uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

いつか

2011-03-15 00:59:30 | 本と雑誌

いつか、虹の向こうへ (角川文庫) いつか、虹の向こうへ (角川文庫)
価格:¥ 500(税込)
発売日:2008-05-24

「いつか、虹の向こうへ」…伊岡 瞬。第25回横溝正史ミステリ大賞。

私にしては珍しいハードボイルド小説。

どうにも不運で人間くさい弱さを持つ元刑事。

心に留める物語は「虹の種」の話。

これが小説のスパイスになっている。

他人から見て幸せそうでも比較できない幸福の尺度。

虹の種を蒔いた人によって、不幸な人ほど大きな虹ができるという。

誰かの身代わりなどできやしない。

誰もがその人だから、その人としての存在価値があるのだと思う。

たぶん映像化されても見れない。

暴力描写はやはり苦手だ。


OFFにする難しさ

2011-03-06 15:44:03 | 日記・エッセイ・コラム
OFFにする難しさ
OFFにする難しさ
ずっと考えちゃう。
いろいろなこと。
ここへ来て、どこにいても、子どもたちの顔を思い出してしまう。
この3年間のいろいろなシーンの。
言われて気付いたのだけれど、家族と居るより共に過ごした時間は長い。
家族に希薄な私が思うのだから、かなり響いている。
私という人間を受け入れて頼ってくれるのだから、感謝して止まない。
生きていて良かったんだと思う。
でも、仕事上、客観的な視点も必要だから、
努めて気持ちを冷静に切り離す瞬間もつくる。
「送り出す最後のお仕事」が残っているから。
のめり込み過ぎないように。
こういうのは苦手だ。
先週の助っ人は、同僚が買ってきてくれた「網走ビール」。
この青さは度肝を抜く。
麦酒というものの固定概念を覆す。
思い込みの面白みの無さをつくづく。
人に対してもそうだよね。
1月に茨城で知り合った長崎のお二人に手紙。
手紙を書く時は近所のカフェで。
気分が変わるから、日常に引きずられがちな私には不可欠な場所。
離れている人へ出す手紙は、距離を感じさせるけれど、同時に気持ちを近づけさせる。
巣立った先の問題は 物理的な距離ではなく、心の近しらしさ。
あと5日。
覚悟を決めなきゃ。



透き通っている本音

2011-03-01 21:32:25 | アート・文化
透き通っている本音
夜になって寒さも厳しく…。
近頃、仕事は持ち帰るようにしていたので、
家での仕事は延々と続く。
でも、ここへ来て大きな作品に取り掛かっているから、なかなか帰れない。
ふと玄関を見ると知った顔。
陶芸ルームで一緒に制作したメンバーの保護者。
「あらら?今頃?何かあったかな?」と生徒指導かも…と心配になったのだけれど、
行ってみるとプレゼントだって♪
ずっと、会えないか…と伺っていたらしい。
わざわざ申し訳なかったけれど、あまりの嬉しさに「開けてもいいですか?」と開けてみる。
するとエッチングアートグラス。
ハートの♪
嬉しい!
とっても嬉しい!
こんな私を気にかけてくださって、こんなに素敵な手づくりのペーパーウエイトをくれるっていうのは、本当にありがたい。
ペーパーウエイトは大切にします。
ピラピラのメモが風に飛ばされないように(^_^)


メッセージ

2011-03-01 21:16:59 | 授業実践
メッセージ
メッセージ
小さなスクラッチボードだけれど、
それぞれが思い描く世界に、
担任を象徴するイニシャルが、
巡り歩いて行くという題材。
どこか弱々しく、頼りな気だけれど確かな明日を信じている風で、救われる気持ちになる。
作品にはストーリーメモを添えて、普段面と向かっては伝えられない気持ちを、絵の中で表していく。
担任の先生にも伝わるといいなあ。
3年分の作品は、トートに詰めて、最後に渡すつもり。