馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

熱中症の幻夢、ラブゲームの駆け引き、好き嫌いの割合?

2024-08-21 07:46:44 | 日記

夏 少年時代が聴こえる。50年前に逝った3人と会話するのだ❕

続きです。
お米を買えず自宅に戻った。
熱中症は回復していいないのだ。
昨夜、病床左脚が痙攣。
何度も寝返り。
うなされて現実なのか幻想なのか。
17歳の僕と幼馴染の女の子が言い合っている。
多摩川縁の土手で日暮れの太陽が沈みかけ
緑の土手斜面で寝転び夕陽を眺めている。

多摩川辺  

僕は起き上がり彼女の上に覆い被さる。
彼女は両手で僕を撥ね付けようとする。
「ダメよ、そんなことしたら」
必死に抵抗する。
「嫌いになっちゃう」
「嫌いになっちゃう」
何度も言う。
僕は言った。
「どの位嫌いになるんだ」
「いっぱい嫌いになる」
「いっぱいって何パーセントなんだよ」
彼女、言葉が詰まり
「何パーセントと言っても」
「半分位」
「じゃあ 50パーセントか」?
「分かった、じゃあ俺が50パーセント好きになるから」
「これで100パーセント好きになるから」
「もっと嫌いになるなら90パーセント好きになるから」
彼女
「そんなこと言ったって」
泣いていた。
「結婚したら大丈夫よ」
僕達は覆い被さったまま夕陽はおちた。
夕闇カーテンがひかれた。
夢遊病か妄想か
全身が汗。左脚は動かない。
金縛り状態。
彼女は見詰めている。
目覚めか!
カーテン越しに未明の陽が射し込む。
人間は失敗、あやまちを繰り返しながら成長してゆく。
恋の駆け引き
そのラブゲームによって幸不幸がやって来る。
僕達は月に背いて歩いた。




エピローグ
番外編 想い出に浸るが。
別れの瞬間
僕は彼女の遠ざかってゆく姿を
スローモーションになった目が追っている。
だが、僕の心臓は非常な早さで鼓動を揺さぶっていた。


彼女は、小柄な姿にほっそりした脚が
緑道の落葉を軽やかに踏む。

桜上水緑道
桜上水緑道
陽光の小道は、玉川上水の暗渠だ。
木漏れ日の中、残り少ない花びらが
彼女のからだをつたって落ちた。
立ち止まり、ゆっくりと顔を横に向けた。
しかし 振り返りはせずに
とうとう小道の終わりに行き着いた。
彼女は僕の方をふりむいて
別れのしぐさをし、姿を消した。
実際は 東横線多摩川園前駅を下りて
銀杏かプラタナスの並木道か
多摩川土手
不確かな記憶。?
20歳の時だ。
それから、時は奔流となり
思い出すことなく
人生は僕から幼馴染を奪っていった。
加速度をつけて流れてゆく。


僕たちは 40歳の時
銀座寄りのホテル
緑が覆うカフェで再会するのだ。


幻想の想いから
ふっと、我に返った。
見上げる空には、茫漠とした青の背景に
白雲が浮かんでいる。


村下孝蔵「初恋」Music Video


宮本浩次-夜明けのうた



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。