「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

新冷戦時代>西側対それ以外(第三世界)<2024.06.20

2024-06-21 11:12:21 | ヨーロッパ

ウクライナ紛争が起きてみて判明したのが、西側の東西冷戦思考です。
ロシアを旧東側に見立てて、ロシア潰しを図りましたが今のところ上手くいっていません。

西側の垂れ流すプロパガンダとフェイクニュースが、東西冷戦時代の焼き直しであることに気が付きました。

アメリカは、ならず者国家を決めました。
当時は、イラン・北朝鮮・イラクなどです。
要は、アメリカに逆らう国を全部、ならず者国家にしてしまいます。
最近は、極悪国家みたいです。
しかし、考えなくても21世紀最大の極悪国家は、戦争ばかりしてきたどこぞの国家です。
その当時から決めつけがひどくなりました。
「あいつ!極悪!」
と決めつけて後はプロパガンダをフェイクニュースを盛大に氾濫させて、極悪のイメージを刷り込んで叩き潰すという、乱暴な手口です。

ロシアもこの方法で叩き潰そうとしましたが、ロシアはそれほど弱くはありませんでしたし、アメリカが荒らしまわったころとは、第三世界の政治力と経済力が比較にならない程大きくなっています。

ロシアは、経済的には第三世界に助けを求めることが出来ました。2010年以前なら、こうは出来なかったと思います。
2008年、アメリカがNATOの東方拡大を決めた後、すぐならあるいはロシア潰しは成功したかもしれません。その後14年が経過した2022年は、既に無理でした。

と言ってロシアの方も潰されない程度に戦いを継続できるというだけで、一気にウクライナを叩き潰すほどの力は、ありません。
そのためウクライナ紛争は、ロシア優勢の持久戦になっています。

そしてウクライナ紛争とガザ紛争の二つの紛争が、第三世界の考え方を変えました。
自分たちも「極悪!」の烙印を押されて叩き潰されるリスクがあることに気が付いたのです。

そのため特にアメリカに嫌われている国同士が接近して協力関係を強めるようになりました。
最近の国際情勢を見ていると分かると思います。

せっかく分断していたアメリカの敵性国家が接近して協力関係を強めるようになってしまえば、何をやっているのか意味不明です。

東西冷戦時代の化石の脳みそしかないNATO主要国の首脳たちが寄り集まって、更にこの傾向に拍車をかけてしまいました。

『ロ朝が包括戦略条約、有事に相互支援 プーチン氏24年ぶり訪朝』
By ロイター編集
2024年6月20日午前 7:45 GMT+923分前更新
https://jp.reuters.com/world/security/SHCNLBXOGZNS5JGD7OZ2ZFKWTQ-2024-06-19/

『権威主義国家の連携強化に警戒感、ロ朝条約巡りNATO事務総長』
By David Ljunggren
2024年6月20日午前 8:05 GMT+92時間前更新
https://jp.reuters.com/world/security/CSSAB7H3SBJUHOC4RJDSY3PUXU-2024-06-19/

ロシアは、元々北朝鮮の核問題については西側と協力関係にありました。
『六者会合』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E8%80%85%E4%BC%9A%E5%90%88

経済制裁にしてもそうです。
安保理で決議が出来たのは、中国とロシアの協力があったからです。

ウクライナ紛争での西側の態度は、このような協調関係を破壊しました。
それどころかロシアは、公然と北朝鮮の核保有を容認し、経済制裁もほぼ無視しています。

西側のロシア潰しが、新冷戦構造をはっきりと生み出したと言えます。
イランとロシアの関係も同じです。
ロシアは中国と近い距離を取りながら第三世界の国々との関係を強化していくでしょう。
第三世界の国々の多くが、中国とロシアとの関係を深めようとしている以上、これを阻止するのはほぼ無理です。

西側がロシアや中国と対立すればするほど、西側と第三世界との対立も深まると思います。

他国を軍事力や経済力で締め上げて収奪しようとするのが、今の西側です。
第三世界は、そうされたくありません。

その結果、世界がどのように変化していくかは明らかだと思います。
第三世界が色々な意味で成長するほど、世界の中で西側は孤立していくと思います。

植民地主義と帝国主義の終焉と言うべきでしょう。

※関連記事目次
項目「ロシアと周辺国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/c/a23a051cf8ecfe4e9a324034dc37f999
※関連記事目次
項目「中国と東アジア」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f1f533ed01e2ff185e6b598bf5010540


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« (イギリス)高インフレ下生... | トップ | イスラエル軍、政権にハマス... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ヨーロッパ」カテゴリの最新記事