空知太神社は、以上のような構造物であった。
さて、ここからが問題である。
空知太会館・神社の少なくとも一部は、
かなり強い宗教的色彩を持っており、
そのような施設が公有地にあるのだから、
当然、憲法20条3項との関係が問題となる。
この事案について、違憲論を主張する場合、
二つの点が問題となる。
まず、第一に、この施設を
憲法20条3項との関係で、宗教施設だと言ってよいのか?
という問題である。
さらに、もう一つの問題は、
仮にそれが宗教施設だとした場合、
いったいぜんたい、なぜ、
砂川市が、土地を提供したのか?ということである。
旅の結果、とりあえず、
建物に宗教的色彩があることは判明した。
その後、私は、この神社がもとあったとされる土地
を見てみた。

そこには、このようなきれいな小学校が建っている。
実は、この空知太小学校、が空知太神社事件の
カギを握る存在なわけであるが、
そのとき私が、小学校を見ながら感じたのは空腹だけであった。
そこで、小学校近所のおそばやさんで食事をし、
滝川駅に戻った。
幸い、空知太小学校前からバスが出ていた。

というわけで、次は訴訟資料の分析である。
さて、ここからが問題である。
空知太会館・神社の少なくとも一部は、
かなり強い宗教的色彩を持っており、
そのような施設が公有地にあるのだから、
当然、憲法20条3項との関係が問題となる。
この事案について、違憲論を主張する場合、
二つの点が問題となる。
まず、第一に、この施設を
憲法20条3項との関係で、宗教施設だと言ってよいのか?
という問題である。
さらに、もう一つの問題は、
仮にそれが宗教施設だとした場合、
いったいぜんたい、なぜ、
砂川市が、土地を提供したのか?ということである。
旅の結果、とりあえず、
建物に宗教的色彩があることは判明した。
その後、私は、この神社がもとあったとされる土地
を見てみた。

そこには、このようなきれいな小学校が建っている。
実は、この空知太小学校、が空知太神社事件の
カギを握る存在なわけであるが、
そのとき私が、小学校を見ながら感じたのは空腹だけであった。
そこで、小学校近所のおそばやさんで食事をし、
滝川駅に戻った。
幸い、空知太小学校前からバスが出ていた。

というわけで、次は訴訟資料の分析である。
法律の勉強は得てしてそういうものなのかもしれませんが、とくに憲法は抽象的な議論が長く続きます。
授業では判例を一審から読まされ、事案の事実を拾うように口すっぱく指導されますが、やはり文字だけですし、法的な議論が延々と展開されているため、事案の「空気感」が分からないことがあります。
それは、当時の空気を吸ったものにしかわからない感覚(とくに労働関係や思想関連の事件)のときもあれば、空知太神社の現場のようにその事件の具体的な様子であったりします。
(このような「空気感」というのはインフォーマルな情報だったりするので、なかなか学術書では説明できないのでしょう。)
私は最高裁判事のエッセイや事件を題材にした小説などを読むように心がけているます。できるだけ具体的なイメージを喚起するようあれこれと試行錯誤しているのですが、そのような努力にも限界があります。
その点、木村先生は事件の現場の写真や解説をブログに載せてくだされるので、新鮮な驚きと発見があります。ありがとうございます。
そうですよね。
博多駅事件とは公務員の労働争議とか、
当時の様子が分かる新聞や雑誌の記事がないと
雰囲気つかめないですよね。
そういえば、私は、助手時代、石川ゼミに出ていましたが、
石川先生は、判例を素材に「当時の新聞記事あつめてこい」という課題を出しておられました。
とても面白かったです。
石川ゼミが総力を挙げて、そういう教材、
つくってくれないですかねぇ?
すごく欲しいんですけど^-^>
おっしゃる通りです。
ほかには南九州税理士会事件や旭川学テ事件といった事件も、どこかピンとこないところがあり、事案特有の「空気感」があるように思われます。
「空気感」っていうのは伝えるのが難しいということはよく分かりますが、木村先生がおっしゃったような教材があれば、世間で難しいとされている憲法の判例ももっと理解されると思います。
ここはひとつ石川ゼミに動いていただくか、木村先生と羽鳥書店さんに頭を下げるしかありません。
空気感を収集するのは、とても大変な仕事なので、
誰かが単著でというより、
全国の法学部ゼミの連合でやるべきでしょう。
北大のゼミなら、空知太事件調べるの簡単そうだし、
神大ゼミには剣道受講拒否事件、
京大ゼミには京都府学連事件、
東大ゼミは、当然ポポロ事件。
首都大は、そうですね、お隣の日野市にいって
ピアノ伴奏拒否事件でしょうか?
今度、法学系雑誌に企画、売り込んでみます。
こういうのは学者の先生だけでなく
ゼミ生をまきこんで研究するのがよいですよ。
きっと^-^>
その企画は本当に楽しみです。
こういう多角的なアプローチがあれば、難しいといわれている憲法の良きとっかかりにもなると思います。
学者の先生方であれば消極的であってもおかしくないような意見を、積極的に評価していただき、誠にありがとうございます。
いやそうですねぇ。
いや、私がいっているような企画って、
憲法学者の飲み会で言うと、
けっこうウケるのですよ。
今度いってみます^-^>