真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

辛いものに慣れる

2024年07月26日 | Weblog
デンマークの食品当局が、“辛すぎる”という理由で韓国のある人気即席麺を回収したというニュースがあった。製品に含まれる唐辛子の辛み成分『カプサイシン』の含有量が多く、人体に有害な恐れがあるから」だという。

韓国でも激辛即席麺として認識されているもので、普段から辛いものに慣れ親しんでいる韓国の人でさえ辛いと感じる商品なので、デンマークで危険レベルだと判断されるのも当然のことだと思う。 

韓国は辛い食べ物が多い。代表的な調味料の1つ、コチュジャンを使った料理が多く、スーパーには陳列棚1つ分を占めるほど、いろいろなブランドから発売されていて、コチュジャンの赤い容器が並んでいる。今では日本でも相当数売られている。 

唐辛子粉もよく使うし、小さく切った唐辛子片を入れることで辛みを出す料理もある。そのため、これら唐辛子系の調味料を台所に置いていない家庭は、韓国にはまずないと思う。 

では、なぜ韓国料理には辛いものが多いのか?特に朝鮮半島が寒いということが、1つの大きな理由のようで、「食糧を長期保存するために唐辛子を使うようになった」「唐辛子を食べることで血行が促進され体が温まる」などといった理由があるようだ。

そこそこの辛さなら、ポジティブな効果も期待できるようだ。カプサイシンが代謝を促進することで、肥満予防や抗酸化作用も期待できるとか。 また、韓国の人たちは、辛い食べ物は「ストレス発散になる」「汗をかくことですっきりする」と言う人が多い。

韓国の代表的な唐辛子・チョンヤンコチュは、唐辛子の辛さの基準を示すスコヴィル値(SHU)では4000~1万SHUほどで、これを使用した料理は当然辛い。

韓国の「辛くない」の基準は日本のそれとは違い、多くの場合、ピリ辛程度の辛さはある。韓国では、ほんの少しの辛さは、「辛い」のうちに入らないと考えている人が多い辛さに対する耐性は、幼い頃から養われているのだ。 「辛さ」というのは「慣れる」ものらしい。

韓国にも辛いものが好きではないという人たちは当然いる。マイルドな味程度の辛さは、おいしく食べられるだけの耐性がある人がほとんどだ。でもそれは、多くの日本人にとっては「かなり辛い!」というレベルで、「辛い」と感じるレベルも日本人とは違う。

 
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