ベルばか日誌

ベルばら好き主婦、Kimeの妄想満載「ベルばか日誌」
SSサイトへはカテゴリー「倉庫への道」からお入りください

さ さようなら わたしの春風

2011-06-22 10:10:19 | カルタ
ベルナールと結婚するためジャルジェ家を去るロザリーと、ひしと抱き合い別れを惜しむオスカル様。

ロザリーとオスカル様が出会ったのは、大事典の年表によると1775~78年のこと。
その後ロザリーは86年にポリニャック家に引き取られ、87年に再びジャルジェ家に戻っています。
10年程をオスカル様と共に過ごしたロザリー、連載中はO様ファンの嫉妬の対象になっていたとか。

私は、このロザちゃんがO様ファンに嫌われていたという事実、アラフォーになってサイト巡りをするようになるまで知りませんでした。

サイトのエッセイに書いていますが、私は子供時代、友達とのベルばらごっこでロザリー役でした。
他の3人の友達がオスカル、アンドレ、マリー・アントワネットだったので、私は残り物だった、というだけなんですけど。
でも気が弱くて泣き虫のいじられ役でしたから、まあはまり役だったと言えましょう。

ですからロザちゃんには思い入れがあったので、嫌われ者だったと聞いて初めは少し凹みました。


ですが言われてみれば確かに、嫌われてもしょうがないと思えるO様の寵愛でした。
ジャルママに襲いかかろうとしたにもかかわらずジャルジェ家で破格の待遇を受け、実は貴族の娘と判明する以前から、貴婦人扱いでオスカル様にエスコートされています。

昔から疑問には思っていたのですが、同じ平民でもアンドレは使用人扱いなのに、ロザちゃんは貴族並み。
ばあやさんと一緒にオスカル様のお世話なんかもしていたようですが、ジャルジェ家の他の使用人たちは、ロザちゃんのことをどう思っていたんだろうとか。

O様が舞踏会に連れ歩いてるのは、傍から見たら、貴族の若様が愛人を連れ歩いてるように見えたんじゃないかとか。

一番の謎は、P夫人がロザちゃんを引き取りますが、周囲にはなんて説明したんでしょう。
権勢を誇るP家が養女をとるのだから、それなりに世間の注目を集めたはずだし、王妃様にだって説明が必要だったはず。
夫であるポリニャック伯爵には
「わたくしが結婚前、不倫して産んだのがロザリーですの」
と正直に言ったんだろうか。

それで結婚させられそうになってP家を出奔しますが、その後またジャルジェ家に舞い戻ります。
と思ったら、黒い騎士と共にいつの間にかひっそりとジャルジェ家を去ってしまう。

私がジャルジェ家の侍女だったら、
「この女、何様!?」
と思ってしまうだろうなあ。

元ロザリー役だった私ですらそんな風に考えてしまいますが、次期当主として一段高い所にいるオスカル様も、オスカル様一途のロザリーも、そんな周囲の雑音は耳に入らなかったんでしょう。
影でアンドレが、侍女たちの不満のはけ口、調整役に走り回ってたのかもね。