水曜は「雀のおやど」の「文華の勉強会」。
開場時間ちょっと過ぎに着いた。
客は30人くらいかな。
「貧乏花見」(文華):△+
マクラで今回はハメの入る話が多いのでネタが付く、という話。
あと、引っ越すらしい。
「落語のビデオをHDに移そうとしたが、正味の時間がかかるので断念した」
というところで頷いた客は、
私だけではなかったような気がする。
ネタへの入りは、まあ普通。
「気で気を養う」あたりの話を何度か言うことになるのは
整理されていないためだ思う。
あまりプラスになるとは思えない。
また、「幸せは自分の心が決める」とまで言うのは違和感がある。
「かまぼこ」など食べ物を順に言っていくところ、
言ってから実際の物を取りに行くのだが、
少し間が空いてリズムが悪くなると感じた。
皆に取りに行かせてから、順番に言っていく方が調子がつくように思う。
ただこのあたり、ツッコミの間の詰め方などは流石。
煮売屋の商品を言っていくところは少し商品の種類が多い気がする。
ちょっとダラダラしてしまった。
あと、兄貴分が「ホンマかいな」とは言わない方が良い。
客も騙してしまう感じが弱くなる感じがする。
服のところは半襦袢と風呂敷で歩く嫁さんメイン。
道中で落としそうになるところなど、けっこう濃く描いていて面白い。
向こうに着いてから腰巻を外して投げるところ、やけに丁寧にやっている。
そこまでやらなくても良いところだが、まあ面白い。
荷物を運ぶ人間を「月番」とか特に決めずに出かけ、
花見の場所で着いてから運んできた人間にぼやかせる。
まあ、最初に決めるところが結構ダラダラする印象があるので、
ちょうど良いと思う。
あとはいろいろ言って食べていく。
「酒柱」はいまいちハマらなかった。
もう少し「めでたいことがおまっせ」などをクサく言わないとウケないかも。
あまりこの台詞に重点を置いていたようでもないので、まあ良いかな。
結局卵の巻焼きまでで、相対喧嘩なし。
それでも40分近くかかっていたから、
ここで切ったのは仕方がないかも知れない。
「悋気の独楽」(文華):△
「手をかけるか、目をかけるか」マクラは好き。
「こなから」は「2合5勺の枡をこなからと呼ぶ」ことを言わないと
伝わらない気がする。
御寮人さんは最初から「悋気」をハラに持って、店で訊いている。
店の連中も旦那が「てかけ」を置いているのを知りつつシラを切っている感じ。
御寮人さんの体のくねらせ方は、少し気になる。
そこまでやらんでも、と感じる。
あと、店の衆の2人目?一瞬誤魔化すところが少しクサい。
弄られた御寮人さんが泣いて入る。
そこに出てくる「おたけ」を地で説明するのだが、
いろいろ工夫していた。「キャリー」とか。
丁稚の造型が良い。
多少憎たらしい感じもありつつ、可愛らしいところメインで、
良いバランス。
帰ってきた丁稚が「おてかけさんのところで」と明かすところ、
(何となくその場の思いつきで)空気が漏れているように言う。
まあ面白い。
演者自身がウケてしまうのは、まあ、愛嬌の内かな、と思う。
この後の御寮人さんには違和感がある。
まず、怒る時に表情を付けて舞台を叩くのはあまり好きでない。
あと、唇を閉じて変な声を出すのも良くないと思う。
また、独楽がぶつかって「キライ」と言う時も
妙に抑えた(引きの)感じなのだが、
もっと大声で(押して)言うものだという感覚がある。
少しおてかけさんの独楽を廻す場所が遠過ぎるかな。
遠い方が良いのは良いのだが、
そこへ逃げていくまでの時間がちとかかり過ぎてダレる感じ。
「口入屋」(文華):△
マクラは商家についての話と、
女子衆がたくさんいる状況について。
女子高マクラはちょうど良いと思う。
口入屋の場面から。
「海老蔵が所帯した」という噂話。
「どこへ行きたいか」を言っていく中で
「お家横領」が「悋気の独楽」の台詞を言っていたりした。
このあたり、程良い入れ事だと思う。
「悋気の独楽」もそうだが、「口入屋」でも丁稚の雰囲気が良い。
番頭と丁稚のやり取りで少し応対が抜けたところがあり、
あっさり飛ばしてやっていた。
このネタ、女子衆の言い立ては有名だが、
番頭が女子衆さんに説明するところもけっこうしんどいネタだな。
「夜這いする」ハラがあり、
「俺と仲良くしておけばこんな良いことがある」と自慢していく形だろう。
少し詰まるところがあった。
番頭は横に並んでいる人間を「藁人形みたい」と言っていたが、
やはりここは「人間の製糞機」と言うものかな、という感覚。
女子衆の言い立ても少しトチリや詰まりがあった。
「畳の表替え」や、「アホダラ経」「半鐘の叩き分け」は
御寮人さんが実際に(ほぼその場の勢いで)やってしまい、
自分でウケてしまっていた。
店を閉めて食事の場面。
丁稚に対して「漬物かむな」と言うあたり、
「貧乏花見」と重なって面白い。
布団の中でのうだうだはなく、一番番頭が最初に目を覚ます。
個人的にはあのうだうだ言うところは、
何となく女子衆さんへの想いが見えて好きなので、ちょっと残念。
あと、一番番頭が最初に目を覚ますのは私はあまり聞き慣れておらず、
膳棚を持った際の会話などで微妙に気になった。
夜這いから膳棚を持つところ、天窓から吊るされるところなど
きっちり演っていた。
膳棚・薪山の説明も分かりやすくて良い。
開場時間ちょっと過ぎに着いた。
客は30人くらいかな。
「貧乏花見」(文華):△+
マクラで今回はハメの入る話が多いのでネタが付く、という話。
あと、引っ越すらしい。
「落語のビデオをHDに移そうとしたが、正味の時間がかかるので断念した」
というところで頷いた客は、
私だけではなかったような気がする。
ネタへの入りは、まあ普通。
「気で気を養う」あたりの話を何度か言うことになるのは
整理されていないためだ思う。
あまりプラスになるとは思えない。
また、「幸せは自分の心が決める」とまで言うのは違和感がある。
「かまぼこ」など食べ物を順に言っていくところ、
言ってから実際の物を取りに行くのだが、
少し間が空いてリズムが悪くなると感じた。
皆に取りに行かせてから、順番に言っていく方が調子がつくように思う。
ただこのあたり、ツッコミの間の詰め方などは流石。
煮売屋の商品を言っていくところは少し商品の種類が多い気がする。
ちょっとダラダラしてしまった。
あと、兄貴分が「ホンマかいな」とは言わない方が良い。
客も騙してしまう感じが弱くなる感じがする。
服のところは半襦袢と風呂敷で歩く嫁さんメイン。
道中で落としそうになるところなど、けっこう濃く描いていて面白い。
向こうに着いてから腰巻を外して投げるところ、やけに丁寧にやっている。
そこまでやらなくても良いところだが、まあ面白い。
荷物を運ぶ人間を「月番」とか特に決めずに出かけ、
花見の場所で着いてから運んできた人間にぼやかせる。
まあ、最初に決めるところが結構ダラダラする印象があるので、
ちょうど良いと思う。
あとはいろいろ言って食べていく。
「酒柱」はいまいちハマらなかった。
もう少し「めでたいことがおまっせ」などをクサく言わないとウケないかも。
あまりこの台詞に重点を置いていたようでもないので、まあ良いかな。
結局卵の巻焼きまでで、相対喧嘩なし。
それでも40分近くかかっていたから、
ここで切ったのは仕方がないかも知れない。
「悋気の独楽」(文華):△
「手をかけるか、目をかけるか」マクラは好き。
「こなから」は「2合5勺の枡をこなからと呼ぶ」ことを言わないと
伝わらない気がする。
御寮人さんは最初から「悋気」をハラに持って、店で訊いている。
店の連中も旦那が「てかけ」を置いているのを知りつつシラを切っている感じ。
御寮人さんの体のくねらせ方は、少し気になる。
そこまでやらんでも、と感じる。
あと、店の衆の2人目?一瞬誤魔化すところが少しクサい。
弄られた御寮人さんが泣いて入る。
そこに出てくる「おたけ」を地で説明するのだが、
いろいろ工夫していた。「キャリー」とか。
丁稚の造型が良い。
多少憎たらしい感じもありつつ、可愛らしいところメインで、
良いバランス。
帰ってきた丁稚が「おてかけさんのところで」と明かすところ、
(何となくその場の思いつきで)空気が漏れているように言う。
まあ面白い。
演者自身がウケてしまうのは、まあ、愛嬌の内かな、と思う。
この後の御寮人さんには違和感がある。
まず、怒る時に表情を付けて舞台を叩くのはあまり好きでない。
あと、唇を閉じて変な声を出すのも良くないと思う。
また、独楽がぶつかって「キライ」と言う時も
妙に抑えた(引きの)感じなのだが、
もっと大声で(押して)言うものだという感覚がある。
少しおてかけさんの独楽を廻す場所が遠過ぎるかな。
遠い方が良いのは良いのだが、
そこへ逃げていくまでの時間がちとかかり過ぎてダレる感じ。
「口入屋」(文華):△
マクラは商家についての話と、
女子衆がたくさんいる状況について。
女子高マクラはちょうど良いと思う。
口入屋の場面から。
「海老蔵が所帯した」という噂話。
「どこへ行きたいか」を言っていく中で
「お家横領」が「悋気の独楽」の台詞を言っていたりした。
このあたり、程良い入れ事だと思う。
「悋気の独楽」もそうだが、「口入屋」でも丁稚の雰囲気が良い。
番頭と丁稚のやり取りで少し応対が抜けたところがあり、
あっさり飛ばしてやっていた。
このネタ、女子衆の言い立ては有名だが、
番頭が女子衆さんに説明するところもけっこうしんどいネタだな。
「夜這いする」ハラがあり、
「俺と仲良くしておけばこんな良いことがある」と自慢していく形だろう。
少し詰まるところがあった。
番頭は横に並んでいる人間を「藁人形みたい」と言っていたが、
やはりここは「人間の製糞機」と言うものかな、という感覚。
女子衆の言い立ても少しトチリや詰まりがあった。
「畳の表替え」や、「アホダラ経」「半鐘の叩き分け」は
御寮人さんが実際に(ほぼその場の勢いで)やってしまい、
自分でウケてしまっていた。
店を閉めて食事の場面。
丁稚に対して「漬物かむな」と言うあたり、
「貧乏花見」と重なって面白い。
布団の中でのうだうだはなく、一番番頭が最初に目を覚ます。
個人的にはあのうだうだ言うところは、
何となく女子衆さんへの想いが見えて好きなので、ちょっと残念。
あと、一番番頭が最初に目を覚ますのは私はあまり聞き慣れておらず、
膳棚を持った際の会話などで微妙に気になった。
夜這いから膳棚を持つところ、天窓から吊るされるところなど
きっちり演っていた。
膳棚・薪山の説明も分かりやすくて良い。