Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

アーレンキー T字型 溶接 完成

2023-02-19 20:00:44 | 製作・加工
六角レンチとも呼ばれるアーレンキーを T字型に加工します 今回は溶接し完成まで
作業を進めます 途中で思い掛けない見込み違いも有りましたが その様なところも
是非ご覧下さい





本来 L型をしているアーレンキーを T字型にしますが その為に台金と磁石を使い
正確な T字にセットしました これで溶接を進めて行きます




完成形はこの様な形になります





溶接は外で行います 100V で使える電気溶接機を使います 溶接に関しては
この仕事に就いた事も無く全くの素人です 間違いもきっと沢山していると
思います




整備テーブルで用意をした 先程の台金もセットしました






これは溶接機のアースですが 台金でアーレンキーを
固定している 磁石に繋いでいます






溶接棒は低電圧用の 1.4mm を使います
最初にアークを発生させる為のアングル鋼を
クランプしています




アーレンキーは 4mm です この T字型の交点を溶接します
これだけしっかり固定していたら 動く事も無く上手く行くでしょう






実は ここで思い掛けない事が起こります T字の交点に
溶接棒を近づけて行くと 溶接棒が磁石に引っ張られます
いや~ これは考えていなかったです 仕事になりません
他の方法を考えなきゃ・・ これこそアイデア倒れと言う奴です






磁石を使うのは止め シャコ万とバイスプラーヤーで
アーレンキーを固定しました






まずは片方(表)を仮付けしました これなら行けるでしょう






T字型の交点全体を溶接しました 溶接機の調子も良いので
自分が上手くなったと勘違いします






整備テーブルに戻ってきました 溶接部分やその周辺で
手触りが悪く感じる部分をヤスリで整えます





途中で思い掛けない事も起こりましたが なんとか使える形の物が出来ました
でも もう少し手を掛けます




溶接部分は良く錆びます 今回は錆止めの塗装をします
シンナーで良く脱脂しました






塗装は全体にするのでは無く溶接部分だけにします
その為のマスキングです




まずは塗料の食い付きを良くするミッチャクロン






今回は普通の六角棒とボールポイントの 二種類を
作りました 普通の方はクリアの錆止めで仕上げます






ボールポイントの方は 金色にします 砂吹きから序序に
塗り重ねます




溶接の凸凹の 凹の中に塗料が入る様に気は付けています
クリアも何度か重ねます






気温が低いのでドライヤーで暖めながら進めています






透明の錆止めの方は完了です






金色の方はクリアを吹いて艶を出します 通常行う
塗装と同じ行程です




金色も出来ました




塗料を乾燥させます






この様な感じで塗装をしています 一晩は置きたいですね





塗装が丁度終わった時に可愛いお客さんが来ました 耀凰(ねおん)君です
暖かいスープを入れました たまにここへ来て遊んで帰ります




この自転車小屋は良く冷えるので 自宅に持ち帰り
置いておきました まだ柔らかいと思いますが
手で触れる程度には乾いています






塗装以外の部分をシンナーで良く拭き取ります






バイスプライヤーで銜えた部分に傷が付いています
化粧物に使ってはいけませんね これから注意します






マジックインキを塗っておきました






全体にラスペネを塗ります この商品を解析すると浸透力が
かなり強いのと錆止めの効果も優秀だと言う結果が出ている
そうです それを聞いてから良く使う様になりました






これで完成しました 少し重く感じる位 溶接をしています
次に作る事が有れば もう少し溶接の量を減らしても良さそうです





友人から依頼の有った T字型のアーレンキー 上手には出来ないよと伝えていますが
その手作り感が良いと言ってくれます 物作りは頼まれた人が喜んでくれる顔を想像
しながら作業を進めます それで一生懸命になれます
近いうちに届けます 使ってくれたら嬉しく思います


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アーレンキー T字型加工 切断 | トップ | ケガキ針 両針式  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

製作・加工」カテゴリの最新記事