ふりかえれば…まろ

まろやパンダは最近露出が減ってますが、時折更新されてます。

アメリカ・サンディエゴへの旅12~ホートンプラザにゆく

2008-10-07 | 【遠足】アメリカ
サンディエゴのダウンタウンの中心にあるホートン・プラザ。たくさんのショップなどが集積しています。
1985年に建築されたこの場所は、サンディエゴの中心市街地の再開発の出発点でもあります。

サンディエゴの気候を生かしたオープンな建築でメキシカンな雰囲気にぴったりな色使いです。
日本で似たようなショッピングモールを見たことがあるというあなた。
そう。正解です。
ホートンプラザの設計を手がけたのはジョン・ジャーディ氏。
その後、日本でも、キャナルシティ博多を手がけ、六本木ヒルズ、なんばパークス、ラ・チッタデッラ、カレッタ汐留の商業施設など、たくさんの設計を手がけている方です。

ショッピングモールの中に路地や広見を創出する。
かくれんぼができそうな、鬼ごっこができそうな、迷子になりそうな、開放的な空間と、見通しをさえぎる曲がりくねった路地のような空間を兼ね備えていて、だからこそ、目的以外のことで、そこに居るだけで、歩いているだけで、なんとなくわくわくして楽しめてしまう。
そういう場所であることこそが、彼のコンセプトのようです。

ビル群の中にひとつの街をつくりこんでしまう、そういう試みなのだと思います。
その意味では、非日常を体験する場所としてのテーマパークのコンセプトと共通のものがありますね。

日本でのジョン・ジャーディ建築に対する評価は様々だと思います。
商業建築といえばジョン・ジャーディだ!と評価される方もいると思うし、何処でも同じものをつくっちゃってるんじゃない?客の囲い込みにしかなっていないんじゃない?という評価もあると思います。きっと。
ただそれは、ジョン・ジャーディ建築そのものに対する評価云々というよりも、ショッピングモールをどう評価するかということや、都市計画をどう考えるか、日本のデベロッパーや再開発をどう評価するかということに関わるのかもと思います。
建築というものは、周りの環境と無関係ではありえず、もたらす影響力も大きく、だからこそ常に周りとの相対的な関係の中でしか評価できないということがあるのかもしれません。

それにしても感じるのは、ベビーカーや車椅子の利用者等が利用しやすい設計になっているということ。
ずいぶん昔に、アメリカに行かれた方に、アメリカのバリアフリーは日本とは比べものにならないよとおっしゃっていたことを思い出しました。
ほんの数十センチの段差のところにも、スロープがあるのはあたりまえ。
さらに、ほんの2m弱ほどの階層のためにもエレベーターが設置されているところもありました。

今は、「バリアフリー」より「ユニバーサルデザイン」という言葉が使われるようになってきていますが、言葉だけじゃ、ね。って改めて思いましたです。
ハードよりソフトって云うけれども、やっぱりハードも大切なのだわ。と。
コメント (2)
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