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開花のプロセス



今日はずいぶん暖かい日でした。
このところの雨で大地も充分潤ったので
こうなると梅の開花も近いかなと思って
エンジェルファームの一輪も咲いていない
梅の大樹二本を眺めました。



近寄って見ると
つぼみが動きだしているのがわかります。
固く閉じていた冬場のつぼみとは姿が違います。

咲くときにはパアッ~と一気に咲きますが
咲くまでは長い長いプロセスがあります。

京都・植藤造園16代目庭師 佐野藤右衛門さんは
こう言われています。

  桜が咲き、人々が花を愛でるのは5日ほどですな。
  誰も見向きもしない残りの360日、桜のことを気にかけ
  世話をする人間が必要なんですわ。

どんな仕事もそうですね。
開花のための長いプロセスが必要です。
今の時代はそれを嫌がり、インスタントに花を得たい。
たった一日でセラピストやヒーラーになれるという講座が
あちこちに生まれています。

そんな講座で手に出来るのは「造花」に過ぎないのに。
そういうスクールが乱立する現状を憂います。