黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

2005-01-31 22:56:32 | Weblog
駅売りの新聞によく見慣れた中尊寺ゆつこさんのキャラクター。
3面にあるなら何となく判るような気もするけれど、なぜ一面?
近づいて内容をよく確認して、「あっ」って声が出てしまいました。

42歳で逝かれてしまうなんて。

余りにも若すぎます。結腸の癌だったそうです。

折りしも保険見直しのために、担当の方と資料の内容確認を行う日
でしたので、衝撃も大きくありました。死亡保障を減らして、癌の保障を
手厚くするための内容確認でしたから、なおさらです。

細胞内の遺伝子が色々な要因で傷つく限り、癌はどの人にも起こりえる
病気だと聞きます。そしてその元と成る細胞が若く、活発であるほど
進行は早いとも聞きます。そして治療するとなると、多額の治療費が
かかり、経済的にだけでなく、精神的にも圧迫します。

恐ろしい。でも早期発見で治療すれば、9割以上のかたが5年以上生きられる
ようです。

確かに癌は恐ろしいです。でも、その存在に少し不思議さを感じます。
もともと正常であった一部が正常でなくなり、宿主とも言える私たちの
体から栄養を受け取り、拡大、そしてついには宿主を殺してしまいます。

でも、そうしてしまうとがん細胞も宿主の死と供に死を迎えます。

まさに生命の暴走。急拡大し、そして終わりを迎える。

全ての物事の存在に意味があるのなら、がん細胞にも意味があるのかも
しれません。そしてそのことが分った日こそ、なぜ生命が生まれたかの
意味が分るような気もします。なんとなく。
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午後

2005-01-30 19:22:52 | Weblog
今日の午後は本なぞ読んでノンビリしようかと思っていたのですが、
松の内の間に仕立てたスーツが出来上がる日であったことを思い出しました。

ああ、うっかり。
あの時はスーツが必要でしたので作ったものの・・・まあ、いつかは着るでしょう。

少し寒そうな空と風でしたが、先日買った黒のコートを着て出かけます。
春まで待てませんでした。見た目はかなりざっくりと作られているのですが、
細かな部分の縫製や、袖の裏側にもきっちり裏地が入っていて、袖どおりが
よいことなども、すごくお気に入りのポイントです。

駅まで自転車を漕ぎ、いつものように電車で街まで。

一つ手前の駅で降りて、閉店直前の無印やら大丸やらを覗きつつ、スーツ屋さんへ。
そこでまたしてもうっかり。引換券を購入時に頂いていたのですが、それを自宅に
置いてきてしまったのです。

まあ、それでスーツをくれないというわけではないのですけどね。沢山のスーツの
山から名前だけで探していただいて、申し訳ありませんでしたよ。

なんだかうっかりが続いています。疲れているのかも。
今日は早く寝ないと・・・と思いつつも無印で買った「20世紀の良品」という本を
読むのでしょう。ココアでも片手に。

それにしても、このスーツ、初めて着るのはいつの日か・・・
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そこは素敵なインターネッツですね

2005-01-30 09:53:12 | Weblog
何気なくインターネットの掲示板を見ていると、某大手アパレルの
最終セールが昨日から開催されているとの情報がありました。

最終なので、それほどいいものは無いけれど、コートやパンツは
なかなか使えそうなものがあります。今着ているコートも確か
3年ほど前に、こちらで8万いくらかのを8000円で買いました。
カシミア混でとても暖かく、そしてシルエットが細身に作られているのが
とっても可愛らしくて、お気に入りの1着となっています。

そんなセールがあるとの情報。これは行かずにはいられません。
でも、例年に比べて開催時期が早すぎるような気もします。
どうも怪しい。

ここで何も調べずに行って、馬鹿な目を見るのはごめんですので、
開店時間当たりに電話で問い合わせてみました。

「セールしてるんですか?」
「いえ、今はまだやってません。」

ガセネタでした。

インターネット、とくに掲示板などの情報が玉石混合であるのを
実感しましたが、なんのためにこんなことを。呆れてしまいます。
きっと近所に「○○の奥様は」だとか「××のご主人は」だとかの
根も葉もない噂話がお好きな方なんでしょうとも。

そういうことが自らの人品骨柄を知らず落としているというのに。
それが顔の見えないインターネットであっても。

万引きや放火に嵌ってしまう。ある種の特殊な人間性なのでしょう。
ええそうですとも。そんな人のことを気にしても仕方ありません。
私はセールをただ心待ちにするだけです。
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涙そうそう

2005-01-28 23:33:50 | Weblog
帰宅するとちょうど9時。

テレビはあまり見ないけれど、金スマは結構好きです。
大竹しのぶが好きだから、結構見ているのかもしれません。

今日の特集は「あなたの一番星」というものでした。不幸にも
大切な方をなくされた方々の体験を、森山良子さんの
「涙そうそう」のエピソードに重ねて伝えるというものでした。

父を亡くした家族、姉を亡くした妹、そして娘を亡くした母親。

誰もがかけがえなく、誰もが当たり前に暮らしていた方たち。
そんな方を思いがけない病でなくされることの心持、推し量るには
あまりにも悲しみ深いものがあります。

涙が頬を濡らし、まぶたを腫らします。

その方々のご経験にも心を揺さぶられますが、思いは必ずいつも
同じところにたどり着きます。

祖母のことに。

癌とは知らされずに、入院を見舞った毎日。
細く、そして軽くなっていく祖母の体。
簡素になっていく入院食。

「春になればきっとよくなるよ。ほんならお花見いこね。」
「夏になればきっとよくなるよ。ほんなら海見にいこね。」

こんな励ましは全て嘘になってしまいました。台所の隅で
叔母から「もうおばあちゃんあかんねん。死んでまうねん。」と
聞かされるまでは。

今でも、なぜ祖母が亡くなったのか分りません。

きっといろんなサインがあっただろうに、気づくことは
出来ませんでした。

一緒に暮らしていたのに、気づけなかった私の鈍感さを呪います。

今年で早くも7回忌。

きっと祖母の話で場が賑やぐでしょう。涙も悲しみも交えながら。
そう思うと、心の中で確かに祖母の存在は生きているように思えます。

また、会える日まで、少しのお別れなだけなのかもしれません。
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面接

2005-01-28 22:42:52 | Weblog
今年二回目の面接です。

とは言っても、別に今の仕事から逃げ出すわけじゃありません。
あくまでも今の仕事は繋ぎですので、落ち着いて働けるところを
探しているのです。

今回の面接は本当に急でした。水曜日に連絡があり、
今日面接でしたから。聞きたいこともままならず、いや、そもそも
本当に働きたい会社なのかも分らず。履歴書と職務経歴書を取り急ぎ
作っただけでもう、なんだかイイヤとまるで参考書を買っただけで
満足する学生のような気分です。

ですから、本当に適当に話をしていたような気がします。上の空までとは
いきませんが、心は何処か違うところのことを考えていました。
先方様には大変失礼な話ですが。

「カエリタイ、カエリタイ、カエリタイ」

胸で呪文のようにつぶやきます。

私はまた焦っているような気がします。同じ轍はもう踏みたくないのに。
安寧と不安と希望と絶望がごっちゃ混ぜになったような心内のままでは
また同じ失敗をすると分っているのに。

そして帰り道、わたしはとうとう、何が自分に向いた仕事なのだろうと
考え始めました。

そんなこと考えても、答えは出やしないのに。

何はともあれ、焦らず、じっくり考えることが大切なのに。

でも、

でも、そのことが分らないとどんな仕事についていいかも分りません。
ああ、なんだか働くことが怖いことのような気がしてきました。

適職、リトマス紙かなんかで分ればいいのに。
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