真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

インドのカンニングニュースから分かる貧困

2015年03月28日 | Weblog
インドのビハール州で、試験中の子供にカンニングペーパーを渡すために親が校舎の3-4階によじ登る様子がTVで放送された。生徒や両親など計900人以上を検挙された。インドでは10年生は中等教育の終わる学年で、この進級試験の結果は今後の進学・就職に大きく影響する。

この統一試験に合格すると、公務員などのスタッフにつきやすく、州政府から奨学金も支給される。背景には貧困が関係している。ビハール州はインドでも貧しく平均年収6万円位(別の資料だと2万円くらいとあった)、貧困のため教育の質が低く、経済的発展の陰で教員不足も深刻なのだそうだ。

インドの学校制度は、就学前教育(preprimary)、初等教育(primary)、前期中等教育(middle)、後期中等教育(secondary / high school)、高等教育(higher levels)に分けられている。初等教育の小学校には、6歳から11歳までの児童が通い、第1学年から第5学年により構成。

中等教育の中学校には、11歳から14歳までの生徒が通い、第6学年から第8学年により構成。後期中等教育の高等学校は、14歳から18歳までの生徒が通い、第9学年から第12学年により構成されている。

10学年で行われる統一試験は彼らの将来を決める重要な試験で、合格するとインド技術学校などの専門学校、単科大学、総合大学等で、分野を特化した教育を受ける機会が与えられているからだ。

カンニングと言えば、中国の官吏採用試験『科挙」におけるカンニングは凄まじく、高級官僚になるためのカンニング下着とかがあった。中国では今でも科挙の頃のカンニングの習慣が残っているとも言われている。

現代では韓国はスマートフォンを使ったカンニング、日本では首都圏大学で試験前日に学生が学内に潜り込みスマートフォンで撮影して、仲間に流していた事件などがある。

京都大学大学院の助教授が、カンニング発見プログラムを開発中なんだそうだが、教員としては空しい研究だなと思う。でも精度は良いらしい。
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