前回チェーンの洗浄とオイルアップを行ったので今回はチェーンを
自転車に取付けましょう この時、張りと他の細かな調整も行います

組立てを進めている IRIBE イリベのトラックレーサー 今回はチェーンを
取り付けます その為には後ろの小ギアも必要なのでホイールも用意しました


このホイールは街道練習用に用意されていたもので
ハブは両切りが使われています


小ギアは 16t と 15t が付いています 今回は
15t の方を使います

リムも丈夫な AVIC の GP4 が使われています
街道ではこの位のリムの方が安心ですね

トラック用のリアエンドは正爪と呼ばれる物が
使われます これはハブの前後位置でチェーンの
張り調整をする必要が有る為です


チェーンを取り付ける為に ホイールのハブ位置は
一番前に持って行きます


競輪競走ではチェーン引きが必要なため ハブの巾は
120mm ですが エンド巾は 123mm で作られています
そのチェーン引きはこの様に使います


ではチェーンを取り付けましょう 倍数は 49X15t です



厚歯用のチェーンと繋ぎに使うネジとナットです


チェーンを前後のギアに掛けます


ジョイント部分に先程のネジをねじ込みます
奥のアウタープレートにメスネジが切ってあり
最後まで締めれば良いです


先程のナットをチェーンの裏側から ネジに
締め込みます

ネジをマイナスドライバーで保持し ナットを
プライヤーで締め付けます これで繋ぎは完了です


繋ぎ終わったチェーンですがネジが二ヶ所に使われています
これは車輪の前後位置を細かく調整する為の 半コマと言う
パーツが使われているからです この半コマも正しい使い方が
有ります それは過去記事で説明しているので是非ご覧下さい
過去記事 【 チェーン 半コマの使い方 】


これからチェーンの張り調整を行います
使う工具は 15mm のレンチです


ホイールを後ろへ引きながら 左右のセンターも確認
しながらの調整です センターはチェーンステーの
内側とタイヤの隙間を左右揃える事で行っています


チェーンの張りは好みや 出足を重視したり巡航性を
重視したり人に依り様々です ただチェーンが暴れて
外れたり 引き過ぎて回転が重くなるのは良く有りません
今回はこの位の遊びで調整しました やや固めかな・・


この時のエンドのハブ位置と タイヤとシートチューブの
間隔です これで人差し指が一本入る位です


チェーンの張り調整をしましたが チェーンホイールに
依ってはクランクの位置で チェーンの緩い所と固い所が
出来ます これは人に依ってはチェーンの片減りだと言う
人もいますが チェーンを新しい物に交換しても同じ
クランクの位置で起るのでその理屈は違う様に思います


ではどうしてそんな事が起るのでしょう
これはおそらくギア板の真円が出ていないからでしょう
以前は ギア板を作っているメーカーの社員さんは
出荷前の製品の中から真円の出た物を 自分用に
探すと言っていましたから・・・
じゃこの天振れは直せないのでしょうか

出来るだけの事はやってみましょう チェーンを
張ったままチェーンホイールの 5ピンを少し緩めます


ギア板が少し動く状態で クランクを一番チェーンの
きつい場所に併せ 上下のチェーンを目一杯握りながら
クランクの 5 ピンを締め込みます

これで完全に直る訳では無いですが多小改善
されます あまりに酷い天振れの時には一度
やってみて下さい

この練習用車輪もう少し自転車が重そうに感じるかと思いましたが
それ程でも無いですね 完成までもう後わずかですペダルの用意もしましょう
前回の作業 【 チェーンを洗い オイルを差す IRIBE 】
自転車に取付けましょう この時、張りと他の細かな調整も行います

組立てを進めている IRIBE イリベのトラックレーサー 今回はチェーンを
取り付けます その為には後ろの小ギアも必要なのでホイールも用意しました


このホイールは街道練習用に用意されていたもので
ハブは両切りが使われています


小ギアは 16t と 15t が付いています 今回は
15t の方を使います

リムも丈夫な AVIC の GP4 が使われています
街道ではこの位のリムの方が安心ですね

トラック用のリアエンドは正爪と呼ばれる物が
使われます これはハブの前後位置でチェーンの
張り調整をする必要が有る為です


チェーンを取り付ける為に ホイールのハブ位置は
一番前に持って行きます


競輪競走ではチェーン引きが必要なため ハブの巾は
120mm ですが エンド巾は 123mm で作られています
そのチェーン引きはこの様に使います


ではチェーンを取り付けましょう 倍数は 49X15t です



厚歯用のチェーンと繋ぎに使うネジとナットです


チェーンを前後のギアに掛けます


ジョイント部分に先程のネジをねじ込みます
奥のアウタープレートにメスネジが切ってあり
最後まで締めれば良いです


先程のナットをチェーンの裏側から ネジに
締め込みます

ネジをマイナスドライバーで保持し ナットを
プライヤーで締め付けます これで繋ぎは完了です


繋ぎ終わったチェーンですがネジが二ヶ所に使われています
これは車輪の前後位置を細かく調整する為の 半コマと言う
パーツが使われているからです この半コマも正しい使い方が
有ります それは過去記事で説明しているので是非ご覧下さい
過去記事 【 チェーン 半コマの使い方 】


これからチェーンの張り調整を行います
使う工具は 15mm のレンチです


ホイールを後ろへ引きながら 左右のセンターも確認
しながらの調整です センターはチェーンステーの
内側とタイヤの隙間を左右揃える事で行っています


チェーンの張りは好みや 出足を重視したり巡航性を
重視したり人に依り様々です ただチェーンが暴れて
外れたり 引き過ぎて回転が重くなるのは良く有りません
今回はこの位の遊びで調整しました やや固めかな・・


この時のエンドのハブ位置と タイヤとシートチューブの
間隔です これで人差し指が一本入る位です


チェーンの張り調整をしましたが チェーンホイールに
依ってはクランクの位置で チェーンの緩い所と固い所が
出来ます これは人に依ってはチェーンの片減りだと言う
人もいますが チェーンを新しい物に交換しても同じ
クランクの位置で起るのでその理屈は違う様に思います


ではどうしてそんな事が起るのでしょう
これはおそらくギア板の真円が出ていないからでしょう
以前は ギア板を作っているメーカーの社員さんは
出荷前の製品の中から真円の出た物を 自分用に
探すと言っていましたから・・・
じゃこの天振れは直せないのでしょうか

出来るだけの事はやってみましょう チェーンを
張ったままチェーンホイールの 5ピンを少し緩めます


ギア板が少し動く状態で クランクを一番チェーンの
きつい場所に併せ 上下のチェーンを目一杯握りながら
クランクの 5 ピンを締め込みます

これで完全に直る訳では無いですが多小改善
されます あまりに酷い天振れの時には一度
やってみて下さい

この練習用車輪もう少し自転車が重そうに感じるかと思いましたが
それ程でも無いですね 完成までもう後わずかですペダルの用意もしましょう
前回の作業 【 チェーンを洗い オイルを差す IRIBE 】
私も試合で大ギアを交換する度にやっていました
状態に依ればこれだけで完璧に調整出来る物では有りませんが効果は有ります
この度は大変恐縮なのですが、kino様に教えていただきたいことがあり、コメントさせていただきました。
ピストの120mmエンドのフレームの場合の、チェーン引きの必要性についてです。
いま、新たにピストフレームをクロモリでオーダーしようと考えているのですが、エンドの巾寸法で120mmジャストか、123mmどちらがよいのか悩んでいます。
選手ではないので競輪に使用するわけではないフレームです。
仮に自分が今後鍛錬を積んで、競輪選手のように、大入力をする事が可能になると仮定した場合、普通に考えるとシャフトのズレ防止の部品が付く123mmがよいのではないかと思うのですが、以前、下記の掲示板で120mmのピストにはチェーン引きを使用しないという記述がありました。
できればルックスの好みの問題でない方がよいなという思いの狭間で揺れております。(123mmの寸法にするなら、チェーン引きを使用しないでエンドに負担を掛けることはしたくないので)
http://engawa.kakaku.com/userbbs/191/ThreadID=191-5232/
ちなみにハブは持っている古いカンパのレコードラージフランジを使用する予定です。
また、海外のロッシンなどのピストではチェーン引きをつけている車両を見たことがないというのも悩ましいところで、チェーン引き自体が世界的には必要ないと思われているような気もしてしまいました。
日本の競輪では、お金のやり取りが発生する性質上、軸のズレなどで起きるトラブルを避けるための(今となっては)オーバースペック気味な装備なのかな、などと。
非常になんというか、仮の話で恐縮なのですが、今後鍛錬を積んで、競輪選手のような大入力を可能にしていった場合まで見越してフレームを作っていただく場合、エンドの寸法は120mmジャストでも良いのでしょうか?
それとも、やはり123mmでチェーン引きを使用した方がよいのでしょうか?
突然書き込みをした上、長い質問誠に恐縮です。お手すきの際にでもご教示頂けますと大変助かります。
よろしくお願い致します。
まず競輪についてですが これは自転車競走法と言う法律の中で行われています
競輪選手の人達が 勝者投票券=車券の対象となる競走を走る場合はチェーン引きが必要ですが
競輪選手の人達が練習や自転車競技に参加する時にはその縛りを受ける事は有りません
貼って頂いている掲示板は 私達自転車競技を主とする者達では無く、その他多くの自転車の事がお好きな方達がいらっしゃる所ですね
私も普段お邪魔をする事は有りませんが たまに私の事が話題になると あちらの足跡が付くのでその様な時は覗きに行かせてもらいます
その掲示板の内容とは別な処で思う事を書かせて頂きます
まず、自転車競技規則でチェーン引きの取付け義務は有りません 世界選手権やオリンピックでも必要は無いと言う事です
最近は昔の粗悪なハブのロックナットとは違い それ自身が良くなっているので チェーン引きが無くてもまず大丈夫です
この記事の自転車も今はチェーン引きは付けていません
ただ優秀な指導者は 全国で優勝を争う様なレベルの選手には チェーン引きの取付けを厳しく指導している人も居ます これは実際に車輪が寄る事が有るからです
この事をどの様に捕えるかは人に依り様々でしょう
soskeさんがどの様な脚力をお持ちか分りませんが 不安で有れば チェーン引きを付ければ良いし 不安が無ければ必要の無い物ですね
私がもしクロモリフレームを今オーダーするなら バックは120mm で作ります チェーン引きは使わないです
必要になればバックを拡げて使います
折角、オーダーするのならビルダーさんに希望伝え、相談をされるのが一番良いと思います すみません長くなってしまいました。
※ 海外を含め国産のフレームでも最近の競技用はリアシャフトが前に寄らない様にはなっていますよ
お返事ありがとうございます。
こちらへの書き込みへお返事頂いていたと知らず、
メールをお送りしてしまい申し訳ございませんでした。後でメールフォームに気づき、そちらへお送りしてしまいました。
詳細かつ、様々な方向性からのご回答をいただき、誠にありがとうございます!!おかげさまでモヤモヤが晴れました。
なるほど。
やはりかつての部品の精度の問題が大きく、そのためではあるけれど、それでもトップクラスの選手の場合はその限りでもないということですね。
自分の脚力程度では当然そんな必要もないわけで…お恥かしいメールをお送りしてしまいました。
疑問はおかげさまで晴れましたが、ビルダーさんにもよくよく相談の上、オーダーしてみます。
ありがとうございました!!
すみません、もうひとつ、最後に書き添えていただいた
>※ 海外を含め国産のフレームでも最近の競技用はリアシャフトが前に寄らない様にはなっていますよ
ということですが、これはどのようなフレームで、構造なのでしょうか?
すみません、調べたのですが、出てこなかったもので、もしご教示いただけましたら大変ありがたく存じます。度々の長文、恐れ入ります。
よろしくお願いいたします。
昔、40数年前はハブのロックナットの表面がツルツルの物が有り それはチェーン引きを使わないと車輪が良く寄りました
大会の検車も国産ハブはチェーン引きが無ければ通らなかったです しかしその頃からカンパのハブはチェーン引きが無くても大丈夫でした だから私も付けた事は有りません
最近の DURA ACE のピストハブのロックナットは表面積も大きくなり しっかりした溝が切ってありとても良くなっていますね
最近の競技で使うピスト用フレームの多くはカーボンですが そのリアエンドは チェーン引きで後ろから引くのではなく
エンドの前方から後方へ向けネジを装着し 前からハブシャフトを押して動かない様にしている物を良く見ます
クロモリでもそれを見た事が有るので ビルダーさんにこれも相談してみるのも良いかも分りませんね
クロモリに使えるのは ロードエンドのアジャストボルトと同じ 3mm ネジでしょう・・
そのタイプのリアエンドは この記事に一枚写真が載っています ご覧下さい
第70回兵庫県民体育大会 自転車競技大会
http://blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/f0909a7ecc668b30084b7e6fc5c5cce5
詳しいお返事ありがとうございます。
また、リンクもつけていただき、恐縮です。
なるほど。前から押すこの装備のほうが、格段に目立たないですね。
こういった仕様も含め、ビルダーさんへ相談してみます。
乗り始めてまだ3年ですが、時代によっての部品の良し悪しや様々な規格、競技の歴史からくる変化や、人間と乗り物のより密接な関係など、自転車は奥が深いです。
今後もいろいろ勉強しつつ、楽しんで行きたく思います。
ブログ、応援しております!
ありがとうございました 拝