ベルばか日誌

ベルばら好き主婦、Kimeの妄想満載「ベルばか日誌」
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う 生まれながらの女王様

2011-02-07 17:13:50 | カルタ
革命勃発、王宮に押し寄せた民衆に、深々とお辞儀をし、賞賛された王妃様。

記憶が定かではなく、何のシーンだったか覚えていませんが、ヅカばらでも
「わたくしは、フランスの女王なのですから」
というセリフがありました。
アントワネット様の誇り高さを表すシーンだったと思います。

娘が保育園の頃は、5~6歳児などはまだ自分が世界の中心、周囲を思い通りに動かしたがる子なんかもいて、トラブルになったりしたものですが、大抵は成長と共に社会性、協調性も身についてきます。
ですが、たま~にいらっしゃいますね、大人になっても女王様体質の方。


私は20代の頃、カルチャーセンターで、ある和の習い事をしていました。
そこでご一緒した年上のおばさま方の中には、箱入り娘がそのまま奥様になってしまったような方も多く、外で仕事をしたことがないのを自慢するような方もいらっしゃいました。

外で仕事をしたことがないと、人と協調して何かをすることが不得手なのですね。
人に指示されて何かをすることにも慣れていない。
家庭内では、家事も家計管理も、夫や子供の衣食住も健康管理もすべて自分の一存、まさに家庭内女王様状態で10年、20年ときているのです。
家庭ではそれでよくても、それをお稽古ごとのグループに持ち込まれると周囲は迷惑します。

先生をお手伝いしてイベントに参加する時など、事前に生徒たちで集まって段取りを相談するのですが、協調性に欠ける方がいらっしゃるとなかなかまとまりません。
あるお金持ち夫人が
「私は人に指示されるようにはできていないの。私は生まれつき人に命令する側の人間なのよ」
そう言い放った時には、マジぶっ飛びました。

はあ、いるんだね、「生まれながらの女王様」を自称する人。
でも無名の一市民が女王様を自称してもね、誰も賞賛してくれないよね。

もちろん、仕事をしたことのない方がみんなそんな方ではないでしょうし、逆に長く働いていても女王様体質の困ったちゃんは少なからずおられますし(ここらへん語り始めると長くなるので今回はパス)。

結局そのお稽古事は6~7年続けた後、仕事を口実に止めてしまいました。
ご一緒したおばさま方みんながみんな女王様だったのではなく、気のいい優しいおば様も多く、私を娘のように可愛がってくださった方もおられましたが、すっかりご縁も切れてしまいました。

せっせとお稽古したはずの内容もすべて忘れ去り、今では思い出とお免状の山が残るのみ、なのでございます。