黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

大深度

2005-10-31 19:38:21 | Weblog
秋という季節は幾らでも歩けてしまう季節です。冬の凛とした
空気や春の心地よい陽気のなかでの散歩も捨てがたいですが、
秋の寂しい空気は散歩の孤独感とは非常に仲がよいのです。

月末のせわしなさから逃れたいがため、仕事先からターミナル駅へ
歩いて帰りました(最寄りのモスバーガーへの所要時間計測を兼ねて)。

歩くと首筋に冷たい風がこぼれます。明日からはもう11月です。
暮れゆく世界、今年も何も出来なかったと後悔が早くもこみ上げて
しまいます。

途中、地下鉄の工場現場の脇を通ります。高いフェンスで囲まれた
一角に下向きののぞき窓。

窓の下にはトンネルが広がっていました。閉塞する地底の筈なのに、
広がる大深度の空間です。

閉塞感じる己の中にも、知らない大深度が広がっているかも、と思ったり。

それにしてもこの新線、新しく作るほどの価値はあるのでしょうか?
ほかにもっと使うべきお金や、削るべき予算があるのでは?
コメント (2)
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