東電 逃電 その11無責任

空き缶は叩かれても挫けなったが、周囲が勘弁ならねーと

叩きまくったのでひび割れして観念した。

国民が呆れても利害だけで互いに潰しあい。

見捨てられるぞ！

 

昭和56年4月　書記長になって2年目の春闘が始まった。

3月から組合執行部は夜遅くまで、社員クラブで春闘要求会議を開いていた。

3月28日　夜9時過ぎ社員クラブで会議の真っ最中に義母から電話が入った。

「娘が生まれた」。執行部役員は驚いた。

私はその出産については何事も執行部役員には伝えていなかった。

子供のいない管理人夫婦は喜んでくれ、又女子役員は祝福して

夜、ベビー服を買いに行きプレゼントしてくれた。

翌日、部長に会うと、「無事出産おめでとう」！と祝福の言葉があった。

昨夜、組合役員のみしか知らない事実が、翌日には

会社側幹部に伝わっていたのに驚愕した。

やはり内部情報は筒抜けなのだ。

4月春闘交渉は暗礁に乗り上げた。

4月後半の連休にまでもつれ込んだ。

組合は無理な要求はしていなかった。

私はかなり会社に譲歩していたが、理解されていないようだった。

組合上部組織は労使関係が膠着状態になるのを待っていた。

私が感じていたのは、会社を取り巻く環境が複雑で利害が交錯していた。

グループで出資して作った会社で中心となるべき幹部人材がいない

みんな、出向で来ていて本来自ら望んだ仕事ではなかった。

特に役職者は、何でも思い通りに出来ると錯覚

子供並みの想像で対処する。

定年後の再雇用者は無関心。

本社に戻りたい一心の役職者は何事も本社に気に入られる

施策と数字を確保するために賃金、労働条件を抑えることが

仕事だと思っている。

組合上部団体は今年こそ、組織合一を成就されるため

圧力をかけてきた。

交渉が破綻すれば上部組織の直接介入をまねくのは必至だった。

連休中も断続的に交渉は続いた、スト突入開始すべき最後の交渉に臨んだ。

深夜、会社回答は若干組合要求を下回った。

最終回答だと告げられた。

私は束の間、沈黙の後、一つ一つの要求項目について

組合の立場を述べ反論した。

拒否はしなかった。

会社側はそれでは「書記長は合意しないと言うことですね」

私は　頷いた。

これでストに突入するのだと諦めの感情がよぎった。

労務課長は立ち上がり「分かりました」

黒板に組合要求通りの数字を記した。

やっと終わったのだ。

2ヶ月近いホテル生活から解放され

これで生まれた娘をやっと見られるのだ。

この後、まもなく予期せぬ事態が待ち受けていた。

続く

東向島で飲む！

6月10日（金）金太郎とチュウ杯街道と言われる下町東向島に行く。

16時半　両国橋を渡り隅田側テラスを歩き、うんこビルを目指す。

隅田テラスギャラリーに明治時代の隅田川　柳橋の写真が展示されている。

17時　うんこビル手前の吾妻橋に金太郎が待っていた。

   

 

ここからスカイツリーのある京成押上駅まで歩き、八広で下車

東向島八広から鐘ヶ淵まで下町居酒屋が一杯ある。

下車して鐘ヶ淵方向に歩き出して直ぐに

看板がある。

奥様公認　居酒屋　和楽

今回はここで飲まず次回に行くことにする。

18時半、その先にある愛知屋に入る、

生ビールを2杯

名物のシャーベット状のチュウ杯を3杯頂く

かなり歩いて大汗掻いたのでスイスイ喉を通過する。

赤貝の紐　マグロ刺身、漬物　みな旨い。

20時愛知屋を出る、金太郎は一軒店では終わらない。

中華料理店来集軒に入る。

紹興酒、ビール、チュウ杯

餃子、タンメン　マーボ豆腐を注文

私はあまり飲めないが、金太郎は底なしの呑み助

飲みだしたら止まらない、つまみは殆ど食べず

次から次へと胃袋に流し込む、大声でしゃべる

終了間際に食べだす。

22時　店でると、かならずマーキング（立ち小便）道端でする。

食道癌で亡くなった友人と東京駅八重洲北口で二人同時にして

いたが、人込みに臆することなく堂々と排出。

大量飲酒なので大量小便で排出時間が長い。

以前　柏駅便所で排出が長く、後ろで待つ我慢限界のオジサンに文句言われて

喧嘩になったそうだ。

相手に連れの奥さんが中に入って取り成したらしいが

「小便を止めるわけにも行かず、さりとて待つ身も

身をよじる辛さだ」

ところで喧嘩した相手とは小便すましてから喧嘩したのか

我慢して喧嘩したのか聞きそびれた。

数週間前も酔っ払って柏駅便所で小便の真っ最中、すごい地震の揺れに遭遇

便所内が崩れ糞死すると思ったらしい。

もし現実になった場合、奥さんは、いっ時悲しむが月日の経過とともに

安穏の日々を亭主の年金で生きられると思う。

友人も生前はうるさかったが「いい奴だったと偲び、黄泉の国で

先に逝った友人暖かく迎えてくれる。

 

23時18分携帯メールに金太郎からのメッセージ

「また、酔った。今春日部から柏にむかっている。今日はゆっくり眠れるな、また明日は元気を出すぞ」。

金ちゃん飲んで寝過ごし春日部まで来てしまった。

常磐線の佐貫駅に帰るのだが午前0時4分に

酔っ払った　文面解読不能なメールが入る。

「そんなことは考えていない。自分の持っている寿命を懸命に生きればいいんだよ、難しく考えるな」！

 

まだ、佐貫駅には着いていないようだ。

駅で奥さんが迎え車で帰るのだが、毎晩大変だ。

途中、酔いすぎて行き倒れ死する可能性あるから

奥さんに私の携帯電話番号を教えておけと言っている。

 

太らず！

6月9日（木）17時　浅草橋弁天湯に浸かり、浅草橋袂まで

やって来た。たまに行く居酒屋が袂にある。

入り口でばったり従業員と目があってしまった。

「湯上りでさっぱりね」！呼びかけられては

一杯飲んでいかなければならない。

生ビール2杯ともつ焼き3本代金880円

従業員のバックシャンのロゴが面白いので携帯で撮る。

おこらず

おごらず

たかぶらず

このシャツ着ている方は当然男と思うでしょうが

女性です。

ここの店のメニューに「女番長でかおにぎり」がある。

この従業員がつくるおにぎり。

野太い声で体格良く、ギョロ目でなので確かに

若い頃は番長だった面影がある。

だが、気立ては至って良い。

お客に嫌味言われたら、無言のバックシャンで対抗している。

私は言った。

もう一行　言葉を加えるべきだ。

ふとらず

元女番長と私は同感した。

このシャツ着て欲しい人物がいる。

空き缶総理！

 

 

浅草仲見世で買ったそうです。