朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

第74回雀三郎つるっぱし亭

2009年08月28日 19時03分23秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は電車に乗って本を読んだりして時間をつぶし、
18時半ごろ鶴橋へ着いて「つるっぱし亭」。


「つる」(さん都):△

この人の「つる」を見るのは3度目になるが、
声の調子が高く、明るく感じた。
これは今まで感じなかったところ。

不自然な科白が何箇所かあったこと、
隠居がアホの言葉を受けて答える際の間が短いこと、
見台を叩き過ぎることが気になった。

あと、「つー」の手は
もう少し伸ばした状態から流す方が、大きく見えて好み。


「猫の忠信」(雀三郎):○+

それぞれの登場人物がきっちり描かれているのだが、
特に次郎吉の「イチビリ」の雰囲気が良い。
全体を通して安定しているので、楽しんで見ていられる。

科白では途中で「よう似た」という言葉が出てきたところに
少し違和感を持った。
このネタは、「俺があいつか、あいつが俺か」まで
常吉は一人だと皆思っているし、
客にも思わせるのが良いと思うので。
(だから「真田の抜け穴」という話が出てくる。)


「青菜」(文華):△+

久し振りに見たが、良くも悪くも相変わらず、という感じ。

マクラで子どもの頃の話などをして、
客席の雰囲気を作る。流石。

植木屋が若干軽く、あまり職人っぽくない。
もう少し「職人が言い慣れないお世辞を言っている」感じが
出る方が良いと思う。

妙な擬音語を繰り返したり、
それに言及したりしてウケをとる。
卑怯っちゃ卑怯だが、まあ、この人らしい。
何となくそれを受け入れてしまうのは、
やはりこの人の愛嬌なのかなあ。

後半の大工との掛け合いもリズム良く運び、
サゲまでよくウケていた。


「幽霊の辻」(雀三郎):△+

マクラ長かったがイマイチ。
ネタも若干、トチリあり。
あまり乗り切れなかったのかな。

茶屋のおばあさんの言葉に男が反応して、
だんだん怖くなっていく、というあたりは
さすがにきっちりと作っていた。

サゲは幽霊の手をつけて科白で落としていた。
特に仕草はなくても良いかも。
コメント
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