Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ハンガー小物 取付け調整 Hatta R9400

2020-10-02 20:00:10 | 踏切り自転車 組立て
街乗りピストを組む為に用意した NJS認可フレームにハンガー小物を組付けて玉当りの
調整も行います カップアンドコーンの Hatta R9400 作業風景をご紹介します





競輪競走で使われていたマキノの NJS 認可フレームです 今回はハンガー小物を
装着します どうぞご覧下さい






ハンガーシェル内部は事前に清掃を済ませています
道具やグリスはこの様なものを用意しています




ハンガー小物の組立ては右側から行います






使うグリスは Super Lube の多目的グリス フッ素系の
グリスです ハンガーシェル内に塗布します






まずハンガーシェル内部全体にグリスを塗ります
内部は良く錆びます 防錆が目的です






ハンガーのネジ部にもしっかりとグリスを塗布します
これも防錆が目的で回転性能には寄与しません




これは左側です






右側同様グリスを塗ります ネジが錆びてパーツが固着する事は
良く有ります、それを無くす為にも必要なグリスです








右側に戻ります ここに取り付けるのは右ワン
JIS 規格の右側は逆ネジです




右ワンのネジにはしっかりとグリスを塗り込みます






ボールレースにも多目のグリスを使います これは
防水の為にも多い方が良いでしょう








ハンガーシェルに右ワンを捻じ込みます 反時計回りです
手で回せるだけ回します




道具を使います HOZAN ホーザン C-358 右ハンガーわん回し
と言う専用工具です






工具をセットします




左側から使います






工具をセットしました




工具を回すためのハンドルを装着します






フレームをしっかり保持し 工具のハンドルを持ちしっかりと
締め込みます このサイズのハンドルなら目一杯締め込んでも
大丈夫です ハンガーの右ワンは良く緩みます 






フレームを反転させました




リテーナーです これは右側に使います




リテーナーの装着には方向が有ります 不安ならこの状態で
ハンガーシャフトを差し込んで確認すれば良いでしょう






リテーナーに充分な量のグリスを塗り込みます






ハンガーシェルの左側から 右側のボールレースに装着します








ウォーターシーフです 街乗りや練習用の自転車には
使った方が良いですね目的は防水です 試合用の
自転車には無くても良いです 奥まで差し込みました






ハンガーシャフトです グリスは玉押し部分はもちろん
全体にも薄く塗布しておきます






方向を確認してハンガーシェルに差し込みます






左ワンを用意します ボールレースにはグリスを多目に
使っています




ネジにもグリスを塗ります




リテーナーにも隙間無くグリスを塗り込みます






ワンの内部にはこのくらいグリスを使っています オールドカンパと
呼ばれる時代のカンパにもこの様に使っていました 当時はあまり深く
考えた事は無かったのですが 防水の機能が無かった回転部には
多くのグリスを使う事で水の浸入を防いでいたのじゃないかと
最近、考える様になりその様にしています






左ワンをハンガーに捻じ込みます ※ 正ネジです






左ワンを最後まで締め シャフトを回し手応えを感じてします






最後はロックリングです ネジとフレームの接触面にグリスを使います






ロックリングを装着しました ※ 正ネジです




ここからが 玉当りの調整です カップ&コーンの回転部では
必ず必要な作業です






今回は SUGINO スギノのカニ目レンチを使います






カニ目はワンの丸い凹部に差し込み使います






ロックリングに使う工具です 通常 S字フックレンチを使いますが
この工具を方が精度が高くパーツを傷めません






二つの工具はこの様に使います




シャフトの回転具合を確認し ガタが有ればカニ目でワンを締め
ゴリが有ればワンを緩めます ガタが無く一番滑らかに回る所を
見つけます




その一番良い状態で カニ目レンチでワンを固定し
フックレンチでロックリングを締め込みます
これが一発で決まる事はまれで 気に入るまで
何度も同じ事を繰り返します




今回も概ね 30分程度掛かりました 街乗り用で
一番良い状態に調整しました 試合用とは少し
変えています




はみ出したグリスは良く拭き取っておきます




玉当り調整が終わったハンガー小物 前回の記事で案内しましたが
カップに虫食いが有った事で悪い影響が出ています Hatta R9400
本来の滑らかな回転にはなりません・・





今回の作業で自転車が組める状態になりました この次から組立ての作業になります
今回のハンガー小物の回転は 新しい R9400 と比べると全く良く有りませんが 充分
使える範囲です取り合えずこの状態で進めます 余程具合が悪ければ違う小物に交換
すれば良いでしょう

前回の記事 【 ハンガー小物 スチールボールを交換する 】

次の記事 【 チェーンホイールの清掃と磨き マイティコンペ 】

関連記事 【 謎のピストを分解する ペダルとチェーン 】


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