馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

母97歳死去、捨てそこなった駄犬である次男の想い. お袋に大渇!

2022-01-27 08:44:38 | 日記

続きです。
弟の結婚で
親父が亡くなってお袋と弟との寂しい二人暮らしも終わる。
その間、お袋を寂しいだろうと、旅行に
伊豆2度東北に1度孫と一緒に出かけた。
弟の婚約指輪は、上野御徒町にある
ジュエリー卸問屋に二人を連れて選んだ。
サラリーマン時代の後輩が退社して家業を継いだ店舗。
特に一般客には販売しない店。
全国のジュエリーショップに卸す。
御徒町ジュエリー問屋街



その卸専門店で
当時、80万円小売価格のジュエリーが3割価格で買えた。
私は知っていた。
銀座4丁目ファッションビル勤務していた頃

銀座ストリートにある高級ジュエリーショップが
婚約指輪を購入する二人に見せて加工段階で
すり替えて一段階ランク下のジュエリーを渡す。
一般客は気づかない。
家賃高い地べたでまばらな購入客しかいない。
利益確保のため。
その有名店は既に廃業していた。


そんな経緯の中で
お袋との諍いが起きた。
実家のある駅前銀行に取引口座があり
やって来た。
打ち合わせが終わり実家に寄った。
お袋は一人でいた。
着いて直ぐにお袋は言った。
「ほら!そこの文具屋の娘が
私に頼べば知り合いがいるので安く買えたと言っている」
過疎の住宅街にある子供相手の文具店の
素人娘の話に惑わされるお袋。
この話は捨て置けない。
近所、親族にも言いふらす恐れがあった。
商売など、てんで理解できない田舎の婆さんである。
私は言った。
「そうか 分かった」
カバンから、銀行から引き出した
一万円札帯封の束を取り出し
「今その娘のところに行き
弟に紹介したジュエリーより
安く買って来い」
帯封を食卓テーブルに置いて
そのまま実家を出た。
呆然とするお袋。
4時間後、連絡もなく
お袋は私の住まいに現れた。
自宅からバスに乗り相鉄線、横須賀線
総武快速、京成電鉄を乗り継いでやってきたのだ。
帯封の札束を置くと直ぐに帰ろとした。
お袋は一言、言った。
横浜駅で乗り方分からないので
聞いていた、
背後の男が立っているのを感じた。
カバンから、3万円入りの財布が無くなっていた。
すりに遭ったのだ。
帯封札束を取られなくて安堵。
スリも婆さんが100万円の札束を持っているとは思わない。
最後の落ちである。
帰りの交通費が無いので
帯封から一枚渡した。
住い4階から小柄なお袋がトボトボ帰るのを見た。
渇を入れた。
しかし、負けん気の強いお袋は
次なる恐ろしい嫌がらせをするのだ。
続く。


赤いランプの終列車 フォレスタ Foresta