Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

フロントハブ 分解 グリスアップ

2011-05-31 20:31:50 | 自転車整備 ハブ
少しずつ整備が進んできた プジョーのクロスバイク
今回はフロントハブの分解整備を行います 廉価版の
ハブで回転はコリコリとしています




ハブの胴には FORMULA のシールが貼ってあるシマノのハブです
回転はコリコリ これが食べ物なら褒め言葉なんでしょうが
自転車の回転部分の コリコリはいけません






私も全てを知っている訳じゃ有りません でも触るのは
この辺かな?くらいの勘は働きます ここから行きましょう
外に装着してある ゴム質のカバーを細いドライバーを利用し
外します






両方のカバーを外すと 出て来た外見は普通の
カップ&コーンの回転部 ここで使う工具は
ハブスパナ 13mm です






スパナを玉押しに掛け 一番外側のロックナットを
モンキーレンチで緩めます ここは正ネジです








外から順番に外して行きます ロックナット ワッシャー
玉押し 珍しくワッシャーに舌が有りません








ハブシャフトの片方に付いている 先程の小物を外すと
反対側から シャフトが抜けます 

ハブボディ 正確には玉受け部にスチールボールが入って
いますので 落として無くさない様に 気を付けましょう





フロントハブの分解に使った工具と ハブの構成部品 簡単な構造でしょ?
これなら初めての方でも きっと分解整備は出来ますよね こんな整備を覚えると
自転車ライフが一層楽しくなります まだ未経験の方達も是非チャレンジして下さい






分解した小物類を洗浄します 今迄はガソリンを
使っていたのですが 今の自転車工房へ移ってから
ガソリンが少々使い難いので デグリーザーを使いました






ハブに新しいグリスを使い 組付けて行きましょう
当然ハブ本体のボールカップ 玉受けも綺麗にしています
玉受けにグリスを塗布し ボールを並べていきましょう






ボールを玉受けに入れて行きますが 指先で上手く出来ないなら
ピンセットを使うと良いですよ グリスはデュラをやや多目に
使います これは使い手と自転車の用途を考えての事です 

玉を入れる時 磁気を帯びたドライバーなどを使う人も居る様ですが 
私はその方法は控えています








シャフトにもグリスを塗ります これは防錆が目的です
シャフトをハブ本体に挿入します シャフトを回してみて
異常が無いか手応えで確かめておきましょう 






反対側のシャフトに 分解した時の逆の手順 玉押し 
ワッシャー ロックナットをねじ込み

ハブスパナとモンキーレンチを使い 玉当りの調整をします

玉当り 競技用ではガタが出るギリギリ手前で調整しますが 
今回の様な普段使いの自転車では やや渋めが良いと思います 
その方が何時までもガタが出ず メンテ無しで乗れますから・・・






最後にカバーを付けて 出来上がりです 整備前には
コリコリしていた回転が コロコロに変わりました
少しは良くなりましたね





綺麗ですね 目が覚めるような鮮やかな黄色です

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5 コメント

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Unknown (げん)
2011-05-31 20:38:55
はじめまして
よかったら磁気ドライバーを控えている理由を教えてもらってよいでしょうか?
いっつも使っているので何か悪いことでもあるのかなと・・・
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げんさん (Kino)
2011-05-31 21:13:16
コメントを有り難うございます

今回はこの様なシティサイクルの整備をしていますが

普段整備するのはほとんどが競技を目的とした自転車
それらは ほとんど回転性能に影響を与えないと言われながら
上位等級のスチールボールを使ったり 良いと信じれば高価なグリスも使います

その位 整備には最善の努力をするのですが
磁気を帯びた物で スチールボールを拾うとどうなるでしょう
鋼球にも磁気が帯び 回転に悪影響を与える気がします 私が磁気を回転部分に近づけないのはそんな理由です

これは確信が有る訳ではありません そんな物関係ないよ と思う方は整備がし易い様にお使いになれば良いですね
又一般車などには 本当に関係の無い事かと思います
返信する
ボールが落ちるとき・・ (なんぱく)
2011-06-02 13:19:08
グリスの量にもよりますがボールを入れる際、ハブシャフトが通る穴に落っことしたり、せっかく片側にいれたボールが下向きになるので 落っこちることが多いです。
ですので、片側ボールをいれたらシャフトをいれ、入れる側ではシャフトの頭をボールが入る部分から出さない程度にしておくと楽です。・シャフトはお菓子の袋の口を閉じてるビニタイをいくつかつなげスポークとシャフトを保持してます。(またはコーンで仮にフタをする方法もあり)

せっかくきれいにしたボールが落下して汚れるのが防げます。(競技用でグリスを少なめにして抵抗を減らすときは特に有効)
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着磁 ()
2012-08-27 08:37:02
磁気を帯びた鋼球は回転悪影響よりも、鉄粉等の異物を付着させるからではないでしょうか?

防水パッキンのしっかりしてないハブの鋼球が着磁した状態で悪路走行や雨天走行した場合、極端に書くと、砂場に磁石を突っ込んで「砂鉄が取れた!」と喜んでる状態かと。
(^_^;

クルマのエンジンなどでは、オイルと共に運ばれてくる鉄粉などを吸着する磁石付きのドレンボルトもありますね。
返信する
博さん (Kino)
2012-08-27 11:27:28
コメントを有難うございます

折角コメントを頂戴しましたが 私がスチールボールに磁気を近づけないのは
その様な理由では無く以前の質問に対し 回答させて頂いた理由からです

車のE/Gのオイルパンの磁石は今回のスチールボールの様に
直接部品に影響を与えない場所ですから又考え方が異なりますね

自転車の整備道具でも パークツールのサイクロン CM-5 などには
メカニカルダスト吸着用の磁石が使われていますが あれなどは有ってしかるべき物で大変良い事だと思います
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