6月28日(火)
窓越しに見える柳を植木職人が小枝を伐採している。
その前は神田川最下流の橋 柳橋だ。
東北訛りの声が響く
木に登っているのは親方らしく
「親方!少し右ぜ」訛っている。
象徴の柳を手入れしている。
柳橋の地名であり、正岡子規の俳句碑がある。
春の夜や女見返る柳橋
贅沢な人の涼みや柳橋
細い柳のてっぺんでバランスよくハサミで切り落としている。
徒然草 第百九段
高名の木登りを思った。
高校生の時 習ったが実感はしていなくて
木登りも降りる時と、もう少しで地面に着く寸前に落ちるから
気を抜くなという戒めだが
大学山岳部での登山でその戒めを体験した。
同期が夏転落死した前穂高北尾根を大学2年生の冬に登ったが
氷雪の登りには緊張で細心注意をして登攀したが
下降して平らな幕営地が見えた時
気を緩めた瞬間アイゼンが氷に食い込まず滑落。
幸い風に因る雪穴に挟まって助かった。
私の後輩も冬山で、まもなく山小屋が見えるところで
油断して軽装のまま動いたがリングワンデリング
に巻き込まれ凍死してしまった。
人生 日常も
油断 慢心、おごりという悪魔の囁きに注意しなければならない。