馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

北アルプス北尾根滑落死は何故起きたか?

2022-01-23 10:09:45 | 日記

続きです。
耳鼻咽喉科の医師からの解説
鼻呼吸が出来れば深い睡眠が得られる。
鼻汁が出なくなると、喉に痰として落ちる。
喉飴で溶かす。
マウスピースをして
マウステーピングをすれば睡眠は良好になる。
加齢とともに心身劣化は仕方ない。
しかし認知症にはなりたくない。
脳ボケは忍び難い。
お袋の97歳での死は、最後は苦しまず
認知なので辛くはなかっただろう。


話は飛んでしまうが
私は、1月22日で後期高齢者になった。
21日に耳鼻咽喉科と内科クリニックで診察。
その時、受付で
「あら、明日であれば、一割負担です」
調剤薬局でも言われた。
気がつかなかった。
まあ、病で苦しんでいる時に
医療費が安くなるから
明日にしようなど悠長なことは言わない。
最近は心療内科には、お客様?が多いと聞く。
脳の誤作動、不安障害は
現在発達障害等で世間は寛容になった。


私の余命も残り少なくなった。


この頃、52年前に北アルプス北尾根で
滑落死した同期を想いだす。
本当の原因は何だったのか?
岩を掴んだら、崩れて抱きかかえて
200m滑落した。
ずっと思いこんでいた。
交通事故でブレーキとアクセル間違えて踏み込み
惨事となる。
脳の誤作動であると加害者は主張する。
24歳で滑落死した同期が
右と左の方向感覚がなく混乱するのを知っていた。
1年生だった北アルプス春山で同期は先頭をラッセルしていた。
後ろは僕だ。
リーダーが、左に行けの声が飛ぶ。
同期は、
おい!左はとはどっちの手を指すのだ?
一瞬,何を言わんとしているかわからなかった。
息をゼイゼイしながら
「俺 右と左の区別ができない」?
僕は言った。
今 ピッケルを持っているほうが右
持っていない手が左。
と教えた。
彼が相対的比較する脳が混乱するのを知った。


他の友人にも、車運転していて
「どっちに曲がる」聞かれて
左と言った。
友人は右に曲がった。
左右区別できない。
右折、左折と言えば理解する。
驚いた。
又、彼には致命的な身体での弱さがあった。
肩脱臼だ。
大学キャンパスの石垣でロッククライミングを練習をする。
今ではボルダリングと称して人気スポーツ。
なので、2年生後半からは
体育会執行部で裏方広報をして
山岳活動からは、殆ど退いていた。
それが社会人2年目で滑落死。
高校山岳部時代の同級生4人登攀。
しかし、技量はなかった。
ロッククライミングには
ルートファインディングが重要。
先ずは岩の状態を眺めルート選定する。

トップが登りだすと、下から
見守るメンバーは、右だ!左!だの声を送る。

トップはその指示に従って登攀する。
彼が緊張して脳が誤作動していれば
逆方向のルートを選択
緩んだ岩を掴んだ。
そうして一端平地で止まったが
岩を掴まず200m滑落。
仲間が説明した報告書である。


私は、一人遺体とともに涸沢でテントで眠れず
満天の月明りが穂高の黒の峰々を照らすのを眺めた。
仲間達は下り、島々の温泉旅館に宿泊。
彼らはは私に近づかない。
避けていた。
詳細を訊ねたかった。
葬儀会場でも僕から目を背けた。
お礼の言葉一つなかった。
彼らには負い目があったのだろうが
社会常識が欠けていた。
一周忌にも呼ばれなかった。
追悼集には、私は人夫扱いで
その他二名の記載。
全ては闇。
同期のご両親も亡くなり
高校大学山岳部先輩も一昨年秋没した。
滑落原因が脳の誤作動と肩脱臼だったのか
単に足元が崩れ落ちての転落なのか?
真相は解明できない。




数年後に三途の川を渡り
黄泉の谷の岩場で待つ
同期が真相を話すだろう。
だが地上には報告出来ない。

滑落死は何故起きたか?
北アルプス蝶が岳昭和45年 3月
左 北尾根滑落死 
右 51歳死去
中央 2022年1月22日 75歳 死にぞこない。




コトリンゴ -「 悲しくてやりきれない 」