黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

大深度

2005-10-31 19:38:21 | Weblog
秋という季節は幾らでも歩けてしまう季節です。冬の凛とした
空気や春の心地よい陽気のなかでの散歩も捨てがたいですが、
秋の寂しい空気は散歩の孤独感とは非常に仲がよいのです。

月末のせわしなさから逃れたいがため、仕事先からターミナル駅へ
歩いて帰りました(最寄りのモスバーガーへの所要時間計測を兼ねて)。

歩くと首筋に冷たい風がこぼれます。明日からはもう11月です。
暮れゆく世界、今年も何も出来なかったと後悔が早くもこみ上げて
しまいます。

途中、地下鉄の工場現場の脇を通ります。高いフェンスで囲まれた
一角に下向きののぞき窓。

窓の下にはトンネルが広がっていました。閉塞する地底の筈なのに、
広がる大深度の空間です。

閉塞感じる己の中にも、知らない大深度が広がっているかも、と思ったり。

それにしてもこの新線、新しく作るほどの価値はあるのでしょうか?
ほかにもっと使うべきお金や、削るべき予算があるのでは?
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切ない

2005-10-30 18:57:32 | Weblog
先週からどうも自転車の調子がおかしいです。空気は入るのですが、
次の日には半分くらい抜けてしまうのです。最初はパンクとも思った
のですが、家から駅までは空気さえ入れれば何事も無く行くことが
出来るのです。

だましだまし使っていたのですが、先週末空気を入れてゴム栓をしよう
としたところ、一向に空気の噴出しが止まる様子が無く、ついには
何をしようとも空気が漏れ出すのを止めることが出来なくなってしまい
ました。

こんな時は「餅は餅屋」、自転車屋で見てもらうことにしました。

いつもの、おじいさんが一人でやっている自転車屋へ、自転車を押し
ながら向かいました。もう日が暮れてしまっていたので閉まっているかも
しれません。案の定、店から明かりが漏れ出ている気配は無く、それでも
確かめるため取りあえずは店の前まで行く事にしました。

店の前、下りたシャッターに「しばらく休みます 店主」の張り紙。

店主が病気を患っているのか、それとも経営が苦しいのか、それは知る由も
ありません。何か、特段の事由があるのは確かな事に違いはありませんが。
ただの、たまに行く客の一人では。

自転車屋は此処だけではなく、もう200メートルも行けばもう一軒あります。
そこまで自転車を押して行き、簡単な部品の交換で自転車はすぐに直りました。

目的は果たせたので、消費者としての欲求は充分に満たせました。それでも、
切ない気持ちが心に残ります。帰り道、一口齧って道端に転がるアイス
クリームがありました。まるで、切なさをより強く印象付けるように。
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from SonyBank

2005-10-29 15:32:06 | Weblog


   「ふらっと旅行に行きたい時の為にも
    少し余分に貯金は欲しいよね。
    ・×・さんならどこに行く?

   (ペットの名前)」


久しぶりに旅行貯金に利用しているソニー銀行の口座内
貯金箱のペットからメールが来ました。

貯金箱は「旅行用貯金」と言う名前にしていますが、
これほどズバリなメールをもらえるとは思っていません
でしたので、少し驚いています。

以前はお金にまつわる、多少哲学的なメールが多かったのですが、
ペットの種類によるものなのか、プログラムの改編によるもの
なのか。

返事を書いてあげたいけれど、彼はスクリプトに従って
メールを暮れているだけなのでそれは叶いません。
チョットだけ寂しいけれど、いたし方の無い事ですね。

もう少し頻繁に暮れると嬉しいなぁ・・・。
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THX-1138

2005-10-27 23:06:46 | Weblog
昨日見た「saw」は面白かったけど、微細な部分で
私の好みには当てはまりませんでした。

最後の部分とかは面白かったんですが、どう考えても
バッドエンディングな結末がただ凄惨な殺人事件ものに
してしまっているような気がしました。

今日は「THX-1138」というのを見ました。ジョージ・ルーカスの
デビュー作、つまり随分と以前の作品です。

ストーリーは割愛しますが、良い悪いではなく「すごい!!」と
いう感じです。当時の配給会社はあまりに新しすぎるこの
映画の内容に対して上映時間の短縮と短期間の上映を指示した
そうですが、それも納得という感じでした。

まあ、今から35年前の作品ですのでメカニック周りはちょっと
レトロ感が漂いますが、作品の内容と描写には驚かされます。
メカニック周りを除けば、新鮮に感じられます。ちょうど、
松任谷由美的な気配と言ったところでしょうか。

「マトリックス」も「スターウォーズ」も「ターミネーター」も
ここから生まれたといっても過言は無いのでは?

「ガタカ」がお好きな方にはお勧めです。
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受け取らない

2005-10-27 18:27:33 | Weblog
帰り道、ターミナル前でシュプレヒコールが上がっていました。
街行く人にビラを配る人も見受けられました。沖縄に普天間米軍
基地の移転先として新たに建設される事となった基地に関して、
反対を表明するための行動のようです。

そりゃあ基地など無いに越した事はありませんし、ジュゴン泳ぐ
美しい海が破壊される可能性があることも、出来れば避けたい
事態です。

でも私はそんなビラ、受け取りません。受け取ることはつまり、
わが家の隣地にいつでも基地が来てもいいよという意志表明に
ほかなりません。住環境の破壊を甘んじるという無言の承諾です。

お断りです、そんな事態。沖縄の方々の甚大な不快適さも許される
ものではありませんが、受け入れることなどまっぴら御免です。

これが誰もの正直な意見でしょう。私はきれいごとなど言うつもりは
ありません。

もし沖縄以外の別の場所に移転されたのなら、それは沖縄の方々が
厄介者を誰かに押し付けたとも言えませんか?

じゃあ基地をなくせば良いという声もあります。しかし朝鮮半島の
不安定な状態、増強し増長する中国の軍事圧力を鑑みると非常に
ナンセンスな提案と言わざるを得ません。

もし軍事的アプローチがあった場合、我々を守ってくれるのは同盟に
よる米軍の戦力なのです。

基地が不要なら、米軍に頼らずともよい自衛戦力の保持が必要です。
まあ、そんな事は別の誰かが反対の声を上げるのでしょうけど。


ビラを手に出来るほどの覚悟は出来ていますか?
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