「北の山・じろう」日記

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ハルキウ州北部>ロシア軍が6拠点を制圧して攻撃中の模様<ウクライナ紛争2024.05.12

2024-05-12 13:19:11 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.05.12
ハルキウ方面の戦い、予備戦力を投入しなければ状況は悲惨なものになる
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/in-the-battle-for-kharkiv-the-situation-will-become-dire-unless-reserve-forces-are-brought-in/

ロシア、ウクライナ双方の軍事ブロガーの主張も出そろい大雑把に状況が分かってきました。
航空万能論の管理人が早速、戦況略図を制作してアップしました。マスコミが、この程度に報道してほしいと思いますが、ないものねだりです。
それどころかフェイクを巻き散らかしますしね❓
詳しくは航空万能論の記事を読んでください。

ウクライナ側の報告では、ロシア軍が制圧したのは以下の集落です。
ストリレチャStrilecha
クラスネKrasne
ピルナPyl'na
ボリシフカBorysivka
オヒルツェボOhirtseve
プレテニフカPletenivka

ロシアの軍事ブロガーは、以下の集落にロシア軍の攻撃が到達していると主張しています。
「ライボケHlyboke、モロホベツMorokhovets'、ゼレンZelene、イズビツケIzbyts'ke、スタリツァStarytsya、ブフルヴァトカBuhruvatka、ハティシチェHatyshche、ティケ」
「ロシア軍の目標はリプシLyptsiとボルチャンスクВовчанськの占領だ」

戦況略図を見ても集落の多さを見ても、今回のロシア軍の攻撃は片手間の攻撃ではないようです。
ウクライナ軍のベルゴロド州への越境攻撃を防ぐことが、当面の目標のようです。

2022年からウクライナ軍は、ベルゴロド州にかなりの攻撃を加えてきました。これは、戦争ですから当然のことです。しかしある時期からウクライナ軍の民間人への攻撃が目立つようになりました。
最近では、このような攻撃がありました。
2024年05月07日 00時13分
バスに無人機攻撃、7人死亡=ロシア
https://equity.jiji.com/oversea_economies/2024050700011

これなどは、最初から民間人を標的にした攻撃です。
しかし、それを非難する声は聞こえてきません。
そして今回のロシア軍の攻撃に対しても民間人に報復攻撃をしています。
2024年05月12日00:05
ハリコフ州への攻撃に対し、ウクライナはベルゴロド州民間人への砲撃とドローン攻撃で報復
http://hara.livedoor.biz/archives/52339043.html

ロシアのミサイル攻撃は、軍事目標かインフラが目標です。民間人の巻き添えは出ますが、民間人が標的ではありません。
ウクライナ軍の攻撃は最初から民間人が標的です。
最近のウクライナ軍は、無差別攻撃です。

それでもロシア軍が、ハルキウ方面で手出しをしなかったのはウクライナ戦線で手が一杯で、こちらまでは部隊を割けなかったからです。
ここにきて東部戦線はロシア軍が優勢になり、ハルキウ方面にも部隊を送る余裕が出てきました。

このような事情があり、ロシア軍の当面も目的はウクライナ軍の砲撃陣地の破壊と砲撃できない緩衝地帯の確保でしょう。
緩衝地帯が深ければドローン攻撃にも対応しやすくなると思います。

しかし❓
ロシアの軍事ブロガーの言った・・・
「ロシア軍の目標はリプシLyptsiとボルチャンスクВовчанськの占領だ」

ボルチャンスクВовчанськはハルキウ市の北北東50km位の位置にある国境沿いのかなり大きな都市です。
問題は、「リプシLyptsi」です。
国境から10km程度南下した位置にあり・・・
ハルキウ市の端から20kmもないような位置にあります。
「リプシLyptsi」からハルキウ市の端まで、それほど大きな町はありません。もしロシア軍が本気でハルキウ市の郊外まで進出しようとすれば、それほど難しくないように見えます。

「リプシLyptsi」付近からでも榴弾砲の砲弾が、ハルキウ市の端くらいなら届きそうです。
攻撃型ドローンなら楽勝の距離です。
この辺りまでロシア軍が進出すれば、気楽にベルゴロド州の民間人を攻撃すれば、ロシア軍から相当な報復攻撃を受けるでしょうね❓
もちろんロシア軍は市民をターゲットにはしないと思います。しかし普通は攻撃しないようなインフラは攻撃対象になるでしょう。

ロシア軍は、まだハルキウ市攻略には取り掛からないと思います。しかし市の郊外から20kmもないような位置までロシア軍が進出すれば、様々な揺さぶりはあると思います。仮に10万程度の兵力があれば、一気に市街の攻撃も出来ます。

相当、あやうい事になりそうです。
と言って、ウクライナ軍が国境を越えて侵入してきたロシア軍を追い払うのは、難しいと思います。
それに必要な部隊を東部戦線から引き抜けば、今度は東部戦線でロシア軍の進撃が早まります。

例えば❓
攻撃寸前でなぜかロシア軍は、ドネツク州チャシブ・ヤールChasiv Yar攻撃を始めません。
ロシア軍が優しいからでは、ありません。
部隊を引き抜くのを待っているのかもしれません。

ほぼ、バーターですね❓
ウクライナ軍が、非常にまずい状況に追い込まれたのは間違いありません。
ジタバタするウクライナ軍を見て、ロシア軍は弱いところを狙っていると思います。

『北東部7集落で「防衛作戦」 ロシア地上攻撃でウクライナ大統領』
2024年05月12日10時31分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024051200155&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

※現在ウクライナ軍は懸命の防衛戦を戦っているようです。果たしてロシア軍を追い払うことが出来るかどうか❓
出来なければ、「おおごと」です。
これほど情報が早いのは、相当状況が緊迫していると言うことだと思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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