黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

fearful fear

2008-05-27 18:18:08 | Weblog
私は怖かったのです。

川田さんほどに可愛らしくて、華やかな世界に暮らし、
一応の成果を得ているほどの人でも、自殺してしまったことが。
そんな要素のひとつとして兼ね備えていない私なら、どうかと。
また身近に私の鬱々とした気配を悟る友人や親類がいない事も。
声を上げても闇夜に消え、嗚咽を漏らしても潮風に飲まれてしまい
ます。誰にも悟られる事も無いまま。

ですから、意を決して病院へ行ってまいりました。自己治癒と
いうものを心から信奉する人にとっては失笑ものかもしれませんが、
こうやって自発的に医学的メンテナンスを受けようとして、実際に
行動するのも自己治癒能力のひとつだと思うのです。

ターミナルであり、ターミナルである駅間近にある病院の医師は
朝早い事もあって、詳細に話を聞いて頂けました。涙は流れません
でしたが、抑圧したものが全て流れ出して、ようやく、いや久々に
己の宿痾の姿を見たのです。おぞましくも、悲しい姿を。

しばらく投薬で様子を見ます。私自身も今すぐに休職したいなんて
サラサラ思いませんしね。休むなんていつでもできるのですから。
悩むのは、これを上司に打ち明けるかどうかなのです。投薬は睡魔が
伴うものですから、うっかり居眠りしてしまう恐れがあるのです。
いうべきか、どうか・・・とりあえずボーナスが過ぎてからに
しましょう。

文章を綴る能力も料理を作る能力もOracleの知識もなくなっても
いいので、昔みたいに何も気にせず、笑えればいいなと思うのです。
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強くない、全く強くないし強かでも何でもない

2008-05-26 21:37:57 | Weblog
今日は早朝から会議でした。会社からはそれなりの距離が
あるので、早々に寝床から這い出なければ遅刻してしまいます。
そんなことを考えながら、昨晩は眠りに就いたのですが、
悪夢を見てしまいました。枕元に経つ、うなり声を上げる
チューバッカみたいな生き物がいる夢を。最近、冷蔵庫が
やたらうるさいことと関係しているのかもしれません。

こんな事があったので、寝起きは最悪です。さらに最悪なのは
全部用意した後の、さあ行かねばというタイミングです。
体がこわばって、ものすごく行きたくなくなるのです。それに
併せて胃痛と足の鈍痛。知ってますよ、うつ病の1症状だって。
知ってますよ、病院に行って適切な治療を受けない限りは
よくならないって。知ってますよ、それでも働かないと生活が
成り立たないって。

原因が良く分からないのです。別に悶絶するほど多忙と言う
わけでもないし、威圧的な上司がいるわけでもないし。
したい仕事か・・・と言われるとそこは引っかかるところ。
(もちろん、こんな状態じゃそれすらあやふやな気もして
きます。ええ、何もわからない。)

病院に行けば、行けば。
行かねば成らない。

それは本当か?本当にそうなのか?

こうやって、どうでもいい理由を見つけては病院に行くことを
拒んでいるのです。そして、他人を気にして会社を休むことも
できずにいるのです。自分が壊れてしまえば、もとも子も無い
のにね。

自分が死んじゃえば、それは世界の終わりと同じで、その後ろに
奇跡が起きようと黙示録が訪れようと関係ありません。

そう、関係ない。

関係ない。

今日はとてもひどい顔をしています。なんともいえない、疲れた
だけとは違う、悲しいだけとは違う顔に。今、とても人恋しい、
でも誰にも会いたくありません。会えば、この黒い犬を放って
しまうでしょうから。私も、誰かも傷つきます、ええ。

もう、またあの時のような事は繰り返したくないのです。
そう思うと、病院への道のりはより困難さを増すのです。
マゾヒズムとしかいえないのに、でも、ねえ。ええ、知ってます。

会社の人は私のことを「強い人」「できる人」といいます。
こんな状態じゃ、まだ蝋人形の方が役に立ちます。知らず、邪魔を
することはありませんから。

元TBSアナ川田さん自殺(産経新聞) - goo ニュース
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Aphidoidea

2008-05-25 18:48:19 | Weblog
今日は郵便物が届く以外は何の予定も無い、それでいて
天気はイマイチな長閑な日です。姿見を買いに行きたいの
ですがど、やっぱり天気が気になります。イケアがいくら
近いといっても、15キロほどもある姿見を持って帰る時に
雨が降ってきたら、悲惨です。

天気良くならへんかなあ、とベランダの植物の枯葉や
草の芽を摘んでいると、アブラムシを発見しました。どうやら
三つ葉に群がっています。ミツバはお店では見られないくらい
大きくなり、花まで咲かせているので、摘んで食べるつもりは
ありません。でも、なんだかなあ…てんとう虫でも探しに行こう
かな。

しばらく観察していると面白いことに気づきました。彼女ら
(ミジンコの逆で、個体は基本的にメスだそうです。胎卵性で
増え、その胚は母親と同じ遺伝子を持つそうです。つまり、
コロニーはイブとイブの娘とイブの娘の娘と言うこと)は一定の
リズムで小刻みに、まるで鼓動のような感じで体を揺らすの
ですが、穂先にあるコロニーごとにタイミングが異なるのです。
そもそも、何故このように体を揺らしているのかも不思議です。

幸い、他の植物にはつかないようですので、もうしばらく観察
して見ましょう。
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banish

2008-05-25 12:06:51 | Weblog
昨日から、神戸ではG8環境相サミットが開かれています。
会場は汚染された海水とヘヴィインダストリの工場に囲まれた、
かつて豊かであった内海の一部を埋め立てた人工島です。
ここで二酸化炭素をどうするかとか、その他もろもろの汚染に
どう対処するかを話し合うそうです。何たる矛盾!

警備も物々しく、いたるところで検問さえ行われています。
天気も悪いし、こんな日は引きこもって読書するに限ります。
最近、久しぶりに新刊を買って読んでいます。
「人類が消えた世界」というノンフィクションなのですが、
通勤中はもちろん、家に帰っても読み続けてしまうくらい
面白いのです。初めは「フューチャー・イズ・ワイルド」のような
未来予測をしたものと思っていたのですが、読むほどに人類の
アクションが環境にどのような影響を与えてて、たとえ今すぐに
居なくなっても禍根とも言える大きな影響を与え続ける事を
知らされます。それとともに己の無知と無関心をも。特に
プラスチックと原子力を扱った話題は驚愕しました。その予測
だけではなく、今この時にも起こっている現象にもです。
これが著者だけの空想で終っていれば戦慄も無かったでしょう
けれど、過去・現在の第一人者と物的証拠がそれを裏付けています。

正直、未来がどうなろうと、明日にも所謂「地球の滅亡」が
起きてもかまわないのですよ。やがて生命は終わりを向かえ、
各物質は細かな分子となり、さらにポリマーなどはさらに
細かな物質となるのです、どんなものでも。

でも、家族(と言うと、私にとっては妹と母)や、その遺伝的
繋がりの有る子孫を思うと、そんな冷たい意思にも楔が打ち込まれ
ます。まだ見ぬ私と遺伝的に近い何者かのためにできる事は?
などとすら考えてしまうのです。

と、こんなことを件の人工島に住む私がタイプします。
プラスチックのキーボードを叩き、原子力発電所で生み出された
電力で動くPCを使って。禍根を作り出すものから生み出される
もので、私たちは物質的にも精神的にも豊かさを手に入れています。
環境破壊を批判するのは簡単ですが、Can you go back to Stone Age?
(でも、石器時代にすら…)
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トンネルの中、光明は実は明るい靄

2008-05-17 08:51:18 | Weblog
この半年、いや1年くらいでしょうか、ずっと仕事の事で
悩んでいます。有態に言えば、転職をしようかどうか、です。
断っておきますが、俗に3Kやら4K、果ては7Kとも言われる
「IT」の仕事ですが、この仕事自体は嫌いではありません。
むしろ好きなくらい、これ以外できないだろうと思う程です。
ですので、全く違う仕事を使用なんて気持ちは更々も無いの
です。

でも、会社を変えてしまおうと思うほどの踏ん切りは
つきません。自分はここでできる事は全てやったのか、
状況を変えるための手段は全部使ったのかと言われると
「NO」と言わざるを得ません。

会社に不満が無いと言うわけでもありません。ある日突然
上司が別プロジェクトに転置となったり、現状を全く無視
したチーム割りになって仕事がし辛くなったり…切りが
ありません。もし軍隊で、戦線であったなら(会社って
そういうものでしょう?)、即壊滅ですよ。

もう、何が悪くて何をしなくてはならないのか、そもそも
自分が全部悪いんじゃないのかなんて・・・良く分からない
状況なのです。何も見えないし、どうすれば分からない。
いや、こういう状況だからこそ自ら道を切り開いて靄を
払えばいいのでしょうけれど、一人屯田兵は死の香り。

こういう心境と状況なので、日常が楽しいかと言われると、
呆けが如く、あまり色んな事が感じられない(けれど苦悶)。
最近、また心が揺れないんですよね。多分、何も満ちていない
体とは思うのですけど。あと、出かけたくなくなりました。
もともと出不精なのですが、輪を掛けて。

昨日の出かけ際、やっと気づいたのです。
行くべきは手を拱いている転職屋などでは無く、無愛想でも
的確な「病院」だと。そう思うと、少しは気が楽になりました。

持病なのでしょうかね。それともただの怠け者?
朝日が夜の帳に見え、夕日が朝焼けの希望に感じる、そんな病。
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