本と映画とアイドルと ~数少ない趣味の記録~

本や映画、アイドルについてまとめた、作詞家「福田花音」推しによる、記録のためのブログです

2014年 読書リスト

2014-12-31 23:59:00 | -読書 2014
2014年に読んだ本のリストです。

【本30冊目-2014】迷路館の殺人
【本29冊目-2014】努力不要論-脳科学が解く!「がんばってるのに報われない」と思ったら読む本
【本28冊目-2014】虚ろな十字架
【本27冊目-2014】投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い
【本26冊目-2014】広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。
【本25冊目-2014】水車館の殺人
【本24冊目-2014】7つの心のブレーキを外せばうまくいく「すぐやる」習慣
【本23冊目-2014】マスカレード・イブ
【本22冊目-2014】ゼロ起業
【本21冊目-2014】不格好経営-チームDeNAの挑戦
【本20冊目-2014】さよなら!トリック 公式パーフェクトBOOK
【本19冊目-2014】道重さゆみ パーソナルブック『Sayu』
【本18冊目-2014】十角館の殺人
【本17冊目-2014】びっくり館の殺人
【本16冊目-2014】もう誘拐なんてしない
【本15冊目-2014】さあ、才能(じぶん)に目覚めよう-あなたの5つの強みを見出し、活かす
【本14冊目-2014】乙女の絵画案内 「かわいい」を見つけると名画がもっとわかる
【本13冊目-2014】疾風ロンド
【本12冊目-2014】30日で人生を変える「続ける」習慣
【本11冊目-2014】不安を自信に変える「逆転の発想術」(あなたの人生に役立つ24のメンタリズム)
【本10冊目-2014】マインドマップ 超入門
【本9冊目-2014】サラリーマンだけが知らない 好きなことだけして食っていくための29の方法
【本8冊目-2014】統計学が最強の学問である
【本7冊目-2014】探偵部への挑戦状-放課後はミステリーとともに2
【本6冊目-2014】最後の英語やり直し!
【本5冊目-2014】ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷
【本4冊目-2014】ニートの歩き方-お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
【本3冊目-2014】ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意
【本2冊目-2014】ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件
【本1冊目-2014】世界をひとりで歩いてみた-女30にして旅に目覚める

【本30冊目-2014】迷路館の殺人

2014-12-04 13:01:35 | -読書 2014
綾辻行人さんの「館」シリーズ3作目『迷路館の殺人』を読みました。


奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた四人の作家たちは莫大な”賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった!周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させたシリーズ第三作、待望の新装改訂版。初期「新本格」を象徴する傑作!


「館」シリーズを読むのはこれで5冊目。

2014年7月29日 【本18冊目-2014】十角館の殺人(シリーズ第一弾)
2014年9月29日 【本25冊目-2014】水車館の殺人(シリーズ第二弾)
2012年11月6日 【本27冊目-2012】時計館の殺人(シリーズ第五弾)
2014年7月24日 【本17冊目-2014】びっくり館の殺人(シリーズ第八弾)


『水車館の殺人』の感想でも書きましたが、「館」シリーズの特徴は2つの視点から描かれているところ。その視点がうまく組み合わさってくるところなどはまさに推理小説の王道という感じがして、とても楽しく読めます。

今回は、小説の中に登場する人物が書いた小説を読む、という形になっています。あらすじでも触れてあるように、「迷路館」で起きた殺人事件を題材に、現場に居合わせた人物が書いた小説が小説の中に出てくるのです。

書いてるだけで混乱しそうですが、設定自体がとても興味をそそられました。読んでるときも「これは小説の中の話で…」とかいろいろ想像できて、先が気になって仕方なくなり、わりと一気に読み終わってしまいました。

最後の最後まで目が離せない展開でした。最後のトリックは今まで読んだ小説の中で出てきたこともあるものだったのですが、最後まで気づきませんでした。


この「館」シリーズはほんと面白いなぁと思います。わたしはツボです。

【本29冊目-2014】努力不要論-脳科学が解く!「がんばってるのに報われない」と思ったら読む本

2014-12-02 12:45:24 | -読書 2014
脳科学者・中野信子さんの本を読みました。


中野信子さんの本を読むのは2冊目です。

2013年11月21日 【本31冊目-2013】科学がつきとめた「運のいい人」

そのとき読んだ本はおもしろかったので今回の本も手に取ってみたわけですが、正直にいうと買うまでに抵抗はありました。

この本では「努力すれば報われる」という考え方をやめましょうということが語られています。多くの日本人がそうだと思いますが、努力することは美しいことで、努力すればいつかは報われると私も考えてきました。

私の悪いところですが、自分と異なる意見はあまり目にしたくなくて避ける傾向があります。だから、この本を手に取るときも悩みました。

まぁでも試しに読んでみようと思い、抵抗を振り切って読んでみました。


読んでみて思ったことは、「確かに」と納得できるところもあれば、あまりにバッサリと斬られていて「う~ん」とモヤモヤするところもあった、という感じです。

ポイントは「無駄な努力はやめましょう」ということ。できないのは努力が足りないせいだと考えるようになると、心が窮屈になり、自分に対しても相手に対してもいろいろな問題が起きてしまうということです。


ところどころ、脳科学的な視点も加えつつ書かれていますが、あまりに直接的に書かれているところもあるので、反発を覚える人も少なくないと思います。ただ、日本の閉塞感の一因がこういうところにあるのかもしれないと思えることもありました。

この本をどう受け取るかは読んだ人次第だと思います。この内容を問題提起として受け止めて、自分で考えることが必要かなと思いました。

【本28冊目-2014】虚ろな十字架

2014-10-19 19:30:38 | -読書 2014
東野圭吾さんの新作を読みました。


まずは帯を引用させていただきます。

やっぱり東野圭吾はすごい!!
話題沸騰、議論百出。
人気作家注目の最新長編は、本年最大の問題作になる!
『死刑は無力か?』

娘を殺されたら、あなたは犯人に何を望みますか。

東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、深い思索に裏付けられた予想もつかない展開。
私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。

あれから11年。
別れた妻が殺された。
もし、あのとき離婚していなければ、私はまた遺族になるところだった。



この帯を見て、どのような内容を想像するでしょうか。

おそらく、その想像を超えて、重く、考えさせられる内容となっていると思います。


まず、ストーリーとしてはこれまでの東野作品同様、とても練られたものとなっていました。

昔、幼い娘を殺されたことで離婚した妻が殺された。

犯人はすぐに自首してきて、単なる物盗りの犯行として終わるはずだった。

しかし、元妻を殺された夫が、離婚して以来知らなかった妻の行動を追ううちに、思いがけないところから事件の真相が明らかになる。

小さな事実が積み重なり、徐々に明らかになっていくストーリーはやっぱり秀逸でした。


しかし、問題はその内容。

読み進めていくとわかりますが、とても重くて、憂鬱になるかもしれません。

『死刑は無力か?』

この言葉が表すように、死刑についてどう考えるかがテーマとなっており、いろいろな視点から考察が述べられています。

小説の中だけの話ではなく、現実の世界で起きている事件に対して、自分の感情、考えと報道、そして裁判の判決が一致しないことが多々あると思います。

決して正しい答えはない、ほんとうに人それぞれ考え方が違ってくるテーマだと思います。

【本27冊目-2014】投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い

2014-10-12 21:40:26 | -読書 2014
『投資の科学』という本を読みました。


この本は、以前参加したマネックス証券のセミナーでお勧めの本として挙げられていたものです。

2012年12月8日 「マネックス全国投資セミナー in 福岡」に参加してきました


投資について考えていくためには、金融や統計など関係する分野を理解しているだけではダメで、物理学や心理学、生物学などおよそ投資とはかけ離れているような分野についても知っておく必要があるとの趣旨で書かれています。

たとえば、「グッピーの求愛行動とマーケットにおける模倣の役割」や「脳細胞の形成とイノベーション」、「ショウジョウバエの進化速度と製品サイクル」、「アリの能力とマーケットの多様性」などなど、興味深い内容が全部で30章に分けてまとめられています。

多かれ少なかれ科学に携わっている身として、気になったので手に取ってみました。


読み終わっての感想ですが、たしかにおもしろかったです。

こんな考え方があるんだなと感心することばかり。

ただ、とても難しかったともいえます。

著者のモーブッシンさんはとても頭の良い方なのだろうなと思いました。


それはさておき、多様な視点をもつことは大事なことです。

どんな分野においても、あまり関連しなさそうな分野の知識を知っておくのと知らないのではやはり見方が違ってくると思います。

このような姿勢をとることはなかなか難しいですが、常に頭にはおいておきたいものです。