馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

背後から濁流に突き落とされてⅣ。

2017-09-10 17:50:02 | 日記

背後から濁流に突き落とされてⅢからの続き

 

 

退社が決まったその年 6月

新任管理部長が、私に退社を思い止まるよう説得会談が行われた。

新管理部長は、本社で組合書記長だった。

 

 

やはり、書記長退任して直ぐに嫌がらせ人事を経験。

懸命に説得して頂いたが退社決意は変わらなかった。

後に管理部長は本社の専務になった。

経営側は、書記長を思い通りになる社員を

わざわざ地方から転勤させた。

 

退社して4年後、組合はストライキを敢行。

あえなく、敗北。

その時、初めて組合執行部は自らの無知無能を知った。

 

そして経営側担当者が、私を銀座での食事に招いた。

宴の終わりが近づく頃、

「書記長は、思想的問題も破壊者でもなかった。

後にも先にも、あなたを上回る書記長がいないでしょう」

真面目一筋の従業員を、己たちの保身と出世のために

貶めたのだ。

白々しい弁明を銀座のネオン下で聞いたのだ。

又も虚しい銀座の夜だった。

 

現場を知らない経営陣

経営を知らない組合

親会社に忖度する傀儡経営陣

親会社の労組が組織統一を企み、介入

私が書記長をする労使関係を無力化しようと画策。

全ての立場が、自分達が有利なように立ち回り翻弄。

皆 思惑通りにはならなかった。

会社が50年経っても生え抜きの役員が一人もいない。

互いの不信感は現在も消えていない。

 

後年 帝国ホテルで組合設立記念行事があり

行きたくなかったが、事情で出席。

当時の経営側幹部は、懐かしそうに

「書記長には全戦全敗だった」

 

組合役員は私に近寄って来なかったが

一人だけ、当時から弁舌だけは立派だが

行動が伴わないのが寄ってきた。

「書記長の当時の労使交渉は、今でも燦然と輝いています」

きまり悪そうに言った。

自分が列席する場ではないと知った。

直ぐに会場を後にした。

 

夕暮れの有楽町駅に向かう。

呟いた。

「俺は一体何だったのだ」

後に、聞いたのは

「組合役員は、書記長に後ろめたい気持ちがあるので

近づかないのですよ」

 

スケールは違うが、中東、アフリカの独裁者を斬首すれば

平和が訪れるなどの偏向戦争により、混乱は拡大。

収拾がつかなくなった。

北の金坊、不毛大地のキンペイを斬首したら

中東 アフリカ、アジアは人間らしい営みは失われ砂漠化する。

 

Ⅴに続く。