塩原温泉「不動の湯」が閉鎖

アダルトビデオ撮影、盗撮など、風紀を乱す行為が絶えず塩原温泉「不動の湯」が６月１日から閉鎖された。その昔、温泉や温泉湯治場と言えば、お年寄りの方達が行く所と相場は決まっていた。

それが何時頃からだろうか。温泉に若者たちが行く様になり、日本国中が温泉ブームになり、ネット社会にあって秘湯を巡るツアーさえある。海外からも日本の温泉に入りたいと沢山の観光客も訪れるようになった。私も昨年11月に台湾の温泉に行ったので、彼らの気持ちも分かる。

今回の発表は、那須塩原市の塩原温泉にある共同露天風呂で、温泉ファンに人気を集めていた「不動の湯」が１日、閉鎖されたのだ。管理・運営する福渡自治会などによると、約１年前から男女十数人のグループが週末に集まり、風紀を乱す行為をしているところなどを観光客らが目し、行政や観光協会などに苦情が相次いでいたそうだ。

「不動の湯」は箒川から散策道を約50メートル山に入った森の中にある人気スポットだそうで、管理人はおらず、利用料200円を入り口の料金入れに入れて入浴するシステムだ。

塩原温泉には集落ごとに共同風呂があり、「不動の湯」もその中の施設の一つだが、風光明媚な景色の中にあり、最近は温泉ファンの人気も高まって、週末には１日50~60人が利用していた。

この温泉場で定期的に不適切な行為をしていたのは１グループだったそうだが、ほかにも盗撮やアダルトビデオの撮影に関する苦情もあったらしい。

この温泉を贔屓にしている人は、「森の中にある露天風呂の雰囲気が好きで、年に何度か来ている。これまでも、財布や女性の下着が盗まれた話を聞いていたが、残念。温泉ファンは本当に迷惑している」と語っている。

この温泉は、県のポスターでも紹介されている観光資源の一つなのだ。観光地のイメージダウンにもつながりかねないので、警察とも協議した上で決断したという。

温泉だけでなく、若者の間では当たり前のバーベキューも、マナーの悪さに大迷惑し、自治体との軋轢が絶えないと言われている。若者の品性が問われているってことなんだけどな～。