何もかも

例えば、こんなローソン。

空港にて

マッチをする硫黄の香り。

空港のバールで赤ワインを飲んでいます。
チェーン店ですが、空港の中と言うだけで
特別なバールのように思えるから不思議です。
バールだけでなくスターバックスもコンビニも、
何もかも。

赤ワインは常温です。折角、「A」の窓際を取れた
のに、満たされて眠りの世界をフライトする
ことになりそうです。

「H」から見える青空とNO STEPの文字

立て続けの東京出張、私は都の人になってしまうのでは？と
不安に駈られます。ええ、この時点で再来週に再び飛行機に
搭乗することが決まっているのですから。

今日はこの前の復路と同じ、「H」の席です。窓の外には主翼と
「NO STEP」の文字。反対から読めば「PETS ON」。犬やネコが
主翼に群がっているのを想像しました。

10時には羽田に着く飛行機ですので、この日のフライトは満席
です。羽田に向かうと言う目的は同じなのに、最終目的地は
誰も彼もが異なり、なすべきも異なる事に何となく寂しさの
ようなものを感じます。それは、至極至極当然のことなの
だけれども。

最初の加速、離陸の時間は快感です。見慣れた景色が窓の外を
去っていくのは、快感の余韻です。やがて、雲をつき抜け、
1万メートルの高みに至ります。広がる雲海は雪原のようであり、
晴れ渡る青空は海原のようです。

フライトは60分。

到着地、羽田は曇天、肌寒いくらいの涼しさです。それでも額から
汗が流れるのは夏がもうそこまで来ているからでしょうか。