木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

ご質問について

これまでに、たくさんのご質問、コメントを頂きました。まことにありがとうございます。 最近忙しく、なかなかお返事ができませんが、頂いたコメントは全て目を通しております。みなさまからいただくお便りのおかげで、楽しくブログライフさせて頂いております。これからもよろしくお願い致します。

憲法学再入門連載はじまる

2012-03-28 07:16:21 | 作品情報 「憲法学再入門」
さて、発売日は明日ですが、ぼちぼち店頭に並んでいるようです。
法学教室。

4月号より、私と西村先生による憲法学再入門の連載が始まります。
どうぞよろしくお願いいたします。

著者紹介の欄で、私だけ文字数が少しだけ足りず、
書き足したのですが、
西村先生の著者紹介欄を意識した書きっぷりになっております。
何をどう意識したのか、にも注目です。

4月号の内容は統治機構編の出だしということで、
人格と責任という概念を扱っております。

「国民」とか「国家」という人格の意味を理解しとかないと、
統治機構論にスムーズに入れませんので・・・。
民法総則ないし刑法総論の復習・予習としても読めるかもしれません。
わははは。なんてお得なんでしょう!?

あと、今回の法学教室には、私担当分の連載の今後の予定がついています。
いや、むしろ今後の予定に、本文というおまけがついていると言ってもいいかもしれません。
本文がおまけ。わはは。なんてお得なんでしょう!?

・・・・・・・・・・・・・・・・・。
一緒に連載を受け持つ西村先生は、私の学部・助手時代の一年後輩にあたる先生で、
同じ大学に赴任してまいりましたので、まあ、長い付き合いです。

掛け値なしに言えば、極めて優秀にして明晰な憲法学者です。
(そうすると、掛け値つきで言うためには、
 「憲法学の宇宙の中心で煌々と輝く歴史上最高にして最後の最大の憲法学者」
 くらい言う必要があります。これでもまだ失礼かもしれません。)

そう言えば、
ある先生が西村先生に、「木村草太さんってどんな人ですか?」と聞いたところ、
「学問的には、尊敬できる人です」と答えたそうです。

もちろん、「には」の部分は強調太字下線付きです。
ちなみに、私は西村先生を「学問的にはもちろん、様々な面で」尊敬しております。
メタスコ!


・・・・・・・・・・・・・・・。

法学教室ですが、市川先生が冒頭で外務省秘密電文漏洩事件を解説しています。
ドラマ『運命の人』にからめて。

市川先生らしく、丁寧に各論点・事案を解説しておられ、
非常に分かりやすいです。ぜひご一読を。

ちなみに、この事件については昔私も、
りんごあっぷるじゅーすという記事を書いております。
 りんごあっぷるじゅーす(1)
 りんごあっぷるじゅーす(2)
 りんごあっぷるじゅーす(3)
市川解説に対比して、このようなふざけた記事を紹介するのもなんですが、
ご参照いただけるとうれしいです。


ではでは、法学教室もよろしくお願いいたします。
そうそう、先日のシンポジウムに全面協力して下さった法学セミナーも、ぜひよろしくお願いいたします。

4月より、法学教室・法学セミナー両方よろしくお願いいたします。
両方とも、何気なく一冊購入し、興味のある特集の時にはもう一冊、購入してください!

重判書きました。

2012-03-26 16:38:47 | お知らせ
さて、シンポジウムも終わり、体調もようやく
36度台の大台にのり(なんとなく39度の方が大台な気がするが)、
月曜日もやってきたので、仕事をしてみたのですが、
思いのほか事務やら、こまごまとした仕事が多く、
ちょっと、まともな記事が書けません。
すいません。

シンポジウムの際にも、ある学生の方から、
ブログの記事、がんばって更新してください!とのお言葉を頂いたのですが・・・。

ほったらかしの連載もあるので、随時がんばっていきます。


いやあ、さすがに4月2日は講義ないだろうと思っていたら、
法科大学院、2日開講のような予感がしてまいりまして、
わっははは。いや、まいったなあ。
情報法の準備を急ピッチっす。


さて、ここで最近の仕事のお知らせです。
4月の冒頭に出版されます平成23年度重要判例解説(有斐閣)。

大阪高裁の民法900条違憲判決の解説、
私が、書きました。

専門分野ということで、気合入れて書きました。
900条問題の決定版を書いてやるぞ、という意気込みです。

これは昨年の棋王戦で渡辺竜王が、5八金急戦の決定版を、という意気込みに
負けないつもりです。ごごごごご。

渡辺竜王は、常々、
「ゴキゲン中飛車気に入らない。終わらせる。」と言っています。
これは、ゴキゲンを指す棋士が気に入らない、と言う以上に
それに引導を渡せない居飛車党の党員たちが気に入らない、という
竜王らしい妙なニュアンスに充ち溢れていますが、
私も
「民法900条4号但書前段は気に入らない。終わらせる。」という気合で、
これは、合憲論者・最高裁はもちろん気に入らないのですが、
それに引導を渡せないぬるい違憲論を展開する違憲論者たちも気に入らんという
やはり妙なニュアンスに充ち溢れて読んでほしい言葉です。

いやあ、ほんとに妙なニュアンスだなあ。


さて、そういうわけで、ここで宣伝するまでもないくらいメジャーな書籍ですが、
平成23年度重要判例解説、よろしくお願いいたします。

予定では4月9日だったかな。

お読みになった方、感想きかせてくれるとうれしいです。
コンパクトに(意外と知られてない、書かれていない)最重要論点を網羅しました。




満員御礼!

2012-03-24 13:33:56 | 3/23建築家VS憲法学者シンポ
昨日、無事にシンポジウムを終えることができました。

まず、会場は立ち見がでるほどの盛況で、
建築会館ホールでのシンポジウムとしても、かなり多くの方が参加してくれた方に入る
とのこと!満員御礼!!

終わった瞬間、ああ良いシンポジウムだった、という空気が会場に流れ、
私自身も、非常に楽しかったです。
打ち上げでの様子を見ても、
主催・共催の宇野先生、布野先生、上村さんも大変満足してくれたようで、
パネリストの各先生も、非常に有意義で良い話し合いができた、という感想でした。

本当にありがとうございました。

「仮設は悪か?」(内藤発言)
「この国は勝手に死ねない国なんです。」(内藤発言)
「日本には公共性があったのか!」(松山発言)
「あまり言われないけど、子どもの問題。」(松山発言)
「信託からプライバシーを捉えなおすべきです。」(駒村発言)
「憲法思想と建築思想は、パラレルに語ること出来る場面が多々あるのです。」(石川発言)
「誰が何のためにつくるのか?」(山本発言)
「われわれ建築家は、文化専門職として、権利があるのではないか?」(山本発言)

いやあ、私もいろいろ調べたので、発言したかったのですが、
タイムキーピングに追われている面もありまして・・・。

とはいえ、私も、震災や復興をテーマにした著書を書こうと思っていたので
私の考えや、今回のシンポジウムで発見された論点について
私なりに論じてみようと思います。


まだ、アンケート集計段階とのことですが、
議論は面白かったが、もっと深く時間を書けて話してほしかった、
というご意見が多かったようで、
シンポジウム終了後の理顕さんも開口一番
「いやあ、面白かった。またやりましょう!」でした。

私も今後につながればいいな、と思います。

・・・・・・・・・・・・・・・。
ということで、お知らせですが、
シンポジウムを共催してくださった日本評論社さんが
法学セミナー7月号、8月号の二回にわたり、
シンポジウムの内容を掲載する、と決定してくださいました!

会場に行きたかったけど、行けなかった、という方、
発言の内容を確認したい!という方、どうぞよろしくお願いいたします。

会場で配布した「シンポジウム・ガイダンス」も、
なんかの形で配信できないかなあ、と模索中です。
読んでみたいという方、コメントください。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
このブログを見てきてくれた方も、
たくさんいて、すごくうれしかったです。
(たくさん、サインもしました。
 実は会場には、羽鳥書店の羽鳥社長、急所担当編集の吉田さんも
 いらっしゃっていて、
 その様子をみてすごく喜んでいらっしゃいました。
 ありがとうございました。)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
さて、それはそうと、アンケートには
私の声が小さいというご指摘もちらほらあったらしく、すいませんでした。

実は私、昨日は非常に体調が悪く(38度6分くらい熱があった・・・)、
体調管理が悪いのは、プロとして恥ずべきことですが、
ユンケル飲んで、3時間、がんばってみました。

ユンケル、さすがタモリさんのお勧めだけあって、
いやあ、効きました。
それでも、ちょっと力が出ず、声が小さくなってしまったかもしれません。
すいませんでした。

体調不良で、打ち上げ途中で帰ってしまったのですが、ああ、残念。
もう少し、各先生とお話したかったのですが・・・。

ではでは、会場にいらしてくれた皆様、本当にありがとうございました。

いよいよ今日です!

2012-03-23 08:27:46 | 3/23建築家VS憲法学者シンポ
というわけで、本日、18時より、シンポジウムです。

昨晩、興奮のあまり熱が出てしまいましたが、
朝には平熱に戻っております。
気合を入れて、頑張りたいと思います。

今一度、確認いたしますと、

3月23日(金曜日) 
シンポジウム 復興の原理としての法、そして建築
17時30分開場 18時開始
於 建築会館(東京都港区)

基調講演 山本理顕
シンポジウム 山本理顕・松山巌・内藤廣・駒村圭吾・石川健治(年齢順)
       モデレーター 木村草太


ではでは、みなさん会場でお会いいたしましょう。

卒業祝賀会対決に敗れる

2012-03-22 08:33:58 | ちょっと一言
・・・。

さて、昨日、勤務先の大学の卒業祝賀会があり、
ゼミ生のS君との将棋対局が開催されました。

祝賀会は、立食パーティー形式で、
先生や卒業生が談笑している中、将棋盤を持ち込み
対局するという光景は、なかなかウケたようです。


さて、昨日の私のプランは、こうでした。
ちょっと前まで現役の棋道部だったS君と
私の棋力は、まあかなりの差があり、
なんとか序盤に優位を築く必要がある。

そこで、私は、初手から数手で、戦型が決定し、
対策をみっちり練れる戦法を勉強することになります。

幸い、S君は、自分が先手なら矢倉、と予告先発をしてくれたので、
私は、羽生二冠の名著『変わりゆく現代将棋』下巻冒頭の
棒銀を準備していきました。

矢倉相手の棒銀は、初手数手でこちらの形にもちこめますし、
正しい対策をしらなければ、かなり有利な形にできます。

そして、昨日は、まさに想定通りに進み、
飛車銀交換を押し付けるという理想的な展開。


・・・。
実は、ここまでで目標はなかば達成でした。
棋力差を考えると、これでもなかなか勝てないはず。
なので、一度でも見せ場を、と思い、実際、優勢を築いたので
S君も、まあヒヤリとしてくれたでしょう。

観戦者の方々も、私がいろいろ小細工して
優勢になったことを認めてくださいました。

しかしその後、S君の角の動きを舐めていた結果、
自陣にとりつかれ、失速。

駒得したら、持久戦に、というセオリーをまもれず、
こちらから積極的に動いてしまってスキがでた、

まあ、いつもの展開でした。

将棋というのは、自分の性格を知る上で、とても有益なツールになるなあ、
と改めて実感した一日でありました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
さて、そういうわけで、将棋の相手をしてくれたS君、
対局の様子をあたたかくみまもってくれた、ゼミ生之卒業生たちに感謝の言葉を述べて
しめといたします。

ありがとうございました。

また、やろう(オフロスキー風)。