黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

高音質

2008-02-19 23:59:59 | Weblog
CDを何らかの方法で手に入れたら、MP3に変換するのが当たり前に
なって久しいですが、最近、それらを再取り込みする事に魅了され
ています。

レートを320kbpsという高レートにして、出来るだけ良い音質で
取り込むのです。もちろんエンコーダーもアプリケーション付属の
ものではなく、それ専用のものを使います。

人間の耳の限界は知れているよ・・・なんて思われるかもしれませんし、
私もそう思っていましたが、驚愕しています。あまりにも違いに
滑らかな音は滑らかに、切れる音はシャープに。当たり前が失われない
事の凄さを実感しております。
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all green,all thru

2008-02-18 23:37:31 | Weblog
半年くらいぶりに資格試験を受けてきました。
データベースのOracle社が提供している試験です。いくつかランクが
あるのですが、今回はいよいよ上から二番めのGoldというランクのです。
正直、しっかり勉強が出来ていませんでしたし、風邪をひいて意識は
散漫な状態でしたが、何とか合格することが出来ました。ここまで
二年。途中サボっていたこともありますが、飽き性の私にしては上出来
じゃないでしょうか。

不祝儀袋の件から早くも一週間が経ちました。こうして一月、一年と
流れていくのでしょうね。これも生きているからです。母は良く「生きてる
だけで○」といいます。生きていればこそ、と。私、故人は「好きなように
生きたらええよ」と言ってくれているような気がするのです。死んだら
おしまい、と。

生きているものは生きている限り、血を吐いてでも生きなければなりません。

なら、思いわずらわず楽しく生きなくては。

アパレルはすっかり春の気配、椿とじゃれあう鴬も見掛けました。
春になれば世界が芽吹くように、私もやがて芽吹くのでしょうか。
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straight and curve in the maelstrom

2008-02-16 13:08:09 | Weblog
ターミネータ2のエンディングでサラ・コナーが語るように
暗くても道は続いているのでしょう、誰の人生も。でも、突然
道が途切れたり、「無」かったり、行き止まりだったり。
進めるとは限りませんし、保障もされていません。本当に
誰も、彼も。

ええ、誰も、彼も。あなたも私もサザエさんすらも。日曜日の
夕方から、ヒョイッと消えてしまうことすら、ありえない話では
ないのです。

ママンさんは何処へ行ったのだろう。
プードル犬は何処へ行ったのだろう。
リーダーは何処へ行ったのだろう。
私は何処へ行くのだろう。
私は何処へ行きたいのだろう。

何処かにたどり着けているといいけれど。

直線や曲線の上で、それらが織り成すメイルシュトロウムの中で
迷わずに、何処かにたどり着ける予定で、Time to destination が
はっきりと解っているといいけれど。
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noire

2008-02-11 02:01:35 | Weblog
夕食に作ったかす汁を器に盛り、いざ食べようとした時に
会社の携帯電話がなりました。訃報でした。金曜日までごく
普通に仕事をしていた、同じグループの方がお亡くなりに
なったとの事でした。

あまりに突然の事でしたので、現実感は無く、狐に抓まれた
ような気分でした。それでも頭によぎったのは「礼服を
持っていない」ということでした。時計は20時。夕食はその
ままに、街に向かいました。黒いスーツを買うために。

こういうとき、街って便利ですね。こんな時間なのに開いて
いるスーツ屋があるんですから。スーツ屋に着くと、店の
方はもう後片付けを始めている頃でした。見比べたり、着比べたり
せずに、とりあえず黒いスーツ(礼服ではなく、黒いスーツ。
色々頭をよぎったのです。貧乏性ですから)を買いました。




今、不祝儀袋に名前を書いています。でも、実感湧かず。
私だけはめられて、ブラックジョークでした!なんてオチがある
のではないだろうか、スーツまで買っちゃって馬鹿じゃないの?
なんてオチがあるんではなかろうか。それとも夢オチ?…だと
いいのに。

生きている事はとても忙しい事です、ありがたいことに。
身内でなくとも、こんなに考えたりしなくてはならないことが
あるのですから。

湯船に浸かり、色々と考えて見るもやはり実感湧かず。でも、
この地球の上の何処を探してもその方はもういないのです。
どこにも、いつでも。死は定めであるけれど、あまりに早いと
思うのです。早過ぎて、私はそのスピード感についていけずに
ハングしているのかもしれません。

そして、このことをここに書くのは、この部屋にこの気持ちを
分かち合えず人が誰もいないからです。ええ、だれも。誰か、
と思っても、ここにはいないのです。

今日、枕元に立ってくれるでしょうか。
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雪の外側と内側

2008-02-10 12:00:18 | Weblog
昨日の事。
私はウィークデイの緊張から解き放たれたとたん、熱を出しました。
熱といってもほんの微熱なのですけれど。それでも友人との約束を
反故にして、ベッドに臥せっていたのです。いつもよりも寒く、
何故だかとても静かな気配のする土曜日。まだ火曜日の襲来からは
弾幕によって守られている土曜日。

私の部屋は外界からカーテンではなく、紺色のスクリーンロールに
よって隔てられています。こんな状態でしたから、もちろんフルに
下げ切って、この部屋をひとつの宇宙に仕立てていたのです。でも
あまりに騒がしい、静か過ぎる気配に呼び立てられスクリーンを
香炉峰宜しく捲り上げると、湿雪が強く強く舞っていました。大地を
染めるにはいたりませんが、空気は真白に染まっていました。
るんるん、と言わずにはいられない高揚感。熱の「フィーバー」
相まって、私はタミフリックに高揚するのです、高揚!

寝てればいいものを、私は町に出かけて、粕汁の材料と眼鏡、
コーヒー豆など当たり前のものを異空間と化した当たり前の場所で
買い求めました。大変な荷物でしたが、それさえもうれしく。
ついにやけながら「雪なんか降らなければいいのに」とひとりごち。
振り返ると六甲山は真っ白に染まっていました。(普通は白い布を
染めるのに、真っ白に染まるというのも不思議な感じです。まるで
もともとの無に染め上がるかのような貴くも恐ろしい感じ)

「雪の中わが身は一人恋の外」

なれぬ俳句を捻ってみるのです。

帰り道、雪はすっかり上がってしまいました。これでまた、静かな
平穏に世界は沈んでいくのでしょう。今朝は水溜りにすら、そんな
気配も無く。
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