黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

親子三人

2007-02-28 08:04:24 | Weblog
父親が憎い。全ての根源はあいつがオンナを作り、避妊も
せずに子供が出来てしまった事だ。あの時、あいつがあんな
過ちを起こさなければ、妹が父を肉親ともなんとも思わない、
なんて発言も生まれなかっただろうに。

数年前の許すという気持ちは何だったのだろう。まやかしか?
(そうだ、まやかしだ)

・・・まやかしか。

あいつを合法的に葬るにはどうすれば良いか?そうだ、食品だ。
食用の食品で葬ればいいのだ。塩、砂糖、アルコール。
おかしくなってしまったのなら病巣を取り除けばいいのだ。
そして無かったことに。初めから、家族は三人しかいなかった
ことに。

いっそ、危険な病気や恐ろしい兵器でみんな死んでしまえばいい
のだ。そもそも、私の存在や家族の存在など無かった事にすれば
いいのだ。そうだ、そうだ。なんてスマートな解決方法だ。

でも、ドミノを外側に向けて全部倒すより、内側に向けてたった
一つ倒す方が効率がいい。私一人、死んでしまえばいいのだ。
そうだ、それがいい。死にたい?・・・なんだ、この衝動は。
死にたいなのか、それとも自殺したいなのか。・・・何、これ?

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なんて事を考えながら、今朝は出勤していました。昨晩、久しぶりに
3人一緒に食事を取りました。その席で、私が越した後のことについて
母と妹が話していたのです。主に経済的なことについて。私の収入は
それほど多いものではありませんが、家計の中ではそれなりにウエイトを
占めています。それがするりと抜け落ちれば・・・困難になるでしょう。
ここに私が今まで一人暮らしをしたり、家を出なかった理由があります。
周りの友人は「自立も必要」と言うけれど、そうできない理由があるのです。
まるで家庭の父のように、私自身の一部は機能していたのです。

正直、両親がセットになっている家庭が羨ましく、ねたましいです。
仲の良し、悪しは別として。責任を負わずに家を出て行ける自由が
存在していると言う事に。

私、もう疲れてしまったのです。似非父の役割をしている事に。
ホンモノが現れ、妹も働いている状況、家を出る、いや逃げ出すのは
今しかないのです。

わかるまい、誰にもわかるまい。何もかも、誰にもわかるまい。

家を離れても、孝行する事は出来ると自分に言い聞かせるのです。
それでも、家を出ると言う親不孝は帳消しにはできやしないと、
心の奥底で杭を打つケモノから目を逸らす事はできません。
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人様のニューロンに菫の種をインプラントする

2007-02-27 19:44:08 | Weblog
昨日。

勤め先は変わらないけど、雇用者は変わります。
もちろん有給も初めから。ですので有給消化がてら
平日に宝塚歌劇団の「黒蜥蜴」を観劇して参りました。

嗚呼、有閑。一人で!と叫びそうになりますが、
この日は友人と。前に観劇をした事を話すと大層興味を
お持ちだったようでしたので、お誘いする事に。

まだ二回しか観覧していないのに、布教活動だなんて。
浅い浅い知識が露見しそうであな恐ろしいですよ。
それに楽しみだしたらお連れを忘れてしまう性分、
ドン引きなんて事にならないでしょうか。

この日は当日B席でした。映画と変わらない値段で観劇
できてしまうのは何ともお得感満ち満ちあふるるのですよ。
ものごっそー舞台から遠いけれど。

チケットを買って、近くの公園でお昼ご飯。近くにピザの
デリバリーがあったので、そこで焼きたてのピザを調達
しました。ピザはトマトソースのベーシックなピザ。
律儀なまでのベーシックさが正しく食欲を満たして
くれます。それにお天道様の暖かい日差し。植わっている
桜が蕾のままなのが不思議な程です。

開演30分前。いざ入場。お連れ様はカタルシス、カタルシスって
連呼していました。楽しいでしょう、楽しいでしょう。
ははは、ひひひ、ふふふ、へへへ、ホホホ。

劇は鈴懸さんのビッチさ、スミレさんのナルシズムが堪能
できて大満足です。ストーリーよりもアクトレスに惹かれて
しまう私。真飛さんも相変わらず「男前」でした。

でも、レビューがいまいちだったかも…ニューヨーク、
ジャズとモイスティで都会的なテーマでしたので、大人しめ
でした。途中の喜劇的な演出を施したところは好きですけどね。
羽が少ないんですよ、羽が。矢代さんの味のある歌が聞けたから
満足せねばならないと思うのですが。


ハッ!ヅカレポートを楽しむ私がいる…これはお連れを完全に
ホッタラカシタ事の裏返し。幸いにお連れの方は「いや~、
いいもん見せて貰った」と大満足だったようです。

ふふふ、また行かなくっちゃ。
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準備活動報告書 vol.2 の添付資料

2007-02-26 01:08:50 | Weblog
準備活動報告書 vol.2をしたためていると、母が帰って
きました。母に会うのは久しぶりです。金曜日帰宅時に
不在で、私は夜遊び。次の日は昼過ぎに帰宅して、その
まままたしても夜遊び。帰宅すると父親のところで泊まって
いるらしく、不在。次の日は昼過ぎに目覚めて(帰宅した
痕跡はあった)、そのまま出かけて夕方に帰宅するも不在。
そして、今しがた顔を合わせたのです。

恥ずかしい話、このような歳になったにもかかわらず、
何故だか顔を見るだけでホッとしました。同じ屋根の下に
暮らしているのに。遠路遥遥郷里に帰った者はこのような
気持ちを抱くのでしょうか。

今夜は自宅で夜を明かすつもりだったようですが、父の
体調が昨日から優れず、今宵も優れないとの事。送って
もらったものの、体調芳しからず、このまま返して事故でも
起きたら心配と引き返すことにしたそうです。

そうね、籍を入れるまでは死んでもらっては困ります。
彼の掛け続けた厚生年金が無駄になってしまいますから。

「このあと、すぐ籍を入れに行くわ」と冗談を交わしつつ、
「もうすぐ引越しやなぁ。私のおらん時に引越しして行ってや」
と、捨て台詞気味に言いました。

「気にせず、いつでも出て行ってくれたらええよ」なんて
言っていたのに。捨て台詞が冗談なのか、本音なのかは
判らないけれど。

母親も歳をとり、私も歳をとり。
ただのカウントだと思ってましたが、時間の流れは体や心を
侵食して、フィヨルドのように複雑な「跡」を確実に残して
います。それの目安となる年齢と言うもの。

その形はどのような表現で言い表されて、どのような印象を
与えるのでしょうか。いびつ?禍々しい?美しい?平穏?

家を出て、初めて振り返ったときに見える光景の中に答えが
あるように思います。
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準備活動報告書 vol.2

2007-02-25 22:19:59 | Weblog
先日、家電機器を買いに行って以来何も進んでいません。
以上。だなんて、あまりにも素っ気ないと思いません?
私は思います、ええ思います。なのでメモ代わりに色々と
書いてみます(って、さっさと梱包とかすればいいのに)。

・掃除機の件
 ヘッドの無い掃除機を頂戴できる事に。ありがたや。

・マットレスの件
 コチラでシングル、ポケットコイルのを購入。布団はニトリや
 無印あたりで調達しようかと思案中。ニトリではこんなの
 あり、無印ではこんなのがあり。シーツをどういうのにしようか、
 んふふ、新生活って感じです。

・カーテンの件
 何も決まらず。

・ガスファンヒータの件
 「麦わら帽子は秋に買え」と言います。誰もが見向きしなくなる
 底値で買って、高値の季節に使うという株式売買に於ける
 格言です。寒いのが苦手な私にとって、暖房器具は欠かせません。
 でも、エアコンは空気が乾くのでNG、石油ファンヒータは給油が
 面倒なのでNG。そこでガスファンヒータです。幸い、新居には
 ガスコンセントが2つもあるので設置は問題なくできます。寧ろ、
 これを生かさねば。

 でも、温くなる季節にわざわざ買うのもなぁ、とも思うのです。
 どうせ来冬に買うのだとしても。でも、来冬では安値で買えないの
 ですよ。

 来週あたり、大型電気店のガスファンヒータコーナー前で悩んでいる
 のがいたら、それは私です。

・駐車場の件
 と言っても、私の車ではなく友人の車のための駐車場です。
 よく遊ぶ友達は車で移動する事が多く、そのおかげで私も
 色んなところに行く事が出来るのですが、新居には来客用
 駐車場がありません。我が家には沢山の友人が気楽に来て
 欲しいのですが、止めた車の安否を気にさせては非常に
 申し訳ないと思うのですよ。
 
 探してみると最寄り駅辺りには150円/hの駐車場、次の駅の
 もよりには700円/日の駐車場がありました。わざわざお越し
 下さるのに、駐車場代を負担していただくのもなんだか悪く
 思うのだけれども。でも、止めるところがないよりはマシなの
 でしょうか。内心、周りの事は何もしらない場所でしたので、
 そういった駐車場すらも無いのではと危惧しておりました。
 インターネットを利用して調べたら、それは杞憂であったのです。

 沢山の友人が訪れてくれればいいなあ。
 あと、一人だけの恋人も。いまは零人だけど。
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季節

2007-02-19 00:03:30 | Weblog
引越ししようとしたり(家も見つかりそこそこ順調)、
転職しようとしたり(結局派遣先に正規雇用される事に)。
それほど忙しくはないのだけれども、だけれども・・・何か
落ち着かないのです、ここのところ。

なんとなし、「季節」を感じることから遠ざかっているように
思うのです。そりゃあ梅が満開で、柔らかくもどこか凛とした
香りにうっとりしていますし、未だ冷たい川面の下で懸命に
泳ぐ小魚に命あふるる春を思ったりしています。

でも、でも。

そういった物事が持つ、本当に繊細な感覚を感じられなくなって
いるように思うのです。上手くは言い表せませんが、雪が降るのを
見て綿のような雪そのもので満足するのと、雪を形作る結晶を
思い浮かべるのと、その二つのような違いを。

心が乾いているのでしょうか。
黄砂を生み出す、大陸の風みたく。

繊細を感じる心、それらもこのまま風化していくのではないかと
感じ、恐怖すら覚えるのです。
コメント (2)
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