木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

ご質問について

これまでに、たくさんのご質問、コメントを頂きました。まことにありがとうございます。 最近忙しく、なかなかお返事ができませんが、頂いたコメントは全て目を通しております。みなさまからいただくお便りのおかげで、楽しくブログライフさせて頂いております。これからもよろしくお願い致します。

すいません

2012-10-31 13:56:44 | 将棋
こんにちは。
忙しくて、しばらく記事の更新が停滞しておりました。


さて、先日、ご紹介いたしました
中村太地六段との対談、お陰様で大変好評をいただきました。

すべて中村六段のお陰です。
心より感謝いたします。

そんな気分で、中村六段が現地大盤解説を担当される
竜王戦(渡辺竜王VS丸山忠久九段)第二局の中継を見ていた所、
十四手目の解説欄に、自分の名前が・・・。


まさか竜王戦中継にまで・・・。

感無量であります。



ただ、おそらく、

たいした棋力もないくせに、
中村六段と楽しくお話しをした上、連盟HPや竜王戦中継にまで
名前をのせてもらうとは、職権乱用もよいところだ。

そこまでずうずうしいことをするなら、
(将棋で)俺に勝ってから行け!


と御感じになる将棋ファンの方は多いのではないでしょうか。

感無量の私としては、何も反論はございません。
すいません。ごめんなさい。

(もっとも、どんな職権を行使しているのかは
 私も良く分からないのですが・・・)


というわけで、みなさんもご一緒に竜王戦中継をば!

金沢のみなさんは、中村先生の大盤解説を見に行けるとのこと、
うらやましいなあ・・・。

 会場は 金沢エクセルホテル。
 本日は14時から、明日は対局開始から終局までとのこと。


【本当の】重大報告【マジ】

2012-10-26 16:16:08 | お知らせ
さて、本日はマジな重大報告です。

実は、私、大の将棋ファンであります。
(実はも何もないような気もしますが)

そんなわけで、
自著で藤井九段や森内名人の著作を引用させて頂いたところ、
NHK出版の担当者の方が、なんと、
プロ棋士の方との対談を設定して下さいました!!

 対談は NHK出版様のサイト「ジレンマ+」 に掲載されております。

対談を引き受けて下さったのは、
中村太地六段(1988年生まれ、米長邦雄永世棋聖門下)。

将棋ファンには、説明する必要もないくらいに有名な気鋭の若手棋士です。

中村先生は、
高校生で三段リーグを突破する一方、
早稲田大学政治経済学部に進学し
政治学を学んだという経歴の持ち主で、
ぜひ一度お会いしたいと思っておりました。

(中村先生の人物、生い立ちなどについては、
 星海社様のサイト・ジセダイのU-25のコーナーに
 インタビューが掲載される予定ですので、
 どうぞお楽しみに)

実際、お会いしてみると、
思った以上に、真っ直ぐで誠実なお人柄で、
ますますファンになってしまいました。

こちらからの質問には、非常に丁寧、
かつ当意即妙のお答えを返してくださり、
他方、
議論の流れを踏まえて、ものすごく核心を突く
ご質問をして下さったりと、

対談の時間には、
頭の回転の速さ、状況判断能力の鋭さ、など
プロ棋士の頭脳の凄味を体感させて頂きました。

中村先生の将棋に取り組む姿勢から、
自分の研究に取り組む姿勢を反省し、決意を新たにするなど、
非常に有意義な時間を過ごさせて頂きました。



突然のお願いに快く応えて下さった
中村六段に心より感謝申し上げます。

本当に、ありがとうございました。

 因みに、なんと、対談記事には
 日本将棋連盟様のHPからもリンクが!

 自分の名前を連盟HPのサイトで見るというのは、
 非常に光栄です!

大山名人「うまくなりたかったら、良い道具を使いなさい」

2012-10-25 11:11:47 | お便りコーナー
そぼくんさんから、ご質問をいただきました。

疑問 (そぼくん)

良い(自分に合う)ゴルフクラブは飛距離が伸びる。
良い万年筆は書き味が良い。良い将棋盤と駒ってどんな効用があるんですか?



なるほど。確かにもっともなご疑問です。

まず、駒ですが、駒が上質になると、一言で言えば、美しくなります。

著名な書家による文字が、
漆の上品な光沢で記されます。
見ているだけで自然と背筋が伸びます。

また、御蔵島の柘植で作られた駒は
非常に美しく、まさに、「木材の宝石」です。

このような高級駒を使用する場合、
下手な棋譜を並べては駒に失礼という気持ちになり、
心から上達しようという気分になります。




次に盤ですが、
まず、高級盤は、高貴な香りにつつまれており、
場の空気が澄んでゆきます。

さらに駒を打ち付けたときの音がよく響き、
普段、歩兵の足は力強く、桂馬は躍動感があり、
飛車の一手に重量感が増します。

場面を生き生きと描けるようになるということです。


大山十五世名人は、「上達したかったら、良い道具を使いなさい」
とおっしゃったようですが、
これは、どんなことにも共通すると思います。

包丁が切れないから、料理が嫌いになってしまう。
筆がなめらかでないから、書道が嫌いになってしまう。
オーディオセットがしょぼいから、クラシックが嫌いになってしまう。

こういうことがないように、
何かを本気で始めるときは、
本当の最高級品ではないものの、日常使いの最高級品
から始めるのが良いのではないでしょうか?

司法試験に臨まれる方も、
「この万年筆で、下手な答案はかけない」と思えるような
万年筆を用意してみると、勉強により集中できるかもしれません。

人間ワープロ

2012-10-21 18:14:07 | ちょっと一言
昨日、唐突にまきりょうこというタイトルで
お話をさせていただいたわけですが、
巻菱湖先生は、江戸後期の書家だそうで、
シャープな将棋駒用の文字としても有名です。

今回は、そんな菱湖先生に照準を合わせているのですが、
菱湖先生とは、ちょっと違ったご縁もございます。

わたくし、むかし、明治憲法の起草過程を調べることがあって、
古文書のマイクロフィルムをえっちらおっちらと読解しておりました。

で、その当時の官僚の残した文書(楷書の筆文字)の字が
すごくきれいでシャープで凛々しく、
ああ、良いなあ、と思ったりしておりました。

この当時は、ワープロもプリンタもなかったので、
官僚には、ワープロ機能もとい
書の訓練がが要求されたのですね。

当時の官僚の皆様、みな達筆で、
まさに人間ワープロっす。


で、ちょっと調べてみると明治政府の官用文書では
この菱湖流が採用されていたというわけで、
をを、あの時、感動した例の文書は
将棋駒で有名な菱湖先生の教え子(の教え子)たちだったのか、
と、非常に勝手にご縁を感じてしまったわけでございます。

ちなみに巻菱湖のよみは「まき りょうこ」で、
これをグーグル先生で普通に検索しますと
真木よう子さんの勘違いではないか?とグーグル先生のおしかりを受けたりいたします。