【本14冊目－2016】危険なビーナス

東野圭吾さんの本を読みました。


義理の妹と名乗る女性からかかってきた１本の電話。

電話によると、再婚相手との子供でありしばらく連絡を取っていなかった主人公の弟が行方不明とのこと。

事情がよく飲みこめないままに主人公は義妹と会うことに。

義妹は、弟の失踪には遺産相続が関係していると考えていました。

それは母親の再婚相手でありお金持ちであった義父が病に伏し、余命幾ばくもない状態であったから。

誰が失踪に関与しているのか調べるために、主人公は義妹とともに、縁を切っていた義父の親族に会いに行きました。

その中で少しずつわかってきた事実。

事故死とされていた母の本当の死因、義父が行っていた脳に関する研究、不穏な動きを見せる親族。

一見関係なさそうな出来事が過去と現在を隔ててつながり始め、真実に近づいていきます。

そこで浮上してきた疑問。

「この女性は本当に弟の結婚相手なのか」

いろいろな人物の思いが交錯していきます。


意外性のある、おもしろいストーリーでした。

東野圭吾さんが得意とする脳の話が出てくるとはまったくの想定外でした。

しかもそこから様々な出来事が導かれていくのですから。

よく考えつくなぁと感心してしまいます。