ベルばか日誌

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新作 フェルゼン編

2014-01-15 18:01:15 | ベルばか日誌
マーガレット本誌でベル新作フェルゼン編が掲載されました。
お読みになった方も多いかと思います。

前二作がチビ編だったので、今回も、ハンス君幼年時代に実はO様とすれ違っていたとかいうストーリーを想像していましたが、やっぱりそんな安直じゃなかったですね。
そう言えば理代子先生、以前何かのインタビューで
「フェルゼンとマリー・テレーズのその後の出会いを描きたい」
と仰っていた記憶があります。
(確認できなかったので、間違っていたらすみません)

一読した感想は
フェルゼン、よく泣くなあ。
その後の人生、アントワネット様を思ってひたすら涙を流し続けているような印象でした。
もちろんスウェーデン宮廷の要人として、軍人として、職務は果たしていたはずですし、オーストリアに赴任したくらいですから、ずっと引きこもってジメジメと泣き続けてた訳じゃなかったでしょうけど。
アントワネット様が、王妃として、毅然として人生を全うしたのとは対照的に見えてしまいます。
よく言われることですが、男はロマンチスト、女はリアリスト、そんなことを考えてしまいました。

それから原作を読んだ時にもちょっと思ったことですが、アントワネット様は王子と引き離された後、すっかり希望を失ってしまったようでした。
まだ王女が身近に残っているというのに。
娘である王女からしたら
あたしは?母の支えにはなれないの?
と思うんじゃないかと。
母としては、息子>娘、なのでしょうか。
マリー・テレーズちゃん、娘として可哀そうだった気がします。

私も詳しい史実は知らないのですが、マリー・テレーズは革命を生きながらえたと言います。
どこかで見聞きしたのは、「笑わない王女」と呼ばれていたとか。
革命期に死と隣り合わせの少女時代、娘が眼中にない母と牢獄暮らし、心の傷もさぞかし深かったことでしょう。



次はアラン編ですか。
また、家族の目を盗んで、マーガレットを買いに走ることになるでしょう。