本と映画とアイドルと ~数少ない趣味の記録~

本や映画、アイドルについてまとめた、作詞家「福田花音」推しによる、記録のためのブログです

【本15冊目-2016】遠まわりする雛

2016-12-27 14:03:13 | -読書 2016
米澤穂信さんの<古典部>シリーズ第4弾を読みました。


折木奉太郎は<古典部>部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。

十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。

千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎とともに真相を推理する-。

あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか<古典部>を過ぎゆく1年を描いた全7編。



主人公・折木奉太郎が通う高校を舞台に、身のまわりで起きたちょっとした事件の真実を古典部の部員が明らかにしていくストーリー。

時代背景になぜかちょっぴり古さを感じてしまうのですが、なんだかんだで第4弾まで読んでしまいました。

今回は短篇集になっています。

1. やるべきことなら手短に
2. 大罪を犯す
3. 正体見たり
4. 心あたりのある者は
5. あきましておめでとう
6. 手作りチョコレート事件
7. 遠まわりする雛


1冊を通して春夏秋冬と過ぎていく季節感が良い感じです。

4篇目の「心あたりのある者は」は校内放送で流れたわずかなフレーズから推理をしていく話ですが、これはハリイ・ケメルマンの『九マイルは遠すぎる』をモチーフにしているそうです。

ずっと昔に『九マイルは遠すぎる』を読んだことがありますが、おもしろかったのでお薦めしておきます。


↓これまでに読んだ<古典部>シリーズ。
2016年1月13日 【本1冊目-2016】氷菓(<古典部>シリーズ第1弾)
2016年1月17日 【本2冊目-2016】愚者のエンドロール(<古典部>シリーズ第2弾)
2016年5月13日 【本7冊目-2016】クドリャフカの順番(<古典部>シリーズ第3弾)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。