケる人」といった程度に
具体的にしないと、
演者として行動できないのでは?

あと、弟子と大友浩の解題が各章末に入るのは良し悪し。
個人的には、「余計」という感覚が先に立った。
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