ベルばか日誌

ベルばら好き主婦、Kimeの妄想満載「ベルばか日誌」
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本のタイトルは忘れた

2007-04-17 15:32:34 | ベルばか日誌
10年ほど前のことだったと思います。
当時「磯野家の謎」という本が流行りました。漫画/アニメ「サザエさん」について面白おかしく突っ込んで真面目くさって研究した本です。
面白いもの好きの私は買ってしまいました。
その後、流行に便乗して他の人気アニメや漫画などについてもさまざまな「謎本」が出版されました。
当時ベル熱は低めだった私ですが、「そのうちベルばらも出るんじゃないかな~」と、軽く期待しておりました。

そして私はある日、忘れもしない東京駅八重洲地下街の本屋で「ベルばら謎本」を見つけたのです。
本のタイトルは忘れました。
出版社もわかりません。
ビジネスマンで混んでいたその店で私は本を手に取り、コソコソと(誰もあんたのことなんて見てないよって思うんだけど、何だか恥ずかしいんだよね)立ち読みいたしました。

・・・

それがもう、ヒドイのなんの。
著者については全く記載がありませんでしたが、ベルファンでもなんでもないライターが、原稿を書くためだけにベル原作を読み、勝手なツッコミを入れているといった感じでした。

特に、アンドレについて。

おりぼん時代やらかしたマヌケな事件とか、オスカルと一緒に育ったのに、剣は弱いし銃の扱いも知らないとか、左目失明した後屋敷の階段の数覚えようとしてたけど、20年も住んでいた家の間取りもおぼえてないのかとか。
とにかくアンドレのことを馬鹿だ×××だとこき下ろした挙句、
「なぜ優れた才能を持ったオスカルがこんなどーしよーもない男を好きになったのか理解に苦しむ」
とまで書かれていました。
(正確な文章は忘れましたが、とにかくそうゆう内容でした。)

・・・

私は根はひねくれ者ですが、他人に文章で意見を表明されると
「ふ~ん、そーかぁ、そーなんだー」
と、割合素直に納得してしまう人間です。
しかしこの本を読み、さすがの私も
「え~?そーなの~?ちょっと何か違うんじゃな~い~?」
とムカムカと怒りを感じました。

勿論、本は買いませんでしたよ。
そしてその後、どこの本屋でもその本を見かけることはありませんでした。

私はその怒りを吐き出す相手もおらず、自分で理論的に反証することもできず、もやもやを胸のうちにしまいこんだまま、ベル微熱のまま、数年を過ごすことになります。

そんな私を救ったのが
「ベルサイユのばら その謎と真実」
だったのです。


つづく


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