チュニジアで爆発した非イスラム原理主義的政治闘争は、いまや中東の大国エジプトにまで波及して大爆発しています。今回の政治闘争における最大の特徴は、イスラム原理主義の枠組みを完全に打破した闘いであるということ、長期独裁政権に対する弾劾にとどまらず体制内の野党勢力・労働組合をものりこえる闘いだということ、青年労働者を軸にしたランク&ファイル=現場労働者の闘いだということです。アメリカ帝国主義の中東支配政策はさらに破綻を進めているわけですが、実際のところオバマ政権は何が起こっているか正確につかむことはできないでしょう。日本共産党の「赤旗」がこの事態を“混乱”ととらえていることにも共通の視座を感じます。北アフリカのアラブ諸国の階級闘争において、いよいよ「党と労働組合」の関係が問われる段階に入っていくことになります。労働者の国際的団結で闘おう!