北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

「子ども子育て新システム」学習会

2011年01月24日 | 日記
保育の全面的民営化について、資本はいかにしてそこから利益をあげようとするのか、これはもう少し研究していく必要がありそうです。これは日本共産党などが主張する、「よりよい保育を守れ」論の陥穽をハッキリさせることにつながるかもしれません。そのこととメダルの裏表の関係にあるものとして、財源問題とも関連してくることになるでしょう。その論点からすれば、利用券=バウチャー制度の意味もより浮き上がってくるのでは。これは民営化絶対反対論を構築してうえでも重要な課題です。
この間の街頭署名をしてくれた人から選択して学習会案内を送ったところ、なんと1人の参加をかちとることができました!ヨシッ!

世界大恐慌と帝国主義の弱体化

2011年01月23日 | 日記
あるDrと話していて、29年大恐慌と現在の大恐慌における帝国主義のありようの差異について、とても教えられることが多くありました。29年大恐慌に際して帝国主義(とりわけアメリカ帝国主義)は、植民地に対する矛盾・犠牲の集中とニューディールに典型的な莫大な公共投資=財政支出によるのりきりを図りました。しかしそれでも大恐慌の破壊から自由になることはできず、とうとう帝国主義戦争に突入することで“死のきり揉み”による脱出を選択しました。それから80年。帝国主義による新植民地主義体制による支配は、中東におけるアメリカ帝国主義の石油支配に象徴されるように、いまやボロボロの破綻を強いられていますし、かつての植民地・中国はいまや米中激突の一方当事者となっています。また帝国主義の財政危機―破綻は、大恐慌突入以前の段階で大崩壊している現状にあります。かつてのような財政支出はもう無理です。さらに戦争突入という点をとっても、ベトナム戦争敗北によって徴兵制を断念せざるをえなくなったアメリカ帝国主義は、アフガニスタン・イラク戦争―朝鮮侵略戦争において見られるように、きわめていびつな戦争遂行体制を強制されています。すなわち帝国主義はきわめて弱体化しているなかで世界大恐慌に直撃されているわけで、いよいよ全世界的に打倒されるべき対象になっているということですね!

年金制度の欠陥

2011年01月22日 | 日記
「消えた年金記録」事件以来、年金制度改革について様々な議論が行なわれています。結論的に荒っぽく言ってしまえば、現行の年金制度は労働者人民の老後の生活保障政策としてまったく適切でなく、根本的な(革命的な!)制度変更が求められるといったところでしょうか。
しかしそのうえで、現行の年金制度の下で苦しんでいる人、怒っている人がたくさんいます。今週もたて続けにそんな生活相談がありました。無年金の老夫婦…70才代の妻がヘルパーをしながら病弱な夫を助けて生活してきたが、とうとうわずかな貯えも底をついて生活困窮に陥った事例。厚生年金の掛け金を賃金から引かれていながら、その企業数社が年金に加入していなかったことが「ねんきん便」によってわかって、加入年数が足りずに無年金となっている事例。「受給資格ができる加入年数って何だ!?」という疑問は当然で、「加入した年数分だけ受給できるようにせよ!」と考えるのも当然です。年金制度とは何だったのか…この疑問が社保庁労働者バッシングにねじ曲げられていったことに反撃を!疑問を怒りに!

日本共産党の主張―駅頭にて

2011年01月21日 | 日記
毎日の寒さは厳しいですね。こうしたなか早朝の駅頭で1時間半のビラまきをやると、ほんとうに体の芯から冷え切ってしまいます。今日も荻窪駅南口で朝ビラをやりましたが、日本共産党のK区議とバッティングしました。道路をはさんでの“競合”宣伝になりましたが、日本共産党の活動家のオヤジさん3人に囲まれてのビラまき。聞くともなしにK区議の話を聞いていると、「大企業の溜め込み金(内部留保)は144兆円もあり、それを吐き出せば…。しかし大企業を非難しているわけではないし、潰せと言っているわけではない。大企業には力がある…」などという主張。「ルールある資本主義」の全面展開で、革命の「か」の字どころか変革の「へ」の字もありません。「何のための政権交代だったのでしょうか?」などと親民主党的心情を吐露しているのですから、それもむべなるかな。内部留保と言わずに「溜め込み金」(確かそう言っていたと思います)という言葉を使っていました。内部留保について日本経団連が「設備投資やM&Aも含めた国内外投資に必要だ」と述べていることから、使い道のない金と規定するために「溜め込み金」という用語にしたのでしょう。いずれにせよ労働者階級の資本との非和解的な闘争を否定する主張です。
国会に向かう菅民主党政権の副大臣に「すぎなみ未来BOX」を渡しました。ビラのメインテーマは民主党政権を労働者の闘いで倒そう!だった。ハハハ、先輩後輩のよしみで許されよ!

「シュウカツ」の現実を知る

2011年01月20日 | 日記
わが妻の同僚の娘Rちゃんが、いま大学3年生で就職活動の真っ最中です。学生の就職内定率の異常な低さなど、「大失業と戦争」攻撃下のシュウカツに関わる様々な問題が報道されたりしています。彼女の話として聞いたのは、インターネットによる就職活動(「エントリー」とか言っているようですが)の許しがたい実態です。ネットによる求職申し込みが開始されてからわずか数分で、「枠がいっぱいになった」とはじかれてしまったというのです。彼女は会社までわざわざ出向いてどうしてこんなことになるのか、自分のやり方が悪かったのかと問い合わせたところ、「実は女性については受け付けないプログラムになっている」と説明されたというのです。何が雇用機会均等だ!性差による差別の禁止だ!しかもTV報道によると、インターネットを使ったエントリーでは、ひとりの学生が100社以上の企業にエントリーすることが可能であり、企業にとっても採用に関わる人事体制を超える求職学生が押し寄せていることになり、結局は大学・学部によってまず足切りをする傾向が顕著になっているようです。資本のインターネットによる活用は、きわめて膨大な情報に学生がアクセスできるように見えながら、まったく画一的な情報しか活かされていない結果をもたらしているのですね。