本と映画とアイドルと ~数少ない趣味の記録~

本や映画、アイドルについてまとめた、作詞家「福田花音」推しによる、記録のためのブログです

2011年に読んだ本の振り返り

2012-01-11 23:01:31 | -読書 2011
昨年読んだ本をまとめておきます。

【本25冊目-2011】マスカレード・ホテル
【本24冊目-2011】1日1分、30日で人生が変わる「話し方」「聴き方」の法則
【本23冊目-2011】カラット探偵事務所の事件簿1
【本22冊目-2011】プラチナデータ
【本21冊目-2011】敗者のゲーム
【本20冊目-2011】鍵のかかった部屋
【本19冊目-2011】麒麟の翼
【本18冊目-2011】会計天国
【本17冊目-2011】メールの超プロが教えるGmail仕事術
【本16冊目-2011】4ページミステリー
【本15冊目-2011】Twitterでビジネスを加速する方法
【本14冊目-2011】殺意は必ず三度ある
【本13冊目-2011】今日から歌がうまくなる!広瀬香美の歌い方教室
【本12冊目-2011】面白南極料理人
【本11冊目-2011】密室の鍵貸します
【本10冊目-2011】こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説
【本9冊目-2011】謎解きはディナーのあとで
【本8冊目-2011】アドガール 大手広告代理店新人日記
【本7冊目-2011】放課後はミステリーとともに
【本6冊目-2011】新参者
【本5冊目-2011】ウォール街のランダム・ウォーカー-株式投資の不滅の真理
【本4冊目-2011】ゼロからわかる経済入門 基本と常識
【本3冊目-2011】11歳のバフェットが教えてくれる「経済」の授業
【本2冊目-2011】パラドックス13
【本1冊目-2011】白銀ジャック

推理小説に投資関係、仕事術的なものから読み物まで、わりとバラエティに富んでいますね。

小説に関していうと、東野圭吾さんの作品は大方読み終わってきたので、「ポスト東野」を探して試し読みしてる感じが伝わってきます。

投資関係は少しずつ知識として蓄えていきたいので、気になった本は手にとって読んでいます。

仕事術、自己啓発的なものは読んだ後に実行に移したものがあるものの長続きしないのがたまにきず…


本はじっくり読みたいタイプなのでそれほど冊数は稼げませんが、今年は30冊を目標に頑張ってみます。

どんな本に出会えるか楽しみにしています。

(すでに何冊かたまっていますが…)

【本25冊目-2011】マスカレード・ホテル

2011-12-31 11:14:58 | -読書 2011
東野圭吾さんの『マスカレード・ホテル』を読みました。


都内で起きた連続殺人事件。

犯行現場に残された謎の暗号を解読した結果、あるホテルが次の犯行現場になることがわかります。

犯人も被害者となる人物もわからないけれども、場所だけは明らかになっている。

そこで警察は捜査員をホテルの従業員に扮装させ、潜入捜査を行うことにします。

ただし、そこは格式ある伝統のホテル、ただ制服を着ていればよいだけではなく、そのホテルに相応しいホテルマンとして業務を行いながら任務を果たすことが求められます。

さまざまなお客がやってくる中、ホテルマンを完璧に演じ、そして殺人事件を未然に防ぐことはできるのか?


ストーリーは、フロントクラークに扮する新田刑事と、優秀なフロントクラークで新田刑事の教育係に選ばれた山岸尚美の視点から進められていきます。

最初は「なんで俺が…」とホテルマンの役を嫌がっていた新田と、ホテルに勤める以上はきちんとホテルマンの役割を果たしてもらいたい山岸尚美の間で反発が起きますが、少し変わったお客さんが引き起こすトラブルを乗り越えていく度に二人の間に信頼関係が芽生えてきます。

そして、それが事件の解決へつながっていきます。


この作品を読んで、東野作品に無駄な描写はないことを改めて認識しました。

初めから中盤にかけて描かれる、一見、事件とは関係なさそうなお客さんとのトラブル。

しかし、そのようなお客さんに接することで事件解決へのヒントが得られていきます。

新田刑事がホテルマンに扮したことが無駄ではなかったことがわかります。

これは実生活にもあてはまるような気がします。

「全く関係なさそうな経験が意外なところで生かされる」

こういうことは結構あるので、そういう風に考えることができれば、「面倒だな~」と思うことも楽しくできるのではないかと思います。


それはさておき。

この作品、最後のほうのスピード感、ドキドキ感、そして全てがつながったときの爽快感がすばらしかったです。

著者が想像の限りを尽くしたというだけありました。


<2016年5月30日 追記>

後日、この作品の前編に位置づけられる作品が発表されています。

こちらもおススメです。


2014年9月14日 【本23冊目-2014】マスカレード・イブ

【本24冊目-2011】1日1分、30日で人生が変わる「話し方」「聴き方」の法則

2011-12-18 22:52:20 | -読書 2011
コミュニケーション技術のカリスマ講師という方の本『1日1分、30日で人生が変わる「話し方」「聴き方」の法則』を読みました。


「1日1分、30日で人生が変わる」というタイトルや、「話す」「聴く」がスムーズにできるようになるという帯に魅かれて購入してみました。

話すのがあまり得意でなく、それがコミュニケーションの苦手意識となっているため、こういう本を手に取ってみることがわりとあります。


いろいろとためになることが書いてありました。

その証拠に、特に気になったところには付箋を貼っていますから…

確かに技術的なことも書かれているのですが、自分的には「自分を認める」ことの内容をまとめた第1章が心に響きました。

ここでは自分を認めてポジティブな思考を持つための練習について書いてあり、一見、会話とは関係なさそうです。

それでも自分に足りないのは会話術云々よりこういう気持ちなんだろうなと思いました。

読んで納得しただけで終わってしまっては意味がないので、できるところから少しずつ実践するよう心掛けています。


それから、あとがきに書いてあったこと。

「よく使う言葉は人生そのものを表している」

これはほんとそうだなぁと思いました。

我慢という言葉が多ければ我慢の人生、つまらないつまらないと言っていればつまらない人生。。。

ここでの提案は口癖が人生を表すなら、口癖そのものを変えてみようというもの。

ポジティブな言葉を使っていれば、人生の方向も変わってくる。

使う言葉は確かに気持ちにも影響してくるだろうと思います。

だから、今後は自分もそういうことを意識して、(別に今がつまらないというわけではないですが)心から充実した生活が送れるようにしたいです。

【本23冊目-2011】カラット探偵事務所の事件簿1

2011-12-10 23:13:50 | -読書 2011
乾くるみさんの『カラット探偵事務所の事件簿1』という小説を読みました。


この小説、本屋に立ち寄ったときにたくさん並べてあって強く推されてたので買ってみました。

乾くるみさんて有名なんでしょうかね。

自分は初めて読みました。


内容は、殺人事件があってそのトリックを暴くというものではなく、身近な謎に挑むという感じになっています。

全部で6つの事件が掲載されています。

・メールのやりとりから夫の浮気をあぶり出す「卵消失事件」

・屋敷に弓矢を打ち込んだ人物を探し出す「三本の矢」

・3つの和歌からお宝を掘り当てる「兎の暗号」

・差出人不明の手紙から父の居場所を見つけ出す「別荘写真事件」

・団地に横行している怪文書の謎を解明する「怪文書事件」

・時間に厳格な父の目を欺いた「三つの時計」


この小説はなかなかおもしろかったです。

自分はこういう作品好きですね。

探偵事務所の所長である探偵・古谷の鮮やかな推理力が読んでいて爽快です。


あと解説に書いてあったんですが、作者はかなりの凝り性なようで、事件を解決する以外にも仕掛けが施してあります。

だから二重に楽しめるというかなんというか。。。

(ただ、あまりにも凝ってるので、分かる人にしか分からないという…)

その1つが帯に書いてある「1つの秘密」。

上に書いたように事件は6つなんですが全体を通して1つの秘密があるというわけです。

その秘密に関しては最後まで読むと「あぁなるほどね」と思います。

だから、決して最後から読んではいけません(笑)


他の著作も試してみようかなという気になりました。

【本22冊目-2011】プラチナデータ

2011-11-18 22:20:45 | -読書 2011
東野圭吾さんの『プラチナデータ』を読み終えたところです。


この作品もおもしろくて、どんどん読み進めてしまったなぁ…


最新のDNA捜査システムを構築した警察庁の研究員・神楽龍平。

犯行現場に残ったわずかなサンプルから犯人の詳細な人物像を導きだしてしまうそのシステムの効果は抜群で、検挙率が飛躍的に高まった。

神楽は国民のDNA提供に協力を呼びかけ、データの集積からシステムの完成度をさらに高めようとする。

それが犯罪の抑制につながると信じて…

その過程で起こった連続殺人事件。

同一犯と思われるものの、最新のDNA捜査システムでもなぜか犯人が見つからない。

データが蓄積されていけばすぐに解決されると考えていた矢先、システムの開発を手掛けた人物が殺害される。

その現場に残った毛髪を解析した結果導かれた犯人はなんと神楽龍平自身。

事情が飲み込めないままに逃走を始めた神楽。

なぜこのようなことになってしまったのか、DNA捜査システムに引っ掛からない連続殺人犯は誰なのか、そして逃走中に知ったシステムに関わる「プラチナデータ」とは何なのか?

逃走を続けながらもいろいろ調べていくうちに事件の背後にある闇に迫っていきます…


初めて帯に目を通したとき、あの映画が思い浮かびました。

そうです、『マイノリティ・リポート』です。

あの映画は、未来を予知する能力をもった人物を利用したシステムを使って犯罪を事前に予防していた主演のトム・クルーズが殺人犯にされてしまうというものでした。


それはさておき、『プラチナデータ』は犯人の推理やシステムの謎に重きを置いたストーリーかなぁと予想していましたが、もっと複雑な話でした。

精神的なものと事件と最新の捜査システムがうまく絡み合った、非常に興味深いものでした。

おもしろかったなぁ~


結末は皮肉なものとなっているかもしれません。

東野作品は単なる読書という娯楽にとどまらず、社会への問題提起が含まれていて、考えさせられることも多々あるように思います。