黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

彩ケデリックする

2007-07-31 13:00:22 | Weblog
苦痛にゆがんだり泣き叫んだ後は、全てを「思い出ボックス」に
仕舞い込み、開き直りとも言える図太さで生きることを継続する
他ありません。

でも、ただ生き続けるのは鉄格子の裏と表の区別がつかない、
曖昧で何処までも広がっている牢獄の中で生涯を費やしているのと
同じです。

ならせめて、楽しんで。
誰かが「生きることは死ぬまでの暇つぶし」と言っていましたが、
最近は如実にその意味をかみ締めてしまうのです。業深いなら、
業の底でも楽しんで、楽しんで。more 楽しんで。最近の楽しい
ことは料理。ならそれを、more 楽しんで頂戴、私。

今まで、我流で自分の舌だけを信じていましたが、そろそろ限界に
たどり着きそうです。ですので、最近は料理サイトなどを参考に
色々と作っております。

たとえばこのグラタン。
きちんとホワイトソースから作っています。グラタンの元などは
一切作っていません。でも、とても簡単でした。世の中、色んな
裏技を発見される方がいらっしゃるのですね。

一人の夕食なのにこんな巨大なグラタンを作ってしまって・・・
私は何処に行こうとしているのでしょうか?
コメント (2)
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熱帯夜

2007-07-29 09:35:27 | Weblog


金曜日の夜のこと。

金曜日の夜だというのに、特に予定もない私は孤独が
インプリメントされた洋服のように感じます。そして、
それをインプリメントする私。

地下鉄に乗れば、20分ほどでターミナル駅にたどり着きますが、
歩いて帰れない距離ではありません。対応に苦慮する仕事の所為で
蓄積されたフラストレイションを、早く溶かして流してしまいたいと
思い、熱帯の大阪を歩くことにしました。

ビルの屋上にある電光温度計は「34」を表示していました。
日が沈み、もう1時間は経とうとしているのに冷める気配は
ありません。空気は高温、微動だにせず、私の呼吸器系統を
支配します。色はないはずなのに、重厚なビロードのような色に
染みているように思います、この空気。

たまらず、コンビニエンスストアーで缶ビールを買います。
発泡酒ではなく、ビール。発泡酒のウスッペライ感触があまり
好きではないのです。それに、たまにしか飲まないし。

いい気分。
ひとりだけど、とてもいい気分です。

この週、私はとても嫌な思いをしました。生きてきて、これまでに
ないほどの嫌な思いです。出生と存在を呪いました。高速で近づいて
くる列車が、かすかな痛みと引き換えにピリオドをくれる、なんて
考えました。

胸を張っていえる、私は不幸だと。別に今日明日の食べ物に困ったり、
夜露をしのぐ場所がないなんて事はありませんけれど、でも。
私だって、人並みに誰かを好きになり、恋をしてもいいでしょう?

でも、できないのです。ええ、多分。きっと。

今、ビールがフラストレイションを洗い流したとしても、深層に
インプリメントされた「絶望」クラスは破棄できないのです。

馬鹿で単純に、誰か好きと思える風になりたかったのですよ。
色々、あまりにも沢山のことがありすぎました、この身の上。
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2007-07-29 00:13:37 | Weblog
最近、冷たいものが沁みるので、歯科検診に行ってまいりました。

検診(レントゲンを取るほど念入りに)の結果は特に虫歯もなく、
いたって健全であったのですが、奥歯の方で歯茎がやせているとの
こと。これが知覚過敏の原因であったようです。

薬を塗ってもらい、正しいブラッシングをお教えいただきました。

これで約4000円。

高すぎるように思うのは私だけでしょうか。
ちょっと診てもらっただけなのに。

思えば、私が社会人になってから2割負担が3割負担となりました。
また初診診察費を支払わなければならないようになりました。
些細な病気や体調不良程度では、病院にかかることが出来なく
なりました。医療費の抑制が目的なのでしょうけれど、些細な
内なら簡単に治っていたものが、病院に行くのをためらい重症化して
しまうのではと考えるのは素人考えでしょうか。

本日の参議院通常選挙、これを良しとするなら政権与党へ、悪しと
するなら野党に投票するべきです。年金やらアカギやらなんやらと
言われていますが、身近な生活の中の様々な出来事から感じた思いを
投票に託せばいいと思うのですよ。選挙は選択であり、アンサー
なのです。

あなたに託された1票、お大事に。無効にする方は不満を口にする
権利もありませんことを、努々お忘れなきように。
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今日のハイウェイ

2007-07-25 08:10:46 | Weblog
「…方面は事故のため13キロの渋滞です。お出掛けの際は
どうぞご注意下さ」全て聞き終える前に、俺はラジオを
切った。ついさっきまで架空だとしても存在していた命の破片が、
今はハイウェイを塞き止めている。明日は俺かもしれない。
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2007-07-22 22:08:15 | Weblog
曇天の中に、哀れみ程度の青空見える土曜日。

最初の会社で出会い、その後も故意にしていただいている
方と映画を見てまいりました。お会いする事自体も久しぶり
でしたので、積もる話を突き崩すのも、また楽しみです。

目的の映画はハリウッド超大作でもなく、ガーリーな
単館上映ものでもなく、社会派ドキュメンタリーです。
「BOY I AM」という、トランスジェンダー(FTM)の方に
焦点をあわせたドキュメンタリーです。

トランスジェンダーを行うにあたり、その方法は様々です。
映画で仕入れた付け焼刃の知識ですが、男性的な服装を身に
纏ったり、男性ホルモンを摂取したり、乳房を切除したり、
エニシング。今回の作品は乳房の切除を行うにあたり、本人の
心境や周りの変化、切除自体に絡む問題を扱っています。

正直、下調べもせずに見に行ったおろかな私には難解でした。

次々と出る専門用語(ブッチ?フェム?)と立場(アメリカの
ドキュメンタリーなので人種、階級、宗教などが絡む)の違う
3人の異なるトランスジェンダー感を理解しつつ、字幕を追う・・・
なかなか深淵を知るのは困難でした。

ただ、乳房を除去したことにより、結果的に「彼ら」が幸せ
そうに感じていたのは理解できました(この映画は、乳房の
切除を積極的に薦めている訳ではありません。単に、私自身が
感じたことです。誤解のないように)。そして、単純に
男性化する事が彼らの望みではなく、男性化にも段階があり、
許容がある事を知りました。

そりゃそうです。ステレオタイプで解決するなら、社会は悩み、
衝突する事はありません。紋きりで処理すればいいのですから、
この現象にかかわらず何でも。何事も多種多様であり、それに
対する理解を得る糸口がなければ、動機すら生まれないのですから。
動機があるから希望が生まれ、希望があるから変化があり、
衝突があるのです。結果、本当に望むべきを手に入れる可能性が
生まれるのです。

とはいえ、妹がトランスを希望したら・・・兄として、私は否定的な
行動に出るかもしれません。他人には許容できることであっても。
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