「落語論」(堀井憲一郎)読了。
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![](http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f0628%2f06288007.jpg%3f_ex%3d128x128&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f0628%2f06288007.jpg%3f_ex%3d80x80)
「本質論」「技術論」と並んで、
「観客論」という視点を取り上げるところ、斬新で面白かった。
内容・書き方については賛否や好き嫌いがあるだろうな。
全体に、ロジカルに深く詰められている訳ではない。
ただ、それはこの本の目的でもないだろう、と思う。
私は、全体的には書かれていることに同感。
部分部分では、「それは言い過ぎでは?」とか
感じる部分はあったが。
特に
「落語の評論は、すべて嫉妬から生まれる。」
というところ。
私は自分が書いていることについて、
「嫉妬」は自覚していないなあ。
(そもそも私が「評論」を書いているか、というと、
せいぜい「感想」だろう、という自覚はあるのだが)
「自分が演じるのであれば、こうやるだろう」という思いが、
書いている内容のベースにあるのは確かだが。
ただ、「自分が演じるのであれば」ということすら、
あまり一般的なベースでないと思う。
今の点もそうなのだが、
読みながら疑問に思っていたのは、
「彼は、誰に向けてこの本を書いたのだろうか?」ということ。
私は「自分宛」と感じたのだが、
落語をあまり見たことがない人に対しては
ほとんど伝わらないだろう、と思う。
(ふーん、そんなものなのか、という程度の理解になると思う)
結局、何か
「落語を聞いて、感じたことを発信する人」に対して、
新たな視点を提示したり、制約や限界を示そうとする本、
という感じがする。
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「観客論」という視点を取り上げるところ、斬新で面白かった。
内容・書き方については賛否や好き嫌いがあるだろうな。
全体に、ロジカルに深く詰められている訳ではない。
ただ、それはこの本の目的でもないだろう、と思う。
私は、全体的には書かれていることに同感。
部分部分では、「それは言い過ぎでは?」とか
感じる部分はあったが。
特に
「落語の評論は、すべて嫉妬から生まれる。」
というところ。
私は自分が書いていることについて、
「嫉妬」は自覚していないなあ。
(そもそも私が「評論」を書いているか、というと、
せいぜい「感想」だろう、という自覚はあるのだが)
「自分が演じるのであれば、こうやるだろう」という思いが、
書いている内容のベースにあるのは確かだが。
ただ、「自分が演じるのであれば」ということすら、
あまり一般的なベースでないと思う。
今の点もそうなのだが、
読みながら疑問に思っていたのは、
「彼は、誰に向けてこの本を書いたのだろうか?」ということ。
私は「自分宛」と感じたのだが、
落語をあまり見たことがない人に対しては
ほとんど伝わらないだろう、と思う。
(ふーん、そんなものなのか、という程度の理解になると思う)
結局、何か
「落語を聞いて、感じたことを発信する人」に対して、
新たな視点を提示したり、制約や限界を示そうとする本、
という感じがする。