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木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

ご質問について

これまでに、たくさんのご質問、コメントを頂きました。まことにありがとうございます。 最近忙しく、なかなかお返事ができませんが、頂いたコメントは全て目を通しております。みなさまからいただくお便りのおかげで、楽しくブログライフさせて頂いております。これからもよろしくお願い致します。

ご質問をいただきました

2017-07-06 07:55:55 | お便りコーナー
9条改正の方法について (nyk)
2017-07-04 21:46:45
表題の件について質問です。

先月のBSの番組で、9条改正の提案方法について3つの案を提案されていましたが、例えば1.改憲反対護憲30、2.改憲個別的自衛権のみ30、改憲個別的自衛権+集団的自衛権40、となった場合、3案で改憲ということになるのでしょうか?

そうすると、集団的自衛権の行使に関して6割の国民が反対しているにもかかわらずその民意が無視されてしまうことになります。
「護憲の民意が分断」される形になってしまうのでは?と思いましたが、どのようにお考えでしょうか?

(そもそも現政権にできるかは怪しいですが)より望ましい提案の形があればお聞かせ頂ければと思います。


>お答えです。

①護憲派が30%
②個別的自衛権までを任務にした自衛隊明記派が30%
③個別的自衛権OKかつ集団的自衛権もOK派が40%という世論状況の場合に、
第一投票で「自衛隊明記+個別的自衛権OK」条項の可否、
第二投票で「集団的自衛権もOK]条項の可否を問うとします。

*単純化のため、③集団的自衛権の行使範囲での立場がいろいろあることは
 ひとまずカッコに入れます。

この場合、まず、
第一投票「個別的自衛権までOK」条項が②+③の賛成で可決します。

他方、
第二投票「集団的自衛権もOK」条項は①+②で否決されます。

結果、集団的自衛権はNOという憲法条項になるので、ご指摘のような事態にはならないはずです。