「北の山・じろう」日記

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チャシブ・ヤールの戦場でウクライナ軍に起きていたこと⇒これなら負ける<ウクライナ紛争2024.4.21

2024-04-21 19:51:20 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

アウデイーイウカ郊外の戦闘でもそうですが、バフムト西の戦場でもウクライナ軍は、これまでに見られなかった弱さを度々見せています。
簡単に崩れて後退を繰り返します。

Hara Blogに掲載されていたウクライナ兵の投降や逃亡の記事をこの日記でも取り上げました。

ウクライナ応援サイトのForbesにより詳しい記事がアップされていました。ウクライナ応援サイトが、このような記事を掲載するようでは、事態は深刻です。
2024.04.17
『ウクライナ軍で痛恨の「内紛」発生、要衝の部隊入れ替え 火力弱体化』
https://forbesjapan.com/articles/detail/70394

ウクライナの2014年クーデターの中心は、記事に出てくる過激民族主義者や特殊な極右勢力です。そのような人間を組織してクーデターが実行されました。
その後、ウクライナ国内の権力掌握に利用されたのも、これらの勢力が組織した民兵組織です。
今はウクライナ軍に編入されていますが、旧民兵組織がそのまま部隊になっているケースは、かなりあるようです。
例えば第3強襲旅団は、旧アゾフ連隊のメンバーを核に構成されている部隊です。

バフムト戦線に配置されていた第67旅団もそのような部隊の一つでした。過激民族右翼と国防省が衝突して、ついに先週末に第67旅団を後方に移動させたようです。コントロールの利かなくなった部隊を解体することにしたのだろうと思います。
運河小地区の防衛は、その後・領土防衛隊の旅団に引き継がれたようです。
領土防衛隊は、基本的に国境警備部隊です。
それほど兵士として訓練されている訳でもなく、武装は軽装備です。大砲や戦車などの強力な武器を持ちません。

こんな弱小部隊が、数的優勢にあるロシア軍の大部隊と対戦すれば、そもそも戦闘になるはずがありません。
http://hara.livedoor.biz/archives/52338517.html
この記事によると運河小地区の防衛をしていたのではないかと思われるウクライナ軍第41旅団の兵士たちが、まとまってロシア軍に投降したようです。

強力な火力を有する第67旅団が、いなくなって代わりに弱体な領土防衛隊を配備されたところで戦えるはずがありません。だから投降したのだろうと思います。

かなりの数のウクライナ兵が武器や装備を全部捨てて逃亡する動画もありました。
これは領土防衛隊の兵士だと思います。国境警備が任務の領土防衛隊に重武装したロシア軍と戦えと言う方が無理です。無理だから多くの兵士が逃げ出したのだろうと思います。

これから激戦が始まるチャシブ・ヤールChasiv Yarの最前線に配置されている兵士たちが、こんな調子ではロシア軍はすぐ運河まで前進すると思います。

実は、アウデイーウカ戦線の北の方のオケレスタイン:Ocheretyneでも似たような事が起きています。
たった数日でロシア軍が3~4km前進して、今オケレスタイン:Ocheretyne市街の端に取り付いて攻撃中です。
これはロシア軍が前進したというより、ウクライナ軍が逃亡したというべき進撃スピードです。
おそらく、ここでもチャシブ・ヤールと似たような何かがあったのだろうと思います。

チャシブ・ヤールChasiv Yarの最前線でウクライナ軍に上記のようなことが起きているのなら、戦いの帰趨は既に決まっているのかもしれません。

そして第67旅団のような問題を抱えている部隊は、他にもあると思います。そのような部隊のいる地域は、ロシア軍に突破されるリスクが大きいと思います。

やはり過激民族主義者や極右に乗っ取られた国家は、最後はダメになると言うことのようです。
まともな兵士が、やる気を失い段々、投降したり逃亡したりを繰り返せば、やがて前線で戦う兵士は過激民族主義者か極右しかいなくなると思います。
そうなれば、戦争を継続することは不可能になります。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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