山本理顕先生から光栄にもご依頼をいただきました。
ヨコハマの玄関口というと、みなとみらい地区ですが、
そこに結婚式場が計画されているというのです。
その式場は、イタリア風とかイギリス風とかのチャペルがあって、
ギリシア神殿のような外観の建物ありと、そんな感じです。
ええと、よくウルトラマンで
なんか強い怪獣作んなきゃいけないときってありますよね。
怪獣は、まあ、毎回強いわけで、
その中で特に強そうな怪獣というのを創作するのは
本当に大変なわけです。
劇中でウルトラマンをやっつければ、
子どもたちが強いと思ってくれるかと言うとそうでもなく、
例えば、ヒッポリット星人(ウルトラ5兄弟に完勝)とか
バードン(ゾフィーをやっつけた挙句、倒すまでに3回もかかる)とか
実績は文句ないですが、
やはり、「えっと、これ、本当に強いの?」みたいな外観のせいで
ゼットンのようなインパクトがないわけですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・さて、話は戻って、
ウルトラマンで強い怪獣を手っ取り早く作る方法は、
過去に出てきた強い怪獣のパーツを合体させると言う感じです。
タイラントなんかが典型ですね。
今回の結婚式場もどうやら、
なんかこう豪華なものつくらなきゃいかん
ということで、
とりあえず過去にあった豪華なものを合体させて
なんだか良く分からないが、とにかくゴージャスと言わざるを得ない
というような建物らしいのです。
ランドマークタワーができていらい、
ゴジラ、モスラを始め、みなとみらい地区には
いろいろな怪獣がやってきたわけですが、
今回、まさにタイラントがやってきたのです!
・・・・・・・・・・・・・・・。
ああ、もう、景観なんだか、ウルトラマンなんだか良く分からなくなってきましたが、
要するに、みなとみらい地区の景観が
タイラントのような合体怪獣、
結婚式場怪獣セレドビュラ
によって破壊されようとしているのですね。
さて、危機迫るみなとみらい地区の目と鼻の先に事務所を
かまえますのが、ヨコハマを代表する建築家山本理顕。
セレドビュラも、やっかいな人を敵に回したものです。
山本先生は、早速、横浜市への請願、市民への呼び掛けなどを進め、
今回、景観を考えるシンポジウムが開催されることになりました。
建築の観点だけでなく、法律家の観点も必要だ!
ということで、私に白羽の矢が刺さりました。ブスリ!
以下、お知らせを転載いたします。
開催日時 平成24年7月10日(火)18:15~20:45
開催場所
横浜開港記念会館 大講堂
テーマ:
景観の本質を考える『美しい景観が住みやすい街をつくる』
シンポジウムの構成 パネルディスカッション
基調講演 : 山本理顕氏 『美しい景観が住みやすい街をつくる 』
パネリスト: 山本理顕氏 (建築家、山本理顕設計工場代表)
赤堀 忍氏 (芝浦工業大学教授:環境計画・建築計画)
木村草太氏 (首都大学東京准教授:憲法学)
モデレーター:鈴木伸治氏(横浜市立大学国際総合科学部准教授:都市計画)
参加費 無料
会場からして、横浜の歴史的建築、開港記念館です。
この問題については、
こちらのまとめサイトをごらんください。
当日は、景観をめぐる法制度、景観規制と財産権の関係、
そもそも財産権を憲法が保障する意義はどのようなもので、
この問題をどのようにとらえればよいのか?
と、多角的にこの問題を検討してみたいと思います。
私は、桜木町に住んでいたこともあり、
みなとみらい地区の景観に好感(かなり)を抱いておりますが、
法律家として一歩引いた視点から、
考察のあり方を示したいな、と思っておりますし、
恐らくそれが、山本先生が私を選んでくださった意図でもあるかな、と思います。
財産権保障や景観法に興味のある方、
ヨコハマの景観に興味のある方、
ぜひぜひ、ご参加ください。
それでは会場でお会いいたしましょう。
頑張ってみたいと思います。