真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

市川團子の連獅子を見て

2020年01月16日 | Weblog
寿 初春大歌舞伎 夜の部に昨日行った。お正月は華やかで、出し物もおめでたいものが多いので、1月の歌舞伎座は毎年行くようににしている。今月は、猿之助と團子が連獅子を踊るので、それが目当てだった。平成24年に香川照之が、九代目市川中車を、息子が五代目市川團子を襲名すると発表した時には世間が大騒ぎになった。

歌舞伎役者になるためには、3歳の頃から舞踊などのお稽古ごとを始めて一人前の役者になれると言われているのに、香川は46歳で、息子はまだ8歳だった。香川は、24年間俳優業をしてきたが、父、三代目市川猿之助から遡ること五代にわたり歌舞伎俳優を業としてきた家の長男として、いつの日か歌舞伎の世界に入ることは避けて通ることの出来ない関門だったと語っている。

そして、2012年6月の「六月大歌舞伎」で父子そろって歌舞伎界にデビューした。この舞台も観に行ったのだが、印象としては、香川照之は努力はしたのだろうけど、歌舞伎役者には程遠いという感じだった。でも先月、久しぶりに中車の舞台を見たら、歌舞伎役者らしくなっていた。特例で「香川照之」の名で引き続き芸能活動を行うことが許され、俳優業では「香川照之」、歌舞伎業では「市川中車」の2つの名前を使い分けている。

昨日は、猿之助と團子の連獅子が本命だったのだが、通常見ている連獅子とは大きく異なっていた。猿之助と團子が舞台に出てきた時、團子が猿之助とほぼ変わらないほどの背丈になっていたことに驚いた。團子は若獅子らしく、元気で踊りも素晴らしかった。何度も万雷の拍手を受けていた。きっと自信になったっことだろうと思う。

今の歌舞伎界の稼ぎ頭は、海老蔵と猿之助だそうで、お客が呼べるスターだそうだ。市川中車は、世話物しか出来ない歌舞伎役者だと思うけど、彼の未来は明るいといわれていて、「中車は『どんどん上手くなっている』と業界で評判だそうだ。

市川團子は、踊りが上手で役者として期待されており、将来、猿之助を継ぐ可能性もあるそうだが、猿之助の指導次第だろうと思う。久しぶりに感動した舞台であり、やっとお正月が来た感じです。やっぱり歌舞伎はいいな〜。
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