地図が読めない女のハイキング日記

山と温泉と季節の草花と

鹿児島・屋久島 ②黒味岳     09.04.18

2009-04-25 12:02:10 | 九州
屋久島2日め。
宮之浦岳に挑戦したい気持ちもあったけど、
久しぶりの山だし、屋久島の自然をゆっくり楽しみたかったので、
今回は、宮之浦岳の南に位置する黒味岳へ。



ガイドブックによると、淀川登山口から往復6時間半のコース。
スタートから小1時間で、淀川小屋に到着。
透きとおった川の水をペットボトルにつめて、いよいよ本格的な登り開始!



途中、樹間から見えた景色にびっくり!
山のてっぺんに、ナイフで切ったような不思議な岩がのっている!!
あとで調べてみたら、高盤岳の「トーフ岩」というらしい。
屋久島は、1300万年前、地中深いところでできた花崗岩が隆起してできた島。
だから、あちこちの山に、奇岩があるようだ。



日本最南端の高層湿原・小花之江河、花之江河。
山の中なのに、日本庭園のような風情がある。



屋久島に、高層湿原があるなんて知らなかったな。
ここからしばらくは、登山道の下に水が流れ、沢歩き気分。
暑すぎず、寒からず、新緑も美しく、本当に気持ちいい~。



黒味岳分岐から山頂までは約30分。しかし、この30分が意外にきつい。
岩場つづきで、ロープで登ったり、下ったり。
山頂には、ヨセミテのハーフドームのような岩が立つ。
この岩によじ登るのが、高所恐怖症の私にとっては最大の難関。
ちょっと涙が出そうだった…(汗)。



山頂に到着! お天気に恵まれ、眺め最高!!
左が永田岳、右が宮之浦岳。
ぐるり360℃見渡すと、あちこちに奇岩がのった山。
屋久島って、奇岩好きにはたまらないだろうな~。



下山は、来た道を折り返す。
ゆっくり歩いたせいか、疲労が少なく、下りも快調~♪



花之江河で、島の固有動物ヤクシカに遭遇。
無心に苔を食べていて、近づいても逃げないのね。



淀川小屋付近まで戻ってきた。ここまで来れば、あと少し。
森の木や苔を観察しながら、のんびり歩く。
約7時間で、無事、登山口に到着!



島の人に「黒味岳へ行ってきた」と言うと、「渋好みですね~」と言われたけど、
森あり、湿原あり、岩場あり、変化に富んでいて、体力的にもほどよい感じ。
無理せず、ゆっくり山歩きを楽しみたい方におすすめです!


  ***  ………………………………  ***


下山後、これから2泊する「送陽邸」へ。
送陽邸は、ウミガメが産卵に来る永田いなか浜にある。



屋久島は、山もいいけど、海もいい。
花崗岩が砕けてできた白い砂浜、透きとおった青い海。
こりゃまた極楽ですな。


●宿泊
送陽邸   鹿児島県熊毛郡屋久町永田いなか浜
古民家を移築してつくられた大人の宿。部屋やデッキから海をぼんやり眺めていると、いつもとまったく違う時間の流れを感じる。この贅沢で素朴なくつろぎ感、私史上最高の宿。海につきだした食事処、海が目の前に広がる岩風呂…、すべて気に入りました。1泊2食 13,650円。
 

●コース概要
所要時間 7時間30分   標高1,831m
淀川登山口7:00-淀川小屋7:50-高盤岳展望台9:20-花之江河9:50-黒味岳分岐10:20-黒味岳山頂10:50~11:15-黒味岳分岐11:35-花之江河11:55-高盤岳展望台12:20-(昼食12:35)-淀川小屋13:45-淀川登山口14:30


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