「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ドネツク州チャシブ・ヤールでウクライナ軍が劣勢を強いられる理由<ウクライナ紛争2024.4.21

2024-04-21 19:52:56 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.02.20
ロシア軍が見つけた勝ち方「滑空爆弾による猛爆」、防げる兵器は1つだけ
https://forbesjapan.com/articles/detail/69239

ロシア軍が甚大な損害を出したアウデイーウカ攻防戦は、ロシアの勝利に終わりました。
しかし、特に今年に入ってからはウクライナ軍の苦戦がはっきりしていました。
理由はロシア軍の航空支援が有効に機能したからです。

不思議なことにロシア軍は、これまで航空戦力と陸上戦力を一体的に運用しませんでした。空軍は空軍で勝手に攻撃し、陸軍は陸軍で勝手に攻撃しているような状態でした。
だから陸軍の損害は甚大でした。
その大損害が頑迷固陋なロシア軍参謀本部の戦術的改革を促したようです。
アメリカでは常識の空軍と陸軍の一体的な運用を初めて実施したのが、アウデイーウカ攻防戦の終わりの方です。

効果は絶大で、これによりウクライナ軍の防衛陣地は次々に粉砕されました。
方法はそれほど難しいものではなく、250・500・1500kgのKAB(滑空爆弾)を戦闘機から投下するだけです。精密誘導方式のこれらの爆弾は、かなりの高精度で目標に命中します。
どんな堅固な陣地であろうとKABを大量に投下すれば、やがて全部破壊されて隠れるところがなくなるというわけです。

こんな単純なことがロシア軍には、これまで理解されていませんでした。しかしアウデイーウカ攻防戦で試験的に使ってみたら抜群の効果が得られましたので、これが陣地攻撃のロシア軍の基本的な戦術になると思います。

必要なのはKAB(滑空爆弾)を大量に生産する事だけで、これはやろうと思えば、それほど難しくはありません。今、せっせとKAB(滑空爆弾)を生産して備蓄していると思います。

既にチャシブ・ヤールでも使用されているようです。
チャシブ・ヤールの一部ウクライナ軍の部隊にロシア軍が降伏勧告をする場面がXにアップされていました。KAB(滑空爆弾)を撃ち込むから降伏しろ!と言う話です。
これを何発も撃ち込まれたら、その辺りにいる兵士は全滅ですから降伏するか逃亡するしかありません。その部隊は降伏することにしたようです。

武器も装備も捨てて逃げ出した部隊もありました。
多分、KAB(滑空爆弾)を撃ち込むと予告されたのだろうと思います。降伏はせず逃げ出したのであろうと思います。

アウデイーウカ攻防戦ではKAB(滑空爆弾)が無数に撃ち込まれましたから建物ごと爆死したウクライナ兵は、かなりいただろうと思います。既にその当時からウクライナ兵には、KAB(滑空爆弾)は恐怖の的でした。
だからKAB(滑空爆弾)の恐怖と威力は、東部戦線のウクライナ軍全体に広まっていると思います。

チャシブ・ヤールの戦闘は、意外に早く決着が付くかもしれません。

もう既にロシア軍は、チャシブ・ヤールの市街地に近い位置まで進出しています。チャシブ・ヤールの市街地の東の運河までロシア軍の各部隊が進出した段階で、KAB(滑空爆弾)の雨が降ると思います。
塹壕や陣地にいるウクライナ兵は、まとめて爆死です。
だから運河小地区のウクライナ兵がしたように、降伏するか逃亡すると思います。
爆死するなら、どっちかにするでしょう❓

チャシブ・ヤールの市街地はアウデイーウカより狭いです。市街地全域にKAB(滑空爆弾)の雨が降るでしょう。
加えてロシアは152ミリ榴弾砲でも盛大に砲撃すると思います。
チャシブ・ヤールの市街地にいたら、爆死する確率は結構高いと思います。生き延びたとしても無傷のロシア軍と戦うのは、無理です。

チャシブ・ヤールChasiv Yarが陥落すれば、次はその西のコンスタンチノフカКостянтинівкаです。

一応、タイトルは「ウクライナ軍が劣勢を強いられる理由」と書きましたが、「必敗の理由」です。
今4月20日ですから、6月の末までもつかどうか❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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