「北の山・じろう」日記

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ロシア国防省がハルキウ州北部5集落を制圧を発表<ウクライナ紛争2024.05.12

2024-05-12 10:51:34 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ北東部5集落を制圧 「緩衝地帯」創設へ再侵攻―ロシア
2024年05月11日20時04分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024051100475&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

珍しくロシア国防省が速報的戦果発表をしました。
情報が錯綜していてロシアの軍事ブロガーが暴走するのを事前にストップをかけたのかもしれません。
「次はハルキウ市だ!」
などと煽る輩が必ずいるからです。
3万か5万の部隊でハルキウ市を攻撃するのは無理です。
反対に返り討ちに合うでしょう。

現地は、ブログ記事のようになっているようです。
航空万能論
2024.05.11
ハルキウ方面の戦い、ロシア軍が国境沿いの集落を占領した可能性
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-kharkiv-russian-troops-may-have-captured-villages-along-the-border/

添付の地図を見ると国境近くのウクライナの集落をいくつか制圧したようです。かなり横に広く侵攻しています。しかしウクライナ側の防衛ラインには、まだ攻撃をかけていないようです。
数キロウクライナ領に入って、これからどうするのか❓

兵力数からしてロシアへの越境攻撃に備えて緩衝地帯を作るのであろうという声が多いようです。
ロシア側の軍事ブロガーは・・・
「軽はずみは、イカン!先走るな!」
と、抑制モードです。

どちらかは不明ですが国境付近に敷設されていた地雷原は一部除去されています。だからロシア軍が、そこそこ攻撃するつもりなら出来ます。

ロシア側の兵力を考えるとそれほど深くウクライナ領に入る気は、ないようにも思いますが、兵力を隠している可能性もなくは、ないです。
ロシア側の希望を推測するならここで本格的に第2戦線を形成するつもりは、ないと思います。
ウクライナ軍の予備兵力を出来るだけ引き付けるのが主な目的のように思います。

もう一つ最近、ベルゴロド州で民間人のマイクロバスの車列にウクライナがドローン攻撃して死者が出ました。
ロシア国内で・・・
「反撃しろ!ロシア軍は何をやっているんだ!」
と言う声が高まったのかもしれません。

ロシアは、これまでウクライナが民兵組織を使ってベルゴロド州を荒らしまわったり砲撃やドローン攻撃するのを事実上放置してきました。
東部戦線の戦況がロシア軍有利になりましたので、遅まきながらベルゴロド州の防衛❓を始めたのかもしれません。
しかし、ベルゴロド州防衛は越境すればハルキウ州攻撃になります。

ベルゴロド州攻撃の拠点を潰しながら、やがてやって来るハルキウ州攻撃の足掛かりを作っておこう・と言うことのように見えます。
ロシア軍がこのような乱暴を働いても、兵力不足のウクライナ軍はロシア軍を排除できないと思います。

地図上で見る付近を占領されて、塹壕を掘られて陣地を作られて長居されると思います。
困ったものですけれど戦争ですから・・・
「困ります!立ち退いてください!」
と言ってもロシア軍は立ち退かないと思います。

ウクライナにとって悩みの種は、ロシア軍がどこまでやる気なのか分からない点です。

緩衝地帯を作るだけなのか❓

本格的に局地戦を始めるのか❓



※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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